
経済学部・経済学科
教員VOICE
地域の特徴にもとづいて、ひとり暮らし高齢者を支える方法を研究
地理学とは、自然や土地利用など地域のさまざまな特徴や差を対象とする学問です。私の専門は地理学のうちの地域の経済活動に着目する経済地理学という分野です。私は具体的には、高知県の山あいの地域でひとり暮らしをしている高齢者をどう支えるかについて研究しています。老人福祉施設を増やす行政の役割を見直す福祉学や行政学からの研究も大切ですが、地理学では、地形や人口動態、文化・歴史など、地域のさまざまな条件を含めて検討し、その地域に合った対策を考えます。このように何か課題があったとき、その課題だけでなく地域の特徴全体を捉えて考えるのが、地理学の素晴らしいところです。ほかに、RKUの新松戸キャンパスがある地域と連携した、ひとり暮らしの高齢者の安全確保についての研究も行っています。この地域には高層団地と一戸建の地区がありますが、両者の住民の意識に差があるのが課題です。そこで、どうすればこれを乗り越えて皆で地域の安全を守っていけるかを考えています。
マグカップ
前任校のゼミ生からもらった卒業記念品です。カップを見るたびに、卒論を通した彼らの成長を思い出しています。
高野山の護摩札
フィールドワークで高野山を訪れたときに買いました。仕事道具であるパソコンのケースの中に入れています。