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国際観光学科のPR動画が完成するまで 後編

みなさん、こんにちは。国際観光学科の須川です。国際観光学科のPR動画が公開中です。



PR動画は昨今、観光地や地域活性化のプロモーションとしても使われています。そうした動画は、どのようにして作られるのでしょうか。今回の「後編」ではPR動画の撮影裏話とともに動画をみながら編集の工夫を見ていきましょう。前編の記事をご覧になっていない方はぜひ下記のURLをクリックして読んでみてください。

https://www.rku.ac.jp/news/32270/

たった2分程度の動画ですが、そこには企画、構成、撮影、編集に至るまで、多くの人々の労力が結集されています。PR動画を通して、映像の魅力のひとつである、不特定多数の人々と創る・観る行為を経験でき、「人とのつながり」を感じることができると思います。

 <動画の構成>
 どのように撮影されているのかの話の前に、どのような場面があるかを整理していきましょう。前回お話ししたように、PR動画のテーマは様々なものと「つながる」学びの多様性です。私たちからの希望で、それぞれの場面のテーマを画面の左上に表示してもらいました。場面ごとに動画の構成をみていきましょう。

1)冒頭のあいさつ+学科説明(3つの領域)「国際観光学科とは?」
2)フィールドワークをしている様子「地域とつながる学び」
3)観光英語ゼミの様子「国際性豊かな学びの場」
4)ゼミでのビジネスプランの発表の様子「幅広い関心領域」
5)オンライン授業の様子「充実したオンライン授業」
6)4人が集合し敷地内を去っていく様子「つながる ひろがる」

実際の撮影の順番は、1)6)2)3)4)5)です。できるだけ撮影場所が同じ場面を一緒に撮影することになります。1)と6)がそのパターンですね。
各場面では、学生それぞれの苦労もありました。そのエピソードとともに編集の「つながる」を確認していきましょう。

1)は、キャンパスプラザにいる学生にカメラが近づいた後、台詞がそのまま続き、場所がいつの間にか新松戸キャンパス1号館の前に移動しています。同じ人物による台詞によって、次の場面とのつながりを違和感なく見せてくれます。学生が2)の場面まで続く長い台詞をその場でしっかりと覚えてくれたのは驚きでした。ハキハキと話してくれたお陰で頭に入ってきやすい導入部になっていますね。

2)学科の説明が終わると、地域イノベーションの学びのひとつである「フィールドワーク」の様子に切り替わります。
フィールドワークに使う道具で何やら測っていますね。実際に福井先生のフィールドワークの授業で使用されている道具です。画面には映っていませんが、実は福井先生が道具の反対側をおさえていらっしゃいました。あくまでもフィールドワークを演出する場面ですので「何を測っているのだろうか」と福井先生が首をかしげてらっしゃったのが印象的でした。

3)画面が1)の場所に戻り、カメラの対象が3)の主人公に移ります。カメラが外から建物のなかに移り、ドアを開く動作によってつながりを作っています。もちろんカメラが瞬間移動したわけではないため、外からのショットを撮り終えた後、建物のなかで撮影を再開しました。
英語での会話は台本があったわけではなく、アダム先生と学生がその場で会話し、そのまま録音しました。すぐに英会話に対応できてしまうのは、日頃の観光英語ゼミの影響もあったのでしょうか。見事でした。

4)偶然にも学生同士の服がアイボリー色で一致したことから、服を通して4)の場面に移っています。ゼミでLGBTQの方に向けたウェディングの必要性についてプレゼンしていた学生に、同じ内容で発表してもらいました。本学科では、(年度によって)プロジェクト学習という体験型授業でウェディング会社の方にお話を伺う機会を設けています。机上の空論にならないよう、現場の声を踏まえて学生なりのビジネスプランを立てられるような実学にも力を置いています。

5)につながる対象としてパソコンを使っていますが、どのように見せると違和感のないつなぎ方になるのか、制作会社の方に何度も指導してもらいながら、パソコンを開いたり回転させたりしていました。とても細かい作業ですが、この行為ひとつで次の場面にスムースに移動することが可能になります。

5)の場面でも、再び長い台詞を覚えて話してくれました。番外編でオンライン授業で課題発表され、落ち込み、再び課題について考えるという台詞のない場面も撮影しました。しかし、ここもおそらく場面のテンポの都合上、カットされていました。台詞のない演技が難しいと思いますので、その様子は撮影現場にいた私たちのみぞ知る幻の場面となりました。他にも4人で撮影した幻の場面もいくつかあります。

6)撮影の最初の方で撮影した場面です。上空にのぼっていく風景はドローンで撮影されました。細かい演出ですが、学生たちが視覚的に躍動感のあるはけ方をしてくれました。そのアドリブがとても上手で制作会社の方々含め、全員感心してしまいました。
PR動画のために演出された部分もありましたが、日頃から地域やビジネス、英語に関わる対面授業やオンライン授業を通してしっかりと学んでいる学生の雰囲気は伝わったのではないでしょうか。

 最後にドローンに夢中になっている6)の場面の学生たちの様子とカットされた幻の場面を載せておきたいと思います。

 ぜひ国際観光学科で、PR動画では何に注目すべきか、映像表現も含めて地域のイメージを映像で発信することについても考えてみてください。来年度、みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。