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国際観光学科新任教員の紹介~市岡卓先生(前編)

国際観光学科に4月から市岡卓教授が着任されました。本学科の学びの柱では「コミュニケーション/多様性」の分野の先生です。

国際観光学科の魅力ある先生の研究・授業内容や人柄を紹介すべく、市岡先生にインタビューをお願いしました。今回は前編として、市岡先生の本学に着任されるまでのご経歴について伺いたいと思います。

Q.市岡先生の専門分野は何ですか?
専門分野は、「国際社会学」と「多文化共生論」です。国境を越えた人の移動によって生まれる社会の多様性、そこで生まれる社会問題などを研究しています。

市岡卓先生

Q.市岡先生のご経歴を教えてください。

運輸省(2001年からは国土交通省)で国家公務員として働きました。その後転職し、JR東日本グループで働いてきました。10年くらい前から仕事と並行して研究・教育活動にかかわり、専任の大学教員になったのは今年の4月です。


Q.運輸省(現 国土交通省)とJR東日本グループでは、どのようなお仕事をされていたのですか?

国家公務員の時代、企業での勤務の時代を通じ、鉄道、自動車、航空、海運など交通全般に関する仕事をしました。特に、交通分野の国際交渉や国際協力プロジェクトを担当した期間が長いです。JR東日本グループでは、インドに日本の新幹線の技術を導入する国際協力プロジェクトに参加しました。

Q.これまで滞在/訪問された国で印象的な場所はどこですか?また何が印象的だったか教えてください。

なんといっても、シンガポールです。国土交通省勤務時代に3年間駐在しました。中国、東南アジア、インドの各地から移民が集まってできた国で、様々な民族、宗教、言語の人々がいます。そうした人々がシンガポール人としての一体感を持ち、平和的に暮らしていることに深い関心を持ちました。特に、異なる宗教に属する人々同士が対話を深め、共生していることに強い感銘を受けました。

 


シンガポールでの宗教間対話。


シンガポールのイスラーム教徒(ムスリム)の人たちと。(青い服が市岡先生)

Q.研究者への道に進まれたきっかけはありますか?

前の質問の答えと関係があります。シンガポール駐在中には、出張と家族旅行で東南アジア(ASEAN加盟国)全10か国を踏破しました。その中で、シンガポールを含む東南アジアの国々が、民族、宗教、言語にかかわる摩擦や紛争を乗り越えて一つにまとまろうと努力していることを知りました。このことが、多文化共生の問題に関心を持ち、仕事をしながら大学院で研究を進めるきっかけになりました。

Q.趣味は何ですか?

国内・海外を問わず、旅行することが好きです。社会人になってからは、旅行に行くほかに仕事で韓国、中国、東南アジア、インド、ヨーロッパ、アメリカなどに出張する機会ができました。出張ではもちろん会議で交渉するなど現地で仕事をしないといけませんが、少しでも空いた時間があれば現地の街を散歩するなど「旅」を楽しむようにしています。


インド・ジャイプールの風の宮殿。出張のついでに訪問。

後編では、市岡先生の授業中のご様子をお届けします。お楽しみに。

<インタビュー後編は後日掲載します>