社会学部・社会学科

ゼミ紹介

社会学科

下司ゼミ

「S.S」さん
に聞きました。​

分野:障害者福祉、障害児教育
社会学部 社会学科 4年

「S.S」さん

障害のある子どもとの関わりを学ぶことが、

理想の保育士像に近づくことにつながる。

なぜ下司ゼミを選んだのですか?

2年生の時は、心理学を学ぶゼミに所属していました。私は保育士を目指しているのですが、心理学のゼミを選んだのは、子どもと接する中で心の動きを知りたいと思ったからです。ゼミの授業では心理学の実験なども体験し、非常に興味深かったのですが、「障害児保育」という授業を受け、障害のある子どもとの関わりの難しさを実感したことで、この分野を深く学んでみたいと思うようになりました。そこで3年生からのゼミでは、障害者福祉や障害児教育が専門である下司優里先生のゼミを選択しました。私が理想とするのは子どもの気持ちをくみ取って理解する、そんな子どもの目線に立った保育士なのですが、コミュニケーションの難しい障害のある子どもとの関わりを深めることができれば、自分の理想の保育士像に近づけるのではないかと思っています。​

下司ゼミの特長を教えてください。

大きな特長として、保育中心の学びだけではない点が挙げられます。保育士を目指す学生だけではなく、社会福祉士を専攻する学生も在籍しており、とても多彩です。ゼミでは障害理解と障害児童の支援について論理的に考えることを目的としており、授業ではテーマに基づいた書籍や論文を読み、その内容やそこから感じた自分の意見をまとめ、ゼミ生の前で発表します。そして発表内容をもとに議論を行うことで理解を深めていくのですが、保育と福祉という異なる視点で意見が交わされる点が面白いですね。毎回、想像もしなかった意見を聞くことができ、とても新鮮です。
私自身も昨年度は心理学のゼミに所属し、授業では社会学の分野も深く学んできました。保育だけの授業では得られないさまざまな知識を吸収できる点が、流通経済大学の社会学科のいいところ。その良さは、このゼミの中にも息づいています。

ゼミでの学びの中で、印象的な出来事は?

4年生になると卒業論文に取り組みます。学生一人ひとりがテーマを決め、そのテーマを掘り下げるわけですが、私は「絵本が子どもにどのような影響を及ぼすのか」について考えてみたいと思っています。そのきっかけは、保育所での実習の中にありました。保育実習では子どもに絵本を読む機会が多く、私も何度も読ませてもらっています。しかし今の子どもは、TVはもちろんスマートフォンなどで動画に触れる機会が多いという現状があります。そんな時代に、紙媒体である絵本が持つ意味を改めて考えてみたいと思いました。たとえば読み聞かせでも、話し方の違いによって子どもにどんな影響があるのだろうかといったことを調べたいと思っています。
「保育士の資格を取りたい」という気持ちだけで入学しましたが、3年間学んできて、自分の想像以上に幅広い分野について知識を得ることができ、保育についても深く考えられるようになった自分に驚いています。

※プライバシーに配慮し、学生の名前はイニシャル(姓・名)で記載しています。
※掲載内容は2020年取材当時のものです。