最新情報

  • TOP
  • 最新情報
  • 在学生が聞きましたー社会学科佐藤純子先生インタビュー(後編)

在学生が聞きましたー社会学科佐藤純子先生インタビュー(後編)

前回(在学生が聞きました インタビュー(前編))に引き続き、今年4月に社会学科に着任された佐藤純子教授のインタビューをお送りします。今回も佐藤先生のゼミの学生に協力をお願いし、学生の印象や授業やゼミで教えていることなど、色々なことをお聞きしました。ゼミ生からのニックネームの提案も!ぜひご覧ください。


佐藤純子教授

■キャッチボールできる関係性が心地よい

——— 流通経済大学の学生の印象を教えてください。
佐藤先生:前任校では、女子の学生が多く、人懐っこい、元気いっぱいな学生が大多数でした。そのため、流通経済大学に着任した際は、控えめな学生さんが多いのかなという印象を受けました。しかし、決して控え目なのではなく、こちらがアクションを起こすと必ずきちんと返してくれるということが直ぐにわかりました。
この数か月間、何かを決めるとき、決まらなかったことは一度もありません。今回のインビュアー募集に関しても、写真撮影の担当学生に関しても、立候補者が直ぐに出てきてくれとても嬉しかったです。
授業でも、こちらの提案や課題に対して、真摯に向き合い、自身の考えを真っすぐに伝えてくれたり、発言したりしてくれます。このような学生の学びに向かう姿勢には、感心させられるばかりです。投げたボールは、必ずキャッチして教員に戻してくれる。このキャッチボールができる関係性がとても心地よいです。

——— では授業ではどのようなことを教えられていますか。
佐藤先生:現在は、主に「社会的養護」や「子ども・家庭支援」についての授業を担当しています。子どもの権利を擁護していくには、親自身の権利を保障していくことが重要です。つまり、保護者が楽しく、そして充実した子育てができるように支援していくことは、最終的には、「子どもの最善の利益」につながるということを学生たちにもしっかりと伝え、現場実践にもつなげていってほしいと願いながら授業を行っています


授業の様子

——— ゼミではどのようなことを教えていますか。
佐藤先生:2年生は、テーマ探しを目標としているので、『ニュージーランドの保育園で働いてみた』という本を購読しています。具体的には、輪読して、担当者が担当箇所をパワーポイントにまとめ、発表し、クラス討議を行うという流れです。

3年生に関しては、春学期は、グループ研究をしています。最初は、子どもをめぐる課題をテーマに付箋ワークを行いました。その後、類似課題ごとにカテゴライズし、でてきた課題についてグループで話し合い、最終的にグループのテーマを設定しました。グループごとに調査・研究し、7月にグループごとにプレゼンテーションを行いました。

——— 佐藤先生が現在受け持っているゼミの印象についてお聞かせください。
佐藤先生:印象は、2年生と3年生はまた全然違う雰囲気なんですけど、(インタビューをしている)皆さんは、3年生なのですが、最初から溶け込みやすい雰囲気がありました。

——— そうですね。もうやっぱり今までゼミ何回かやってきたわけですし、最初から仲良かったわけではなかったんですけど、すごく仲良くなりました。
佐藤先生:3年生ゼミに途中から入っていくことに対して、これまで学生たちが積み上げてきた関係性や学びの蓄積もあるので、私がすんなりと入っていけるものかとすごく不安がありました。ですが、皆さんウェルカムで、最初から温かい雰囲気がありました。教員として、時に厳しい意見や要望を出しても、学生たちが聴く耳をもって受け入れてくれるので、演習らしい内容ができていると思っています。

■社会学科で「たくさんの窓」から人や社会を覗いてみませんか?

——— 総合型選抜や一般入試などで、いま社会学科の受験を考えている皆さんへのメッセージをお願いします。
佐藤先生:社会学科では、いろんな切り口から社会のあらゆる事象について考えることができます。人は、学びを重ねていく中で、だんだんと自分が本当にやりたいと思えることに出あっていくものです。ですから、今、学びたいことが漠然としていても心配いりません。たくさんの窓から一緒に人や社会を覗いてみませんか。一つのフレームから覗くのではなく、形の違うフレームで見てみると同じ事象でもまた違って見えてきます。その不思議さ面白さを一緒に感じていきましょう。たくさんのチャレンジを積み重ねるなかで、キラッとするあなただけの学びの種が見つけられるはずです。
私も最初は、「どうして外国の子どもは、自己肯定感の高い子どもが多いのだろう」といった取り留めのない「なぜ」から始まり、家族社会学を学ぶ中で「子育て支援」の研究をしたい思うようになっていきました。社会学科は、いろんな学びの選択肢が用意されている学科です。ぜひ、社会学科であなただけの学びの種を探し、見つけた種を私たちと一緒に育てていきましょう。

■「純子ちゃん」はどうでしょうか?

——— 先生に親しみを持つにはやはりどのようにお呼びするかというのも大事かなっていうことで、学生に呼ばれたいニックネーム、あだ名などはありますか。
佐藤先生:プレイセンターでは、参加する全員が「学び手」としてとらえています。誰が先生とか子どもとか分け隔てなく、みんなが学び手ということです。ですから、私も学び手の一人として、センターの子どもたち・親たちからは「じゅんじゅん」って言われています(笑)。前任校では「純子先生」と呼ばれることが多かったと思います。

——— 自分からの案なのですが、良ければ「純子ちゃん」とかはどうでしょうか?よろしいでしょうか。
佐藤先生:どうぞ。呼びたいように呼んでください(笑)。

——— これからお世話になります(笑)。ありがとうございます。以上質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
佐藤先生:ありがとうございました。


インタビューをしてくれた社会学科3年の清水さんと水野さん