経済学部

龍ケ崎 新松戸

Economics

経済学部

経済学科

学びの特色

  • 特色1

    基礎から発展まで段階的に
    学べるカリキュラム

    4年間で経済学の基礎から発展までを一貫して学修。経済学の基盤となる基礎ミクロ・マクロ経済学を1年生から学び、スムーズに専門分野へつなげていきます。

  • 特色2

    経済の「今」を考察する
    実態に即した科目構成

    現実社会の諸問題を発見し、解決するための「考える力」を身につけていきます。これは建学の精神である「実学主義」に沿った学びです。

  • 特色3

    将来の姿を想定した学びで
    実践力を養成

    卒業後の進路を想定した専門性の高い学びを修得できます。「経済の現実」を講義やゼミで実際に体験しながら、実践力を効率的に高めます。

学びの分野

  • 産業と労働

    #市場構造 #技術革新 #賃上げ #ワーク・ライフ・バランス

    生産・消費に関する個々の企業や家計の選択・行動と経済全体の働きを論理的に理解し、急激に変化する経済社会の問題や政策課題を多様な視点から分析する方法を学びます。
  • 金融と情報

    #貯蓄から投資へ #リスクとリターン #AIの活用

    物価・金利など経済全体の動向を表す指標や銀行・企業の経営情報を収集し、家計の資産運用、企業の経営戦略のために、複数の視点から分析する能力を身につけます。
  • 地域と世界

    #貿易 #移民 #グローバル化 #地方創生

    地域社会や国際社会で貢献できるように、ローカルな地域経済とグローバルな国際経済の両方についてバランスよく学び、経済問題を多面的に理解する能力を身につけます。
  • 公共と福祉

    #租税 #年金 #高齢化 #子育て支援

    市場経済における公的部門(国や自治体など)の果たす役割と資本主義経済における福祉の重要性に関する理解を深め、広く経済社会に貢献するための知識・素養を育みます。

経済学科の“実学”

  • 政策担当者と学ぶ公的年金の課題
    (百瀬ゼミ)

    百瀬ゼミでは、厚生労働省年金局の方々を招き、公的年金の課題や見直しに関する講義を受けました。講義後には、年金局と学生で意見交換も行っています。学生の意見が年金行政に活かされるかもしれません。

  • 地域経済について考える
    (野澤ゼミ)

    地域経済を理解するために、論文を読んで知識を深めるだけではなく、フィールドワークで市役所の担当者にヒアリングをしたり、アンケート調査を実施しデータを分析するなどして、地域の課題に向き合い学びを深めています。

経済学科ゼミテーマ一覧(一部抜粋)

  • 西洋近代を多角的に考える(藍澤ゼミ)
  • 日本経済と世界経済を数量的に分析する(朝倉ゼミ)
  • 交通まちづくりで地域を活性化する方法を考える(板谷ゼミ)
  • 地球温暖化の経済的原因とそれらに対応するための公共政策(大久保ゼミ)
  • データ分析の実践と経済・経営の知識の修得(参鍋ゼミ)
  • 現代福祉国家と租税(税制)(朱ゼミ)
  • 環境に配慮した消費活動を通じて持続可能な経済システムを検討する(加藤ゼミ)
  • 産業遺産・近代化遺産を活かした持続可能なまちづくり(山口ゼミ) など

カリキュラム

1年生

必修科目
  • 1年演習
  • 基礎ミクロ経済学
  • 基礎マクロ経済学
  • 情報リテラシー演習
  • データリテラシー演習
専門基礎科目
  • 統計学概論
  • 日本経済史
  • 西洋経済史
  • 資本主義経済論

2年生

学びの分野
産業と労働
金融と情報
公共と福祉
地域と世界
必修科目
  • 2年演習
  • リベラルアーツ演習
専門基礎科目
  • ミクロ経済学
  • マクロ経済学
  • 交通論
  • 環境経済論
  • 経済データ演習
  • 経営データ演習
  • 産業組織論
  • 労働経済論
  • 金融論
  • 財政学
  • 社会保障論
  • 公共経済学
  • 日本経済論
  • 国際経済論
  • 経済地理学

3・4年生

学びの分野
産業と労働
金融と情報
公共と福祉
地域と世界
必修科目
  • 3年演習
  • 4年演習
  • ビジネスプレゼンテーション
  • 卒業論文
専門基礎科目
専門発展科目
  • 経済学史
  • 計量経済学
  • 企業論
  • 消費者行動論
  • 情報経済論
  • 証券市場論
  • 地方財政論
  • 経済政策論
  • 地域経済論
  • 経済発展論
  • 食料・農業経済学
  • 国際金融論
学びの分野
産業と労働
金融と情報
公共と福祉
地域と世界
キャリア科目
  • キャリアデザイン
  • キャリアカウンセリング
  • 職業選択論
  • インターンシップ
  • 海外研修
  • 災害ボランティア

授業Pick up

金融論

「経済の血液」と言われ、大切な働きをしている「お金」。必要な人にお金を適切に融通し、有効に使ってもらい、人々の富を増やしていけるような仕組みを金融と呼びます。金融論では、仕組みとその意義、近年の重大な変化について学びます。

授業の流れ
  • 第1回 ガイダンス
  • 第2回 金融の基本的な機能と金融取引の意義
  • 第3回 情報の非対称性と取引コスト
  • 第4回 金融取引の形態と金融組織
  • 第5回 日本の資金循環統計
  • 第6回 貨幣の機能と銀行制度
  • 第7回 金融仲介業務と決済システム
  • 第8/9回 信用創造とマネーストック統計
  • 第10回 銀行の安全性とプルーデンス政策
  • 第11回 中央銀行の機能と金融政策の目標
  • 第12回 金融政策の手段と効果
  • 第13回 金融政策の効果 など全15回

交通論

現代では、衣食住全てを十分に満たすには物資の輸送が不可欠で、人間は交通行動なしに文化的・現代的な生活を送ることができないといえます。交通論ではこのように重要性の高い交通について、基礎的な理論をもとに実例を多く用いて解説します。

公共経済学

所得や資産の格差是正に政府が責任を持つべきか、そうだとしてどの程度まで是正すべきなのかについて、人々は異なる意見を持っています。公共経済学では、経済的格差を緩和するためのさまざまな政策と、その背後にある論理と倫理を学びます。

STUDENT’S VOICE

経済学の視点から
交通に関する諸問題を分析する

ミクロ経済学の視点から社会の諸問題について考えることをテーマにしたゼミに所属。交通機関の担い手不足の問題、インバウンドの増加に伴うオーバーツーリズムの問題に興味があり、他のゼミ生とともに考察を深めています。経済学的な視点を身につけることは、将来の糧になると思います。

経済学部 経済学科 3年(取材当時)
宮崎 りこさん

宮崎さんの1日のスケジュール

1 9 : 0010 : 30
2 10 : 4512 : 15 産業組織論Ⅱ
3 13 : 0514 : 35 リベラル
アーツ演習
文章表現法Ⅱ 日本経済史Ⅱ
4 14 : 5016 : 20 社会学Ⅱ 経済政策論Ⅱ 歴史学
(西洋史)Ⅱ
5 16 : 3518 : 05 3年演習
(ゼミ)
公共経済学Ⅱ 金融論Ⅱ 哲学Ⅱ
6 18 : 2019 : 50 交通論Ⅱ 国際経済論Ⅱ

株式会社常陽銀行 内定

面接通過を後押し大学の就活支援

内定先は、茨城県のリーディングバンクである点に魅力を感じました。就職キャリア支援センターを利用し、内定先についての情報を得てエントリーシートの添削を受けました。おかげで無事に面接まで進むことができたと思います。将来は中小企業など法人を対象とした営業を通じて、地域に貢献したいと思います。

経済学部 経済学科 若松 謙伸さん

GRADUATES’ VOICE

大学で学んだ金融の知識が 今も役に立っています

2017年度 経済学部 経済学科 卒業
田中 藍さん

大学では、金融専攻のゼミに所属し、金融論や地域経済学を中心に金融の基礎的な知識から、税金・社会保障等について学修。特別奨学生として奨学金をいただいていたため、良い成績を維持するため日々努力を重ねたことも良い思い出です。そのおかげで新卒時は大学推薦を獲得、地方銀行への入行を果たしました。窓口業務や営業を通じてキャリアを重ね、結婚に伴う転居を機に、三菱UFJ 信託銀行の業務を後方からサポートする会社へ。現在は相続事務部に所属しています。国内全支店の個人のお客さまの相続手続きを受付け処理するため、幅広い金融商品の知識、戸籍謄本や遺言書、その他の公的書類を理解し、正しくご案内するスキルが必要な業務です。大学で学んだ金融の基礎を糧に、今後もさらに経験を重ね、金融のプロとして活躍したいと考えています。

現在の仕事の土台は 大学時代に学んだ 経済に関する知識

2005年3月 経済学部 経済学科卒業
関川 直紀さん

現在は茨城営業所に所属し、建築営業を担当しています。新卒で入社した時には建築現場の事務を任されたのですが、大学で簿記の勉強をしていたため、毎月の決算表作成や日々の支払いの管理などをスムーズに行えました。建設業は日本の経済とも深く関わっているため、大学で得た経済を読み解く力は、営業になった今も活きています。社会情勢を見極めながら、設計事務所や社内の他部署と連携し、お客様の要望に沿う建物を提案する営業の仕事はやりがいがあります。チーム一丸となって立てたプランに対してお客様からGOサインが出た時の喜びや建物が完成した時の達成感は、何にも代えがたい経験です。

取得可能な教員資格

  • 中学校教諭一種免許状「社会」
  • 高等学校教諭一種免許状「地理歴史」「公民」

目指せる進路

  • 国家・地方公務員
  • 金融機関
  • NPO
  • コンサルタント
  • 研究機関
  • 情報関連企業
  • 医療・福祉サービス
  • 保険
  • 商社 など

最新NEWS

学科トピックス
2025.07.01 学科トピックス お知らせ 経済学科

3年ゼミの授業(経済学科 朱ゼミ)

3年ゼミでは、所得税の仕組みを勉強したとき、給与所得控除の内容についてみんなで討論を通じて広範な認識が得られました。所得税は直接税を基幹税とする戦後税制におけるもっとも重要な税の1つとして位置付けられています。累進課税を特徴とする所得税はまず注目されるのは何といってもその累進税率のことです。総所得金額が高くなるにつれて、税率も段階的に上っていくという所得再分配の機能が所得税に含まれているからです。
 しかし、給与所得控除制度の勉強を通じて、累進税率だけでなく給与所得控除の仕組みも所得再分配の機能を果たしていることが分かりました。つまり、事業所得の実額控除と違い給与所得控除は法定額に基づいて概算的に控除されているのです。控除額の収入に占める割合が収入の増加によって逓減していきます。そして、控除額は普通考えられる給与所得者の必要経費よりはるかに大きいという事実です。
 例えば、年収500万円の給与所得者の場合、必要経費としての給与所得控除が144万円と認められています。勤務上必要な施設、器具、備品、通勤に係る費用は、通常企業側によって負担されている状況から考えれば、控除額が大きいと言わざるを得ないのです。他の先進諸国と比べても、日本の給与所得控除の大きさが明らかです。
 それでは、なぜこのような高額の給与所得控除が認められているのかについて、ゼミの学生が主体として様々な資料を調べて、関連する論点を整理しました。そして、給与所得控除に関する論点が時期によって変化することが分かりました。戦後の税制改革の時、担税力の強弱が注目されていましたが、1980年代に、租税の捕捉率の違いいわゆるクロヨン批判が展開されました。2010年代になると、批判の矛先が給与所得者のサラリーマンに変わりました。つまり、給与所得控除が収入に応じて上限なく上がっていくのがおかしいとの批判でした。そこで、2013年度から、給与収入1,500万円の場合の245万円が上限となりました。その後、連続の上限引き下げで、2020年度から現在の給与収入850万円の場合、195万円の上限となっています。
 こうした論点の整理は、ゼミ生にとって分析力と思考力を鍛える機会となりました。ゼミ生は特定の時期における税制改革が当時の経済状況及び社会状況との関連を問題意識として持ちながら、次の段階の勉強に進めていきます。

2025.04.24 学科トピックス お知らせ 経済学科

「CHIBA SDGs Parklet Project」に参加しました。(経済学科・長瀬ゼミ)

経済学科3年の長瀬ゼミ(金融を専攻)では、本学が所在する茨城県、千葉県に本店を置いている地方銀行・第二地方銀行等の地域金融機関が行っている地方創生・SDGs推進・地域経済課題解決に向けた取り組みを調査しています。

千葉県千葉市に本店を置く京葉銀行は、千葉駅前大通りの本店前で、「食品ロス問題への貢献」「千葉駅前大通りの賑わいづくり」を2大テーマとしたイベント「CHIBA SDGs Parklet Project」(以下、CSP)を開催しています。同プロジェクトは、2019年の房総半島台風等の風水害を契機として、市場での販売が困難な規格外農作物の販売促進を行うテストイベントを2021年10月に実施、2022年7月に本格的に開催されました。以来、規模を拡大しつつ、3か月に1回程度開催され続けており、2025年3月28日(金)に第11回目を迎えました。食品ロス削減を軸としたさまざまなSDGs活動に取り組んでいる千葉県内の事業者・生産者がコンテンツを出店しています。また、千葉市と連携した、駅前大通りの活性化を図るウォーカブル社会実験の一環としての役割も果たしています。

京葉銀行の調査を行っている学生3名が2024年11月22日(金)に第10回CSP会場を訪問し、フィールドワークを実施しました。実行委員会の京葉銀行地域振興グループの方々に取材させていただき、同プロジェクト開催の経緯や理念、実際の運営におけるさまざまなお話を聞くことができました。また、千葉県の特産品である豚肉、生姜、サツマイモ等を使った料理を提供するキッチンカーを出店した各事業者の方々にも、同プロジェクトに参加する思いなどのお話を伺いました。

この取材をきっかけとして、2025年3月28日(金)に開催される第11回CSPの実行委員の一員として、長瀬ゼミ2年生・3年生の有志10名前後がイベントに参加させていただくことになりました。有志学生諸君はいくつかのグループに分かれ、CSPを盛り上げるための出店や、CSPを広報する仕事を担当しました。

出店を担当したグループは、千葉県森林組合とコラボレーションしたグッズ制作販売を行いました。同組合は森林面積が広い千葉県内の森林資源の維持・整備事業を行っており、整備事業の際に出る間伐材や端材の有効活用を行っています。今回のCSPでは同組合の協力の下、学生諸君が端材を使った木工品の制作・販売を実施しました。

広報を担当したグループは、CSPのチラシの作成、CSPに出店予定の事業者へのインタビューとCSP公式Instagram(https://www.instagram.com/chiba_sdgs_parklet_project/)への記事の掲載を行いました。

CSP開催当日は千葉県の特産物を使ったさまざまな食品を販売するキッチンカーや、フードロスやビーチクリーニング等のSDGs活動を行う様々な団体が参加していました。我々は、当日は会場の設営・撤収のお手伝いをしつつ、11:30~20:00のイベント開催時間中は会場の模様や出店事業者の取材や食レポを行い、その模様を公式Instagramで配信する等の広報業務を行いました。あっという間に時間が過ぎてしまいましたが、多くの方が訪れてくださり、大変な盛況でした。

今回の活動を通じて、地域の課題解決に向けて、志を同じくする人々が集まり、ムーブメントを生み出していくエネルギーの熱さに触れることができました。多くの方々と触れ合えただけでなく、イベント運営の一端にも関わることを通じて、理念を形にしていくことの難しさや楽しさを体験することができました。

また、金融の学習という点においても、地域金融機関が地域の取引先や産業に関する情報を活用して地域企業のビジネスマッチングを図るだけでなく、地域づくりのプロデューサーとして地域課題の発見解決に主体的に取り組むことで、地域の事業者や自治体、地域住民の結節点として機能することの意義を肌で学ぶことができました。

長瀬ゼミでは、今後も地域金融機関や地域の事業者、自治体と連携して、地域経済の課題発見と解決への取り組みへの参加を継続していきたいと思います。








2025.03.27 学科トピックス お知らせ 経済学科

「2024年度インターゼミ大会」に参加しました:3年演習(藍澤ゼミ)の活動

2024年12月14日(土)、京都産業大学にて「2024年度インターゼミナール大会」が盛大に開催されました。本イベントは、2012年から開催されている2年次生と3年次生によるプレゼンテーション大会であり、今年も約80人の来場者でにぎわいました。
インターゼミ大会とは、広島修道大学、京都産業大学、創価大学、明星大学、東北学院大学、東北福祉大学の学生と教員が参加し、日頃のゼミ活動の成果を発表し、その内容やプレゼンテーションの技術などの優劣を競う大会です。3年演習(藍澤ゼミ)も今年度初めて参加しました。残念ながら、優勝はできませんでしたが他大学の先生からの有益なアドバイスを受け、さらに大学を超えたゼミ生と交流の機会を持つことができ、非常に有意義な大会となりました。参加学生からは、楽しかった、成長できたとの声がありました。今後の学びの励みになったようです。

なお3年演習(藍澤ゼミ)の参加チームと発表テーマについては以下の通りです。
・流経大Aグループ「松戸市の少子化の現状と対策」
・流経大Bグループ「千葉県の人口問題とその対策」
・流経大Cグループ「日本アニメ聖地巡礼が与える経済効果」


学科トピックス
2025.02.28 学科トピックス お知らせ 経済学科

身近な買い物から持続可能な社会経済について考えよう(経済学科 加藤ゼミ)

 いま皆さんが手に持っているスマホ、身に着けている服、飲んでいるコーヒー…現代社会に生きる私たちは、身の回りのモノをほぼすべて「買って」手に入れています。手作りのおやつや服であっても、材料や道具は他の誰かが作ったものをお金と引き換えにして手に入れたはずです。

 それではその商品を、いつ・どこで・誰が・どのように作っているのか想像してみましょう。たとえば服であれば、日本で出回っている服のうち国産は数%しかないので、ほとんどが外国(主にアジア)で作られています。その服を縫った人はどんな人で、どんな工場で、何時間働いて、どんな生活をしているのでしょうか?栄養のあるご飯を食べられて、安全で清潔な家に住むことができる給料をもらっているのでしょうか?

 素材は何でしょうか。綿であれば、原材料の綿花はどこのどんな畑で誰によって栽培されているのでしょうか?綿花を害虫や雑草などから守るために農薬をまくことがありますが、この農薬が土や水を汚染したり、農家さんの健康を脅かしたりすることが指摘されています。

 服を買う私たちは値段やデザインのことは気にしても、縫製工場の賃金や農薬による土の汚染までは考えません。それでも、私たちがモノに囲まれた豊かな生活を送っている裏側で、知らない間に人や環境に悪影響を与えているかもしれない、という想像力を持つことが必要だと思います。加藤ゼミではそのような背景について学び、より環境や人権に配慮した商品を探し、ゼミで一人ずつプレゼンテーションを行いました。いつものコンビニやスーパーでの買い物に、「この商品は人や環境にどんな影響を与えるのかな?」という目線をプラスするきっかけになったのではないでしょうか。「持続可能な社会経済」というと漠然としたもののように思えますが、実は私たちの身近な「買い物」と密接に関わっているのです。

学科トピックス
2025.01.27 学科トピックス お知らせ 経済学科

仮説を立てて確かめるってどういうこと?(経済学科参鍋ゼミ)

学校や仕事の場面で、「こうすれば上手くいくんじゃないか?」とか「このやり方が正しいのかな?」と考えることってありますよね。これがいわゆる「仮説を立てる」ということです。そして、その仮説が本当に正しいのかを調べたり確かめたりするのは、物事を深く考えたり解決策を見つけたりするために、とても大事な考え方です。

参鍋ゼミでは、この「仮説を立てる力」の大切さを学ぶために、入山章栄『世界標準の経営理論』という、コンサルタントなど高度な仕事をしているビジネスパーソンに人気の本を読みます。この本は、ビジネスや研究の場で仮説をどう使えばいいかがわかる内容になっています。

また、仮説をデータを使って確認する「回帰分析」という方法も学びます。この回帰分析は、データをもとに「この仮説はどれくらい正しいのか?」を調べるのに役立つ、とても重要な手法です。

ゼミでは、こうしたスキルを身につけてもらうため、まじめに楽しく勉強しています。この力は、社会に出て仕事をするようになったとき、大きな助けになります。



ちょっと難しい話だけど…

もしデータ分析に興味があるなら、「回帰分析」についてもう少し説明します。今、AI(人工知能)や機械学習が話題ですよね。これらは複雑なデータを分析する技術で、すごく正確に未来を予測できます。でも、機械学習の仕組みはブラックボックスのようになっていて、「なぜその答えになったのか?」を人間が直感的に理解するのは難しいことがほとんどです(他方、SHAPなど解釈がしやすい技術も開発されつつあります)。

一方、回帰分析は、AIほどの正確さはないかもしれませんが、「この結果がこうなったのは、この原因がこのぐらい影響しているんだ」と、結果を理解しやすいという圧倒的な強みがあります。この「わかりやすさ」のおかげで、回帰分析は今でもデータ分析で重要な役割を果たしています。

こんなふうに、データを使って仮説を調べる方法を学ぶことは、役に立つスキルであるだけでなく、シンプルに「面白い」のです!世の中、面白いことが一番重要だというのが私の考えです。

2025.01.25 学科トピックス お知らせ 経済学科 学術研究

経済学部の阿部翔太助教の論文が掲載された『文学をひらく鍵――ジェンダーから読む日本近現代文学』が刊行されました。

経済学部の阿部翔太助教の論文が掲載された『文学をひらく鍵――ジェンダーから読む日本近現代文学』(二宮智之・九内悠水子・中元さおり・大西永昭・有元伸子編、鼎書房、2024年12月)が刊行されました。

本書には、ジェンダーに加えて「社会」・「宗教」・「身体」・「芸術」の四つの視点から文学を読み解く16本の論考と1本のエッセイが収められています。



〈本の紹介〉
ジェンダーの〈鍵〉で文学のあらたな扉をひらく
不確実性が日常を覆う時代に、私たちは何を指針とし、どのように未来を切り開くべきか。この問いに挑むカギとなる視座「ジェンダー」。社会を形作る通念を鋭く問い直し、過去と現在、そして未来を結びつける新たな視点を提供する本書。文学を通じてジェンダーを考察することで、複雑な現代社会に新しい光を投げかける。

〈目次内容〉
Ⅰ 文学×ジェンダー×社会:文学研究の方法や、社会への問題意識
Ⅱ 文学×ジェンダー×宗教:宗教が持つジェンダーの両義性
Ⅲ 文学×ジェンダー×身体:身体表象から問うジェンダー
Ⅳ 文学×ジェンダー×芸術:芸術論・音楽・演劇・ゲーム文学とジェンダー

阿部助教の論文「失われた唄を求めて――村上春樹「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」論」は、「Ⅳ 文学×ジェンダー×芸術」(277-296頁)に掲載されています。

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