法学部

龍ケ崎 新松戸

Law

法学部

法律学科

学びの特色

  • 特色1

    法律系資格の取得を
    サポート

    司法書士や行政書士、宅地建物取引士、社会保険労務士といった士業の資格から法学検定試験まで、在学中の法律系資格の取得を正課や課外の授業でサポートします。

  • 特色2

    法科大学院を含む
    大学院の進学を支援

    法曹(裁判官・検察官・弁護士)を目指して法科大学院への進学を考えている人や、法律のことをもっと深く学ぶために大学院の法学研究科への進学を考えている人の進路・学習相談に対応します。

  • 特色3

    生活のどの場面でも
    活きる法律の知識

    法律は、どのような職業に就いても、また、日常生活の中でも関わってきます。つまり、法律の知識は、民間企業でも公務員でも、あらゆる進路で活きてくるとともに、生涯において必要な知識になります。

学びの分野

  • ビジネス法務

    #企業 #金融 #不動産 #物流 #国際取引 #法人税

    金融や物流、製造などのビジネスの現場で活躍できる人材を育成するため、民法、商法、物流関係法などを重点的に学び、企業の法令遵守や企業統治の意義を理解します。
  • 法律専門職

    #裁判 #ロースクール #司法書士 #行政書士 #宅建士 #知的財産

    法律関係の資格取得を目指し、官民いずれの世界でも活躍できる力を養うため、憲法、民法、刑法、商法などを中心に学び、法職や行政関連の仕事に就くことを目指します。
  • スポーツ法務

    #地域おこし #スポーツ #文化 #観光 #国際

    プロ契約、怪我・事故に関連した法律、スポーツ関連政策などを学び、スポーツと法、法社会学などに精通し、スポーツや企業・教育の現場で活躍できる力を養います。

法律学科の“実学”

  • 法の現場を通じて学ぶ
    法律実務演習

    裁判所に行って法廷の様子を見学する実習系科目。冤罪を生まないための厳格な手続きや、裁判員制度についてなど、法の現場を通じて実際に社会で役立つ知識を修得します。

  • 判例から学ぶリアルな民法の面白さ
    (大塚ゼミ)

    実際の判例をもとにした事例の検討を通じて、取引社会の基本ルールである「民法」について実践的に学びます。ときには他大学の学生とも一緒に議論することで、社会に出てからも役立つ法的な考え方を身につけます。

法律学科ゼミテーマ一覧(一部抜粋)

  • 法律のもう一歩先を考える(阿部ゼミ)
  • 憲法「を」学ぶ/ 憲法「で」学ぶ(前田ゼミ)
  • 弁護士と学ぶ民法の基礎知識の使い方 (西島ゼミ)
  • 契約法の使い方を実践的に身につけよう(大塚ゼミ)
  • 刑法を中心に法の基礎を学ぶ(信太ゼミ)
  • 会社法を中心に学ぶ商法領域の法の運用(王ゼミ)
  • 海と船と運ぶと法(大西ゼミ)
  • 競争と法(原ゼミ)
  • 「裁判」へ至らない「予防法学」を修得する(田尻ゼミ)
  • 「愛国」をキーワードに日本の近現代を考える(宮平ゼミ) など

カリキュラム

1年生

学びの分野
ビジネス法務
法律専門職
スポーツ法務
必修科目
基本科目
  • 1年演習
  • 情報リテラシー演習
  • データリテラシー演習
必修科目
専門共通科目
  • 市民と法
  • 民法1(総則)
  • 国家と法
選択必修科目
キャリア科目
  • 法学部生のキャリアデザイン

2年生

学びの分野
ビジネス法務
法律専門職
スポーツ法務
必修科目
基本科目
  • 2年演習
選択必修科目
専門基幹科目
  • 憲法B C
  • 民法2(物権)
  • 民法3(債権各論)ⅠⅡ
  • 家族法ⅠⅡ
  • 刑法(総論)ⅠⅡ
  • 行政法(行政作用法)ⅠⅡ
  • 法制史ⅠⅡ
  • 民事訴訟法ⅠⅡ
  • 商法(会社法)ⅠⅡ
  • 消費者法
  • 法律実務研究
  • 政治学原論ⅠⅡ
専門展開科目
関連科目
  • 法社会学
  • 経営学総論ⅠⅡ
  • ロジスティクス概論ⅠⅡ
  • 法律専門職特殊講義(宅建士)ⅠⅡ
  • 法と文化ⅠⅡ
  • 簿記論ⅠⅡ
  • 法社会学
  • 国際法ⅠⅡ
  • 法律専門職研究
  • 社会保障論ⅠⅡ
  • 地域起こし政策論
  • 観光の法と政策
  • 法と文化ⅠⅡ
  • スポーツとメディア
  • 警察・消防行政概説ⅠⅡ

3年生

学びの分野
ビジネス法務
法律専門職
スポーツ法務
必修科目
基本科目
  • 3年演習
選択必修科目
専門基幹科目
  • 民法4(債権総論)
  • 刑法(各論)ⅠⅡ
  • 刑事手続法ⅠⅡ
  • 商法(総則・商行為法)
  • 商法(保険法)
  • 商法(手形・小切手法)
  • 労働法ⅠⅡ
  • 社会保障法
  • 国際ビジネス法
  • 物流関係法
  • 知的財産法
  • 経済法ⅠⅡ
  • 倒産処理法
  • 民事執行・保全法
  • 行政法(行政救済法)
選択科目
専門展開科目
関連科目
  • 外国法
  • 税法(法人税法)
  • 国際協力論
  • 地域ビジネス実践講座
  • 税法(法人税法)
  • 法律専門職特殊講義(行政書士)ⅠⅡ
  • 法律専門職特殊講義(宅建士)ⅠⅡ
  • 国際協力論
  • スポーツと法(契約)
  • スポーツと法(事故・人権)
  • 危機管理論
  • 防災政策論
  • 法学特殊講義

4年生

学びの分野
ビジネス法務
法律専門職
スポーツ法務
必修科目
基本科目
  • 4年演習

授業Pick up

憲法A

日本国憲法は、国民一人ひとりが自由な人生を実現できるよう、日本国を運営する仕組みの基本を定める法です。1年生の段階では、国会、内閣、裁判所、地方自治といった、日本国を運営する仕組みの基本を学びます。日本国憲法は法学部で学ぶことがら全てを貫く基本中の基本で、非常に重要です。教員とともに、一歩一歩、丁寧に学んでいきましょう。

労働法Ⅰ・Ⅱ

近年、少子高齢化や共働き世帯の増加、産業の構造変化といった社会や経済の構造変化に伴い、日本の雇用社会は大きく変わり、労働法も新たな課題に直面しています。労働者とは誰か?という問題に始まり、労働基準法や、労働契約法、労働組合法といった労働に関する法制度はもちろん、さらには労働市場政策なども含めた基本的な制度や考え方を学びながら、新しい時代の雇用社会のあり方を考えていきましょう。

物流関係法

私たちが使っている物や食べている物はすべて、それを作った人たちから私たちのもとへ運ばれています。「運ぶ」すなわち「物流」は社会のインフラです。それでは、物流はどのようなルールのもとで行われているのか?この物流に関わる法について、特に、古代から大量の物を運ぶ手段であった船による海上運送に関する法制を中心に、陸・海・空の運送や倉庫に関わる基本的な私法上の制度を学びます。

STUDENT’S VOICE

犯罪被害者の救済策を
探究しています

私が学んでいる特別クラスの授業は先生との対話形式。クラスメイトは意欲的で、深く学びたい人におすすめです。現在は犯罪被害者を救う方法を探っていますが、法律では対応が遅く、心理ケアも不十分です。より良い救済策を、学びを通じて探っていきたいと思います。

法学部 法律学科 3年(取材当時)
酒巻 健さん

酒巻さんの1日のスケジュール

1 9 : 0010 : 30 3年演習(ゼミ)
2 10 : 4512 : 15
3 13 : 0514 : 35 刑法(各論)Ⅰ 刑法(各論)Ⅱ
4 14 : 5016 : 20 刑事手続法Ⅱ
5 16 : 3518 : 05 民法3(債権各論)Ⅱ 法律実務研究

法科大学院 ロースクール 進学

法科大学院を経て将来は弁護士へ

2年次の頃、当時のゼミの先生から「法科大学院を経て弁護士を目指したらどうか」と背中を押していただきました。ゼミの先生を始め、法律系の先生方から自分に適した勉強方法を伝授され、効果的な受験勉強ができたと思います。法律の知識とゼミで培った他者と協力できる力を、今後も活かしていきたいですね。

法学部 法律学科 濵本 龍弥さん

GRADUATES’ VOICE

法律を読み解く力が 「通関」の仕事に活きている

2019年3月 法学部 ビジネス法学科(現:法律学科)卒業
千野根 綾香さん

在学中にたまたま知った「通関士」に憧れを抱き、就職後もその想いが消えなかったので、転職して通関の仕事をしています。通関士とは、お客様の代わりに税関に輸出・輸入の申告をして許可を受ける仕事です。法律と深く関わる仕事なので、大学で得た法律に関する知識が業務でも活かされています。例えば、案件を取り扱う時、お客様と税関との間に立ち、貿易を円滑かつ正確に行うために法律を読み解く力を使い、取引する貨物が不正に国内に入ってくる貨物ではないかを確認します。また国外へ貨物を送る際には、安全保障に関わる貨物なども不正に海外へ流失することのないように仕事を行っております。授業を通してさまざまな法律に触れた経験から、今も抵抗なく『関税六法』と向き合えています。今後は通関士の資格を取得し、通関業務とお客様対応を両立できる人材になりたいです。

取得可能な教員資格

  • 中学校教諭一種免許状 「社会」
  • 高等学校教諭一種免許状「公民」

目指せる進路

  • 不動産業
  • 金融機関
  • 企業経営者
  • 法科大学院進学(弁護士、裁判官など)
  • 司法書士
  • 行政書士
  • 宅地建物取引士
  • 社労士 など

最新NEWS

2025.12.04 学科トピックス お知らせ 法律学科 自治行政学科

法学部で広がる未来の自分の可能性 第38回 文武両道を貫く~剣道部~

 法学部には、課外活動と学業を両立している学生が数多くいます。今回は武道特集として、剣道部に所属する自治行政学科二年生の針生煌琉(はりう・きらり)さんと、髙木りんかさんをご紹介します。文武両道に取り組む学生たちの姿をぜひご覧ください。

——本日はよろしくお願いいたします。それではまず、お二人が剣道を始めたきっかけを教えてください。
髙木:兄が剣道をやっており、私は3歳から剣道を始めました。
針生:私も弟の剣道に付き添ったことがきっかけです。

——お二人ともごきょうだいで剣道を習っていたのですね。大学での練習はどのようなものなのでしょうか?
針生:朝1時間、夕方2時間、練習をしています。井口清監督のご指導のもと、部員が一丸となって日々の稽古に取り組んでいます。

——授業の前後で練習をするとなると、体力が必要となりそうです。ところで授業やゼミではどんな勉強をしていますか。
髙木:授業は「憲法」「刑法」「コミュニティ論」など、法学を中心に幅広い分野を学んでいます。ゼミではグループワークで「剣道はなぜ五輪競技にならないか」をテーマに議論をしています。

——それは面白いですね。同じ武道でも柔道は五輪種目なのに、なぜ剣道はそうではないのでしょう?
針生:今のところ私たちが考えているのは、剣道は単なる勝ち負けだけではない価値を追求しているからではないか、というものです。相手を敬う姿勢、勝負を通じて己に向き合う心は、五輪競技にそぐわないのでは、と話し合っています。


——お二人は将来どのような進路を考えていますか?

髙木:私は現在アパレル業界に関心をもっています。法律の知識を強みとしつつ、好きな物事に一途に取り組む姿勢をアピールしたいと考えています。
針生:私は将来、地元である宮城県の警察官になることを目指しています。警察官の先輩方からアドバイスをいただきながら、購入したテキストを地道に勉強しています。

——それでは最後に今後の抱負を一言。
髙木:剣道部では12月に新人戦があります。結果を出すことにこだわって、日々の稽古に励んでいきたいです。
針生:これからも授業と剣道に全力で取り組み、充実した大学生活を送りたいと思います。

——髙木さん、針生さん、今回は取材へのご協力を有難うございました。法学部ではこれからも文武両道を貫く学生を応援していきます。

2025.12.02 学科トピックス お知らせ 法律学科 自治行政学科

【法学部】付属柏高校で高大連携授業「高校生のための模擬国会」を実施

2025年11月に流通経済大学付属柏高校において、本学の「高大連携」の一環として法学部の教員と学生による連携授業(1年生「公共」)を実施しました。

当日は、憲法担当の栗田教授・前田教授、政治学担当の尾内教授の3名に加え、TA(ティーチング・アシスタント)として10名の法学部生が参加し、同高校の総合進学コース1年生6クラス、計約200名の生徒を対象に、「大学生による高校生のための模擬国会」というタイトルで授業を行いました。


はじめに教員から「模擬国会」とはどういうものかを解説したのち、「トランスジェンダー女性選手の女性競技への参加を一律に禁止する法案」について、憲法第13条の幸福追求権や憲法第14条の法の下の平等などの観点から、グループワークで討論する形で進めました。

生徒たちは、ふだん接することのない専門用語などに戸惑っているようでもありましたが、TAのアドバイスを受け、自由かつ活発にグループ討議を行うなど、積極的に授業に参加していました。最後に、生徒たちから法案について賛成/反対の挙手投票をしてもらいました。


また、TAをつとめた法学部生たちにとっても、自分たちが学んでいる内容をわかりやすく高校生に伝えることを通じてあらためて、基礎的な知識の整理、再確認が出来たようで、「教えることで学ぶ」という意義は大きかったことと思います。

法学部では今後も、高等学校を対象としたこのような連携授業を、本学付属高校に限らず広く実施していく予定です。

2025.11.27 学科トピックス お知らせ 法律学科 自治行政学科

【法学部】デモテックで進化する地方議会―取手市の取り組みから学ぶ

「地方自治概論」は自治行政学科1年の必履修科目です。地方自治の現場で活躍するゲストをお招きした授業を展開しています。今回は取手市役所情報管理課の岩﨑弘宜(ひろまさ)課長が両キャンパスにお越し下さいました。

岩﨑課長は「議会愛」をモットーに議会改革に取り組んできた元議会事務局職員で、早稲田大学マニフェスト研究所が主催する議会改革度調査で2021年と2022年に取手市を総合全国第1位に導いた立役者でもあります。

取手市は、デモクラシーとテクノロジーを組み合わせたデモテックでも先進的な取り組みを実施しています。自治体で初めて議会会議録視覚化システムを試行導入し、議会での発言の関係性を視覚的に把握しやすくする工夫を行っています。


学生からの質問にも丁寧にご回答いただきました。岩﨑課長によると、大変な時とは「大」きく「変」わるときであること、また他部署との連携が必要な場面では「自分の側が相手よりもほんの少し多く汗をかくこと」を心掛けているというお話があり、参加した学生は大きなヒントを得たようでした。

自治行政学科は今後も、実践的な学びを核に、地方自治の諸課題を多面的に探究していきます。

2025.11.12 学科トピックス お知らせ 法律学科 自治行政学科

【法学部】松戸市SDGs推進担当室のお仕事とは?

 法学部の授業では、自治体職員の方をお招きして、行政の仕組みや地域の課題をお話いただく機会を設けています。11月4日は「自治体経営論」「地方自治論Ⅰ」の合同授業を実施し、松戸市総合政策部政策推進課SDGs推進担当室の平田直室長と梶原竜太郎主任主事にご講義いただきました。

 松戸市は2022年に内閣府から「SDGs未来都市」「自治体SDGsモデル事業」に選定されています。若い世代のアイデアを地域に生かそうと、Z世代と連携した取り組みも行われています。例えば夜間に街灯の光が届きにくい足元をやさしく照らす「足元イルミネーションイベント」や、常盤平団地に居住する日本人と外国人の交流機会を作るべく、使われなくなった横断幕を再利用した「横断幕ワークショップ」が開催されたそうです。

 また、自治体職員のキャリア形成についても紹介がありました。入庁後は数年ごとに異なる部署へ異動となることが多く、新しい部署では仕事の全体像を把握するまでに約1年を要するそうです。

 学生からは、「短い周期で異動するなかで、どのようにモチベーションを維持しているのか」という質問がありました。これに対し、職員のお二人は「市民の方から叱咤とともに感謝の言葉をいただくことが励みになっていること」や「新しく配属された職員に仕事を教えられるようになったとき、自身の成長を実感できること」などを挙げられ、学生たちは深くうなずきながら聞き入っていました。

 法学部では今後も、地方自治の現場で活躍する方々から直接お話をうかがう機会を通じて、地域の課題解決に貢献できる人材の育成に取り組んでいきます。

2025.11.06 学科トピックス お知らせ 法律学科 自治行政学科

法律を学び、仲間と共に成長する——法律学習サークル「龍法会」の魅力 法学部で広がる未来の自分の可能性:第37回

法学部の学びをより身近に、より楽しく——。流通経済大学の龍ケ崎キャンパスを中心に活動する「龍法会」は、法律を学ぶ学生が集まり、勉強会や模擬裁判、裁判傍聴、国会見学などの様々なイベントを通して実践的に法を学ぶサークルです。先輩・後輩の仲も良く、大学生活を充実させたい学生にぴったり。今回は、会長の降籏昂平さんに、龍法会の活動内容や魅力についてお話を伺いました。ぜひご覧ください。

──降籏さん、本日はよろしくお願いいたします。
降籏:初めまして、龍法会の会⾧をしている降籏昂平です。本日は、よろしくお願いします。

──はじめに龍法会というサークルについて教えてください。
降籏:龍法会は、法律の勉強を通じて学生生活をより豊かにすることを目指して、龍ケ崎キャンパスをメインに活動しています。普段の活動では、一番身近な法律である民法や憲法について、顧問の先生方も交えてみんなでワイワイ楽しく勉強しています。また、法律サークルらしいイベントを開催することもあります!

──イベントというのはどういったイベントなのでしょうか?
降籏:法律に関連した場所を見学するイベントを行うことが多いです。今年の夏休みには、東京地裁へ裁判傍聴に行きました。また、新松戸キャンパスで活動している法友会と合同で国会見学も実施しました。次の春休みには、茨城県議会も見学しにいく予定です。

──新松戸キャンパスの学生とも交流があるんですね。
降籏:はい、新松戸キャンパスの法律サークルの法友会のメンバーとは、お互いの勉強会に参加しあったり、協力して学園祭に出店したり、また合同のイベントとしてOBOG座談会を開催したりしています。今年の夏休みには大学のオープンキャンパスで模擬裁判を行ったのですが、そこでも法友会の方々には協力してもらいました。

──サークルで模擬裁判を行うというのは面白そうですね。
降籏:新松戸の法友会が昨年のオープンキャンパスで模擬裁判を行ったという話を聞いて、龍法会でもやってみたいという声が上がったため、今年は龍法会が主導して、8月のオープンキャンパスで模擬裁判を行いました。慣れないことも多く最初は大変でしたが、先生方の指導のもと練習を重ねる内に演技も上手くなっていき、当日は100名以上の方が見にきて下さいました。

──いい経験になりましたね。サークルの雰囲気などについても教えていただけますか?
降籏:法律学習サークルと聞くと堅い感じがすると思いますが、実際には先輩・後輩関係なく和気あいあいと活動しています。活動外の時でも、勉強や大学生活、就活などの悩み事を先輩に相談することもあれば、みんなでカラオケやご飯に行ったりすることも多いです。あと龍法会には公務員志望のメンバーが多いのも特徴で、実際に公務員になったOB の先輩も多いです。

──公務員を目指している方が多いということは、やはり真面目な学生が多いのでしょうか?
降籏:たしかにそういう面もあるかもしれませんが、私としては、法律を勉強するだけではなく、法学部に所属する学生にとって憩いの場になれるようにと思って活動しています。実際に、勉強会よりもイベントの方を中心に参加する学生も多くいますし、また、昨年度から部室も使用できるようになったので、そこを中心に交流する時間が一番楽しかったりします。

──部室を中心に活動するのはいかにも大学のサークルという感じがしますね。
降籏:以前からメンバー内で、いつでも気楽に勉強したり、雑談したり、自由に使える場所があったらいいよねという意見があり、大学の担当部署に掛け合った結果、ようやく部室を使わせてもらうことができるようになりました。当初は部室の中に以前使用していた団体の道具や私物などが散乱している状況だったので、みんなで部室を綺麗にしたりと大変でしたが、今では部屋も整頓されて、まさしく憩いの場を作れたという感じです。

──皆さんで協力して良い活動の場が作れたのですね。それでは最後に、記事の読者の方へのメッセージがあればお願いします。
降籏:龍法会は、みんなで法律を勉強したい方、イベントを企画・参加したい方、大学生活を楽しみたい方、法学部の人はもちろん、法学部以外の方も大歓迎です!!興味を持った方は、ぜひ一度龍法会を見に来て下さい!!お待ちしています。

2025.10.23 学科トピックス お知らせ 法律学科 自治行政学科

キャリアは法廷だけじゃない!─法学部生の未来を広げるキャリアデザイン  法学部で広がる未来の自分の可能性:第36回

法学部生の進路は弁護士や裁判官だけではありません。民間企業や官公庁に就職する学生はもちろん、資格や技能を活かして経営者として独立する卒業生も少なくありません。流経大の法学部では、学生たちに将来のキャリアについて考えてもらうために、法の知識を使って活躍している様々な分野の社会人の方を招いて、法とキャリアについて話をしてもらう授業(法学部生のキャリアデザイン)を展開しています。今回は、この授業を担当している法学部の唐﨑先生に、授業の内容や魅力についてお話しいただきました。法学部生のキャリアに関心のある方はぜひご覧ください。

──唐﨑先生、本日はよろしくお願いします。早速ですが、先生の担当されている「法学部生のキャリアデザイン」というのはどのような授業なのでしょうか?
唐﨑:「法学部生のキャリアデザイン」は、様々なキャリアをもつゲストの方からお話を伺い、将来の進路選択に役立ててもらうという、法学部独自の授業です。法学部生の進路として想定される様々な分野で活躍されているゲストを毎回お招きしてお話しいただいています。ゲストは、流通、保険、起業家、地方自治体、警察、消防、裁判所、弁護士、司法書士、行政書士など実に多彩です。

──「キャリアデザイン」というのはどういう意味の言葉なのでしょうか?
唐﨑:キャリアデザインの「キャリア」とは、もともとの語源はラテン語で馬車が通った後にできる「轍(わだち)」を意味する言葉です。それが転じて、人のたどる軌跡・経歴を意味する言葉となりました。つまり、キャリアとは仕事を含めた人生そのものといってよいでしょう。キャリアデザインとは、単にどの職業を選ぶかではなく、自分がどうなりたいのかを考え、将来の仕事と生活を自分で設計することです。そのための力を身に付けるのが「法学部生のキャリアデザイン」の授業です。

──授業の具体的な内容についても教えてください。
唐﨑:授業では、ゲストから現在のお仕事の内容や魅力、ご自身のこれまでのキャリア、また子育てを経験されている方には、お仕事との両立(ワークライフバランス)についてお話しいただくこともあります。公務員の方々には、職員の採用試験やその対策についてもお話を聞いたりしています。なかには、仕事をしていくなかでの挫折や、それをどう乗り越えていったか、その人の生きざまを感じられるようなお話をお聞かせいただくこともあります。学生は単にお話を聞くだけでなく、積極的に質問をしてもらっています。

──とても興味が湧いてきました。この授業は法学部の学生は誰でも受講できるのでしょうか?
唐﨑:本学の法学部には、法律学科と自治行政学科の2つの学科があり、法律学科は法の知識をビジネスや社会生活に広く活用できる点に、自治行政学科は地方自治や地域づくりに関する政策立案力を身につけられる点に強みを持ちます。もっとも、法学部生であれば学科を問わず、誰でもどの法学部の授業でも受講できるようになっており、どちらの学科に所属していてもこの授業を受講できます。ただし、法学部のキャリアデザインに関しては、大学生活のなるべく早い段階で受講してほしいので、1年次あるいは2年次での受講を推奨しています。

──ありがとうございます。ちなみに、この授業では実際の就職にあたってのサポートなどもしてくれるのでしょうか?
唐﨑:キャリアデザインというのは、単にどの職業を選ぶかを考えることではありませんが、学生のみなさんにとっては、卒業後の就職先を選ぶことが最大の関心事だと思います。でも、安心してください。本学の就職キャリア支援センターでは、どのような就職先があるか、どのような対策をとればよいかなど、学生が就職先について個別に相談でき、専門のスタッフが親身にサポートしてくれます。ですが、就職キャリア支援センターが就職先を決めてくれるわけではありません。決めるのは学生の皆さんであって、その道しるべの役割としてこの授業があると思います。

──この授業の位置付けがとてもよくわかりました。それでは、授業を受講する学生には、どんな姿勢で授業に臨んでほしいと考えていらっしゃるかも教えていただけますか。
唐﨑:中島みゆきさん作詞・作曲の「宙船(そらふね)」という曲をご存じでしょうか。この曲は2006年にTOKIOに提供されてヒットし、甲子園での高校野球大会の入場行進曲にも選ばれました。「宙船」の歌詞には、「その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな」という一節があります。自分の進む道は自分自身で切り開け、というメッセージが強く伝わってきます。学生の皆さんには、この歌詞にあるようなメッセージを心に秘めつつ、授業に臨んでもらいたいと思います。もし、この授業のテーマソングを選べるとしたら、この「宙船」を選びたいです。

──これから社会に出ていく学生にとっては、とても大切な心構えですね。最後にこの記事の読者や学生に対してメッセージがあればお願いします。
唐﨑:これまで「法学部生のキャリアデザイン」の授業についてお話をしましたが、ほかの法学部の専門科目の授業でも、外部からゲスト講師を招いてお話しいただくことがあります。様々な職種で活躍するゲスト講師の皆さんのお話からは、私たち大学教員の授業だけでは得られない実践的な学びがあると思います。お話を聞くなかで、「自分はこうなりたい」と思う瞬間があるかもしれません。学生の皆さんには、自分の進む道を自分自身で切り開くためのヒントをつかみとってくれることを期待しています。

※「法学部生のキャリアデザイン」はカリキュラム改定により、2026年度以降は「ライフステージと法」、「グローバル社会の法と政治」といった総合科目へ改編することが予定されています。

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