大学院

物流情報学研究科

物流情報学研究科

ビジネスの最先端的分野「ロジスティクス」を究める

経済のグローバル化が伸展する一方で、その先行きはますます見えづらくなっています。このような時こそ、企業においては生産から流通、消費までのサプライチェーンにおけるモノ及び情報の一連の流れを効果的に管理する「ロジスティクス」がさらに重要性を増します。加えて、近年は環境問題への配慮、災害などのリスク対応も大事です。物流情報学研究科では、「ロジスティクス」関連分野の専門的知識を有する高度職業人の養成、創造性豊かな研究者の育成を目標にしています。物流や情報に関する専門科目、実践的科目(企業人による講義、企業訪問)、数理系のオペレーションズ・リサーチなどの科目履修による専門知識の修得とともに、関連するテーマについてより精緻な研究を行います。

物流情報学研究科長 林 克彦

先輩からのメッセージ

物流情報学研究科
修士課程
2019年修了
K.Zさん

日本での経験を活かして、深刻化する母国中国の環境問題を軽減させたい。

 私は、母国中国の環境改善に物流情報学研究科の学びを役立たせたいという思いから、流通経済大学大学院への進学を決めました。
 近年、目覚ましい中国経済の発展とは裏腹に、国内の環境問題は日増しに深刻化しています。その原因のひとつに挙げられる、ネット通販など物流の結果生じる廃棄物の環境問題も重要な課題点だと思っています。大学院では、物流情報学を専攻しているので、日本の物流における環境問題に対する課題や解決策を学んでいました。大学院での授業は、先生方が学生一人ひとりに寄り添ってくれて、学生の個性を最大限に尊重してくれるので、とても学習理解が深まります。将来は、中国に戻って中国の人々が、日本のような良い環境のなかで生活ができるように、物流業界に関する仕事に就きたいと考えています。

物流情報学研究科
修士課程
2019年修了
現日本通運株式会社
S.Sさん

地域に見合ったロジスティクスを創造したい。

 大学では経営学を学び、ロジスティクスの理論についてより深く学びたいと思い、大学院に進学を決意。流通経済大学大学院は、日本の私学においてトップレベルでロジスティクスの授業が充実しているので、学会やセミナーなど多くの勉強の機会を提供していただけて、充実した学びを得られます。
 私の専攻は物流情報学で、ASEANにおけるロジスティクスの発展について学んでいました。現在、ASEAN(インドシナ半島)では、東西経済回廊などのインフラが整備されたことで、陸路による輸送が可能になっています。荷主企業などには、貨物のリードタイムの短縮などの恩恵を与えていますが、一部の地域においては、地域経済の発展に貢献できていないため、その地域に見合ったロジスティクスの在り方や経済発展を促すロジスティクスについて研究しました。
 修士課程修了後は、国際的に展開している物流企業に就職し、各地域に見合ったロジスティクスや経済発展を促すロジスティクスを創ることを通して、日本やASEANに貢献していきたいです。

取得可能な学位

  • 修士課程 修士(物流情報学)
  • 博士後期課程 博士(物流情報学)

大学院生の研究テーマ(抜粋)

ロジスティクス・ネットワーク設計問題のためのWEBアプリケーションの開発 / 食品廃棄を抑制するための研究 / 中国におけるネットスーパーの現状と今後の取り組み / トラックドライバーの労働環境改善に向けたパレット化の推進について

将来の進路

修士課程
  1. 企業の物流部門などにおいて物流システムの企画・開発・運営・管理などを行う専門家
  2. 国際物流企業において国際物流システムの合理化、効率化のための企画・開発を行う専門家
  3. 政府、地方公共団体、民間シンクタンク等で、物流政策の策定及び物流情報の管理・運営・調査などを行う研究者
  4. 各種の教育機関において物流情報に関する教育研究に携わる教育・研究者
博士後期課程 物流情報学という新しい学問体系の確立に資する研究者ないし教育者の育成、情報ネットワーク技術に立脚した物流システムあるいはロジスティクスシステムの調査・計画・立案に係る高度な専門的知識を有し、製造・物流・流通等の各種企業における最先端のロジスティクスを担う実業人の育成を目標としている。