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ナショナルトレーニングセンター見学

ナショナルトレーニングセンター見学

10月8日の体育の日、東京都北区西が丘のナショナルトレーニングセンターの見学を行いました。参加したのはスポーツコミュニケーション学科の1年生。今回は流経大と早稲田大学スポーツ科学部の合同見学会で合わせて11人が参加しました。

射撃場では射撃協会のコーチにライフル銃の持ち方を習いました。台尻を右胸に当てしっかりと安定させて撃つのですが、銃は金属の塊ですから相当に重量があります。射撃競技用のライフルは女性も男性も同じものを使うのですが、銃の安定を考えるとやはり体が大きい方が得なのだそうで、日本のトップ選手でも男性の方がスコアがよいそうです。

フェンシング場では日本代表の見延和靖選手が剣の持ち方からわかりやすく教えてくれました。フェンシング競技はアルミの板の上で戦うので、靴もかかとの部分がしっかりと補強されている特殊なものを使います。見延選手はエペの種目の選手ですが、フルーレ、サーブルと種目ごとに、使う剣も防具の形も異なります。フェンシングの剣は鉄を主体とした特殊合金で、もともとは航空宇宙産業のために開発された素材だそうです。ですから国際規格の剣は1本で2万円もします。

体操の練習場では平均台の上を歩かせてもらいました。女子の種目である平均台の幅はたった10センチ。長さは5メートル、高さは1メートル25センチもあります。上に登ると周りの景色が違って見えるほどの高さです。ただ、新しい技を開発する時にはトップ選手たちも床の上の平場に置いた台で練習を始めると聞いて少し安心しました。

いろいろな競技の日本代表選手たちが食事をする食堂「さくらダイニング」では、競泳の瀬戸大也選手の夫人で飛び込みの選手だった優佳さん(旧姓馬淵)が子供たちに栄養の指導をしていました。この食堂ではふだんはそれぞれの選手が好きなものを、自分でカロリー計算やバランスを考えながら自由に取って食べているのですが、今日はスポーツ好きの子供たちのために特別にバランスを考えた食事がすでにお盆の上に準備されていました。食事はスポーツ選手にとって非常に重要なことは言うまでもありませんが、特に減量が必要なボクシングやレスリング、柔道などの選手は栄養を充分取りながら体重を落とすことに大変苦労しています。

宿泊棟では特殊なカードキーでないと開かない扉の向こう側にホテルのような雰囲気のツイン部屋が並んでいました。今回は日本のオリンピック選手たちがどのような環境で競技に打ち込んでいるのかの一端を見ることができました。
一流のものを見て、一流のやり方を知り、一流の人たちから話を聞くことは、スポーツコミュニケーションを専攻する学生にはとても大切なことです。この見学の経験を流経大での学びにも生かしていって欲しいと思います。

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