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国内での異文化間コミュニケーションを知る~客室乗務員としての勤務経験を通じて~

国内での異文化間コミュニケーションを知る~客室乗務員としての勤務経験を通じて~

 澤海 崇文 助教(国際観光学科)が担当する科目「異文化間コミュニケーション論/観光交流論」の第13回目の講義に、外部から客員講師として加藤凌氏を招聘しました。加藤氏は文教大学国際学部国際観光学科を卒業した後、株式会社AIRDOのグランドスタッフとして北海道にて2年9か月勤務し、2019年1月から現在まで日本トランスオーシャン航空株式会社の客室乗務員として沖縄にて勤務しています。神奈川県出身でありながら、北海道から沖縄へと国内での移住経験を持つ、非常に経験豊富で優秀な若手の方です。

 加藤氏には、自身のキャリアをもとに国内での異文化間コミュニケーションについて語ってもらいました。空港や飛行機での勤務というと、一般的には海外からの旅行客との交流を想像するかもしれませんが、そうとは限りません。加藤氏自身、英語はあまり得意ではないとのことでしたが(真偽のほどはわかりませんが)、普段の勤務ではむしろ日本人と話すことが多いようです。ただし、日本人といっても沖縄の島に住む地域住民です。地域住民とコミュニケーションを取ることも異文化間コミュニケーションであるということが確認できたような講義となりました。また、機内アナウンスを実際に聞かせてくれ、受講生全員で沖縄方言「島くとぅば」を練習したのは、学生にとっても教員にとっても印象的でした。

 異文化間コミュニケーションのみならず、キャリアの方面でも学生の参考になったようです。英語が苦手な加藤氏がいかにして北海道でのグランドスタッフ勤務に結び付けたか、そして、客室乗務員という夢を諦めず、やっとのことで沖縄での客室乗務員の仕事を獲得するに至ったという経緯は、学生に夢を与えるような模範となったのではないでしょうか。授業後も学生が残って個人的に質問する熱心な様子がうかがえました。