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仮説を立てて確かめるってどういうこと?(経済学科参鍋ゼミ)

学校や仕事の場面で、「こうすれば上手くいくんじゃないか?」とか「このやり方が正しいのかな?」と考えることってありますよね。これがいわゆる「仮説を立てる」ということです。そして、その仮説が本当に正しいのかを調べたり確かめたりするのは、物事を深く考えたり解決策を見つけたりするために、とても大事な考え方です。

参鍋ゼミでは、この「仮説を立てる力」の大切さを学ぶために、入山章栄『世界標準の経営理論』という、コンサルタントなど高度な仕事をしているビジネスパーソンに人気の本を読みます。この本は、ビジネスや研究の場で仮説をどう使えばいいかがわかる内容になっています。

また、仮説をデータを使って確認する「回帰分析」という方法も学びます。この回帰分析は、データをもとに「この仮説はどれくらい正しいのか?」を調べるのに役立つ、とても重要な手法です。

ゼミでは、こうしたスキルを身につけてもらうため、まじめに楽しく勉強しています。この力は、社会に出て仕事をするようになったとき、大きな助けになります。



ちょっと難しい話だけど…

もしデータ分析に興味があるなら、「回帰分析」についてもう少し説明します。今、AI(人工知能)や機械学習が話題ですよね。これらは複雑なデータを分析する技術で、すごく正確に未来を予測できます。でも、機械学習の仕組みはブラックボックスのようになっていて、「なぜその答えになったのか?」を人間が直感的に理解するのは難しいことがほとんどです(他方、SHAPなど解釈がしやすい技術も開発されつつあります)。

一方、回帰分析は、AIほどの正確さはないかもしれませんが、「この結果がこうなったのは、この原因がこのぐらい影響しているんだ」と、結果を理解しやすいという圧倒的な強みがあります。この「わかりやすさ」のおかげで、回帰分析は今でもデータ分析で重要な役割を果たしています。

こんなふうに、データを使って仮説を調べる方法を学ぶことは、役に立つスキルであるだけでなく、シンプルに「面白い」のです!世の中、面白いことが一番重要だというのが私の考えです。


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