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常磐線沿線街並み景観の調査報告(国際観光学科3年辻原ゼミ)

常磐線沿線街並み景観の調査報告(国際観光学科3年辻原ゼミ)

3年辻原ゼミでは、秋学期学外授業の重点課題の一つである「常磐線沿線街並み景観調査」を実施しました。「景観」は社会整備資本としての公共空間であると同時に、観光振興とも密接に結びつく重要なテーマです。柏、松戸、新松戸の各駅周辺を対象地域に、ゼミ生には「街並み調査官」になったつもりで入念なチェックを指示しました。
調査ポイントは、シャッター通りをはじめ、建物の外壁など色彩のアンバランス、俗悪な巨大看板、不釣り合いな広告塔やネオンおよび注意書きなど、目に入る不快でわずらわしい景観のすべて。メモやスマホカメラを駆使して資料・情報を取り込み、ダメ出し景観の場所を域内地図に書き込んでいきます。
地元・新松戸駅周辺。自然公園が未整備
再確認した諸点のパワーポイントへのまとめ作業ののち、昨年末にグループごとに結果発表しました。持ち時間の20分で街の紹介、受けたイメージ、マイナス面の実態紹介と改善策など、スライドに沿いながらの説明ですが、単に通り過ぎるだけだった従来の街並みが抱える諸課題の多くは、市場原理社会が生んだ副産物と気づいた点は、今後の観光振興の検証に向けての自信にもつながったようです。最後に学生すべてに共通したコメントを紹介しましょう。

「景観という視点からあらためてリサーチしたが、馴染みの街がこれほどまでに壊された汚い場所だったとは!!慣れという怖さを実感した」。
(国際観光学科教授:辻原康夫 記)