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階段を選びますか?エレベーターですか?スマホ見てますか?-社会学研究法の観察調査から

あなたは階段とエレベーター、両方が隣り合っているとき、どちらを選ぶことが多いですか?また階段を登るとき、降りるとき、エレベーターを待つとき、何をしていますか?

 普段何気なく選んでいる行動、いつもの風景-でもそこに改めて目を向け直してみると違った景色が見えてきます。例えば大学のキャンパスを入って階段とエレベーターが目の前にある時、どちらかを選ぶかはその時々のその人にとっての理由があります。またエレベーターを待つとき、多くの人がスマートフォンを手にするのにも、それぞれの理由があるかもしれません。

 社会学研究法(質的調査)の授業では質的調査の概要を学んだあと、グループでテーマを考えて調査を実践します。あるグループの調査テーマがキャンパス内の観察調査です。観察調査の基本は「日常的な見方を離れ、明確な問題意識をもとに、目の前の事物や出来事を対象化し意識的・分析的に捉えること」です。

 どのような状況で、どのような人が、どのような行動をとったのか、メモ(フィールドノート)を片手につぶさに観察すれば、ありふれた風景も違って見えてきます。