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ゼミ活動報告:ホテル訪問と旅行会社社員の先輩とのミーティングを実施 —山崎ゼミ(2年)—

山崎ゼミ(2年)では、秋学期に3つのホテル訪問見学会(帝国ホテル、ホテルニューオータニ、日光金谷ホテル)と旅行会社に勤務する先輩社員とのミーティング行いました。

これらの訪問・ミーティングでは、グループリーダーを中心に訪問先の事前勉強・質問想定などを準備したうえで、当日に臨みました。観光関連産業は、コロナ禍で大きな影響を受けましたが、訪日観光客、国内旅行市場の回復など、追い風が吹いてきたホテル業界や旅行業界の先輩方に直接お会いし、見たり聞いたり、話したりと関わることで、たくさんの刺激を受け、観光関連産業の回復を実感することができました。

以下、各グループリーダーによる各訪問、ミーティングのレポートをご紹介します。

① 帝国ホテル(20231110日訪問)

帝国ホテルは、外国の要人を迎え入れる「迎賓館」として作られたのが始まりであるため、見学を通して「お客様を迎え入れる」姿勢は今も昔も不変であるということを実感できた。

ただ、その姿勢はただ単に昔からの伝統を受け継ぐだけではなく、お客様の時代ごとに変化するニーズに応えるということも含まれている。例えば、客室を改造して設けられた「コミュニティルーム」では、長期滞在客用に食事の準備・洗濯等ができるようになっている。また、外国人が泊まりやすい工夫が至るところに施されており、客室のお風呂にはハンドシャワー以外にも様々なシャワーを設け、スイートルームにおいてはハンガーを数種類用意するなど、お客様への気配りが細かい所にまで及んでいることがわかった。接客面においては、途中でスタッフの方がお客様から施設の場所を尋ねられることや、忘れ物を受け取る場面もあった。先述した細かい気配りは接客においても数多く見られ、そういった行為があること自体がお客様から信頼されている証であることを感じた。

宴会部門においては、特に新郎新婦がすれ違わないように調整しているということが興味深かったほか、新婦が着替えやすいように背のない椅子を用意しているなど、宿泊部門と同様の細かい気配りがみられた。

帝国ホテルは有楽町という東京都心のど真ん中に立地し、周辺には多くの競合ホテルが存在する。そんな中でも、歴史の古さを生かした様々な気配りがお客様からの信頼を得ていることが伺えた。今後もお客様からの信頼を大事にし、伝統あるホテルとしてのアイデンティティを保ってほしいと願う。

【グループリーダー:廣瀬 環】

帝国ホテル「インペリアルタイムズ」にて

② ホテルニューオータニ(2023121日訪問)

私たちのグループは、121()に「ホテルニューオータニ(東京)」の企業訪問へ行ってきました。出迎えから別れまで笑顔を一貫してくれた、管理・営業部である石田さんの案内の元、豪華絢爛のホテル部屋や、400年以上の歴史を誇る日本庭園、多くの収容人数を可能とする宴会場を見学することができました。

その中でも1番印象に残ったことは、スイートルームを見学させて貰えたことです。新江戸ルームでは、入室した瞬間に檜の匂いが感じられる部屋であり、ハウスキーパーのホコリひとつも見逃さないようなメイキングに圧倒され、ホテルの敷地に入ってから、多くの人を通じて行われる、五感で感じることのできる圧倒的なサービスの質を身をもって感じることが出来ました。

また、最高級の部屋とされる夢窓庵では、備品の美しさや、窓から見ることのできる景色に終始圧巻されました。双方共に、ホテルのテーマである、「癒しのホテル」「高級ホテル」に寸分の狂いなく沿っており、サービスの徹底さに心を惹かれました。サービスの徹底さから、従業員全員が一丸となり、ホテルの歴史・景観を守り続けていることを汲み取ることができ、私も日頃から徹底した生活を送り、人の五感をくすぐる人へ成長したいと心底思いました。

【グループリーダー:石森 玲音】

ホテルニューオータニにて日本庭園を見学

ホテルニューオータニ見学後

③ 日光金谷ホテル(20231217日~18日 宿泊体験)

日光金谷ホテルでの宿泊体験を振り返るうえで特に印象的だったのは、ホテルや部屋の内装です。ロビーや部屋どこを見てもtheクラシックホテルだと思いました。また、金谷ホテルは一階と二階、三階で天井の高さが違うことや、受付台が高く設計されていることや細かな装飾の一部でさえ意味があるものでした。金谷ホテルを建てるうえで込められた思いが見ただけで感じることができるというのはほかのホテルではなかなかないなと思ったのでとても印象に残っています。ホテル内を散策しているとき、床の軋みや、カーペットや壁、床の汚れがありました。普通の宿泊機関では許されないようなものでも金谷ホテルではそんなものでさえ歴史を感じることのできる一種の魅力になるのだと思いました。

また、食事も印象的でした。料理や食器まで金谷ホテルの歴史あるものだということに驚きました。特にコロッケや魚料理は長年守り続けてきた味なのだと学びました。個人的なことですが、金谷ディナーのようなコース料理を食べたことがなかったので最初はとても緊張していたのですが、時間が進むごとに会話を楽しみながら行うものがディナーなのだと学べました。

最後に、自分だけでは出来ない体験をさせていただいたと思います。とても貴重な経験でした。次はさらに金谷ホテルの魅力が分かる大人になって宿泊しに行きたいです。

【グループリーダー:今井 美帆】

金谷ホテル館内見学の様子

金谷ホテルでのディナー

④ JTB(2023121日 来学いただきミーティング実施)

私たちのグループでは、株式会社JTBの国内商品企画部でお勤めになっている本校OBの松本先輩をお招きして、現在の観光業界の動向・求められている人材、学生のうちにやっておくべきことなどをご教示いただきました。

コロナ禍を過ぎた現在の観光業界は、観光地のデジタル化や企業の課題解決に資する旅行に関する人手不足に拍車がかかっており、今まさに自ら能動的に動ける“人財”が必要とされていることを学びました。また、先輩がどのようなキャリアを積まれてきたのか、学生時代までさかのぼってご説明いただいたおかげで、自分自身の学生生活との比較や、自己分析の大切さを知ることができました。お話の終盤では、事前にまとめていた質問に一つ一つ丁寧に答えていただきました。普段は聞きづらい給料の質問にも快く答えていただき、場の雰囲気が程よく和やかになりました。

 【グループリーダー:神田 悠太】


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