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国際観光学科新任教員の紹介~市岡卓先生(後編)

前編 に引き続き、国際観光学科に4月より着任された市岡卓教授にインタビューしました。後編では、市岡先生の授業にお邪魔して、専門や教育方針に迫っていきたいと思います。

●市岡先生のゼミのテーマは何ですか?
3年演習(ゼミ)で、国際観光学科の3つの領域のうち「国際文化」の領域を対象とした学びの場を提供しています。

ゼミの光景

●市岡先生の3年演習では、どのような授業を展開されているのですか?
①国際社会学、②異文化コミュニケーション論、③多文化共生論に含まれるテーマのほか、④性的少数者(LGBTQ+)に関連するテーマを取り上げます。わかりやすく言えば、私たちが暮らす日本の社会の中にある豊かな多様性に気づくこと、どうすれば多様性が尊重される社会が実現できるかを考えることを目指します。

日本で暮らすイスラーム教徒(ムスリム)の人たちと

●流通経済大学の学生の印象はいかがですか?
ゼミの受講者に関して言えば、それぞれに「異文化」や「多様性」の問題について強い関心を持っていることがわかりました。それぞれのテーマについて、まだまだもっと理解を深めてもらう必要がありますが、将来の日本を支えていく学生のみなさんがこうした社会の問題に興味を持ってくれることを頼もしく思います。

●今はどのような研究を進めていらっしゃるのですか?
様々な民族・宗教と政治・社会とのかかわりについて研究を進めています。これまでは、シンガポールを主なフィールドとして研究してきました。特に、少数派であるイスラーム教徒(ムスリム)の社会的地位をめぐる問題などについて研究成果を発表しています。このほか、日本社会の中の少数派の人たちのことなどについて調べています。

シンガポールのイスラーム教徒(ムスリム)

●その専門分野は私たちの生活とどのようなつながりがありますか?どのように役立つと思われますか?
私たちの社会は、ますます豊かな多様性を持つ社会になっています。少数派の人たちも含め「誰も取り残さない」やさしい社会に変革していくことが求められます。「異文化」や「多様性」を知ることは、そのような変革のための重要な第一歩です。

東京・御徒町に集まるインドの少数派ジャイナ教徒の人たち

●今、もう一度大学生になれるとしたら、どのような学生生活を送りたいですか?
大学生のころ(三十数年前)は、たくさん旅をしました。夜行列車を使ったり駅で寝たりして宿代を浮かす「貧乏旅行」ですが、楽しい思い出ができました。最後はヨーロッパ4カ国で40日くらい行き当たりばったりの旅をしました。また大学生になれたら、やっぱりたくさん旅をしたいです。でも、今は夜行列車もほとんどないし、駅で寝ていると追い出されるでしょうし、当時のような貧乏旅行は難しいでしょうね。

●受験生に向けて一言お願いします。
流通経済大学は、5つの学部、9つの学科があり、幅広い学びの機会を得ることができます。みなさんがおもしろそうだと思う学部・学科を見つけ、ぜひチャレンジしてください。
大学時代は人生の中でいちばん自由な時間です。この貴重な時間を思う存分使い、自分の殻を破っていろいろなことにトライしてみましょう。