大学院
社会学研究科
現代社会が抱える諸問題を解明し、
グローバルに貢献できる人材を育成する
社会学研究科の特徴は、社会学をベースにしつつ、社会福祉学、観光学、心理学、保育学といった、幅広い領域からアプローチできる研究者が所属していることです。現代社会には、労働、人口、教育、環境、地域、経済など多くの問題が山積しています。こうした問題を生み出す要因は複雑に絡み合っているため、領域にとらわれない幅広い視点からのアプローチが必要とされます。社会学研究科では、こうした要請に応えるべく、研究環境を整え、日々研究指導に取り組んでいます。また、中国やベトナムをはじめとするアジア諸国からの留学生や、社会人を積極的に受け入れています。多様な背景をもつ院生が、活躍の場を広げられるよう、人材の育成に努めています。
社会学研究科長 中村 美枝子
先輩からのメッセージ
社会学研究科
修士課程
2020年修了
現アルタスソフトウェア
株式会社
C.Qさん
これまでの人生で一番大事な2年間でした。
中国の留守児童問題を研究したかったので、流通経済大学社会学研究科に進学しました。中国の大学にいた時に、独習して臨床心理士の免許を取ったため、もっと心理学や社会学の知識を勉強したいと思って日本へ留学しました。社会学研究科で、2年間修士論文をめぐり様々な社会学、心理学、福祉学などを学びました。修士論文は中国の大連にいる農村留守児童に注目して、インタビュー調査やアンケート調査を行いました。現地の農村留守児童の心の問題を中心として、教育的・心理的なサポートまで考えました。現在、留守児童問題は、中国の大きな社会問題として、国の未来に関わる早速に解決しなければならないものだと思います。論文作成の途中では困難もたくさんありましたが、達成感や楽しみも充溢していました。そして、我々社会学研究科で学ぶためには、どんな社会を目指すのか、そんな社会になるため、どんな難点があるのか、およびその難点の解決策などを考える意識が必要です。修士段階の研究者には、何か社会問題を解決することは難しいかもしれませんが、せめて自ら独特な研究課題を設定する建設的な問題意識を持つことが修士課程を修める意義だと思います。
社会学研究科
修士課程
2020年修了
現接骨院経営
M.Sさん
介護予防における“接骨院”の役割を明らかにして
わが国の超高齢社会の問題解決に少しでも貢献したい。
本学経済学部在学中に柔道を学び数々の大会に出場してから卒業を機に柔道整復師の資格をとり、接骨院を開業してきました。その過程で非常勤として教えるなか、学生の柔道整復師に対する注目度の低さ、また柔道整復師の施術が介護予防に役立つのではないかと考え、再度大学で学んでみたいと思い社会人として入学しました。大学院に入学すると自分が学部で学んできたこととは大きく異なり、また仕事をしながらの研究活動は予想外のものでした。しかし、先生方の熱心な指導の下になんとか研究論文を書くことができました。これからは学んだことを地域社会の中で実践していきたいと考えています。
取得可能な学位
- 修士課程 修士(社会学)
- 博士後期課程 博士(社会学)
大学院生の研究テーマ(抜粋)
太極拳を通しての日中交流 / ベトナムにおけるフードツーリズムの可能性 / 現代のイルカと人の関係に関する研究 / 高齢者の孤独と社会的孤立に関する一考察 / 福祉医療システムの現状と課題
将来の進路
修士課程 |
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博士後期課程 |
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関連リンク