新任教員の紹介~谷口佳菜子先生へのインタビューを通じて~ 2
国際観光学科 教員の澤海です。普段であれば教室での授業の様子を写真に収めて記事を作成していましたが、今年度は今のところそれがかなっていません。そこで本記事では、4月に国際観光学科に新しく着任しました谷口佳菜子先生にたくさん質問を投げかけてみました。
(本記事はインタビュー後編です。インタビュー前編はこちらをご覧ください。)
新任の谷口佳菜子先生
↑ ワイトモ・ケーブス(ニュージーランド)での写真 ↑ ザ・レッドウッド(ニュージーランド)での写真
〈インタビュー後編〉
・先生の専門分野は何ですか?
近年は、観光マーケティングを中心に、DMO(Destination Management/Marketing Organization)や市場(いちば)の観光活用、伝統産業の事業システムについて研究しています。
←ナパバレーDMO現地視察の様子(アメリカ)
・その専門分野は私たちの生活とどんなつながりがありますか?どのように役立ちますか?
地域が観光客を誘致したり、観光客に消費してもらおうとしたりする際にどのようにしたらよいのかということを考えるときに役立ちます。また、その地域の資源にはどのようなものがあるのかということを探して、まちづくりや地域の活性化に役立てることができます。
・今どんな研究をしていますか?
DMOについては、観光地域づくりに関することがどのように実践されていて、何が課題になるのかなどを調べています。海外の事例をみて、日本のDMOにどのように活かせるのかを研究しています。
また、市場の観光活用は、その地域の人々に不可欠だった市場がどのように観光客向けに変化してきたのかについて興味があります。また、観光客に人気のある市場でも市場の担い手の高齢化が進めば持続できなくなるので、どのように運営していくのかといった課題があります。そうしたことも含めて市場を観光化し誘客していく上での課題とその対策などに関心を持っています。
←ヘルシンキの市場(フィンランド)
・人生の夢、野望は何ですか?
自分が調査・研究したことが少しでも社会に貢献できるものになることと、学生が授業やゼミの活動で行ったことを自分の経験として蓄積し、次につなげてもらえるようになることです。
・現状を乗り切るために、何か学生にアドバイスを!
春学期はすべてオンライン授業となってしまったので、学生としては、課題は多いし、面倒・・・といったこともあると思います。ですが、今は読解力や文章力、計画的に物事を進める力を伸ばす機会ととらえて取り組んでみるといいのかなと思います。数年後には今頑張ったことが自分の経験として生かされると思います。
以上、いかがでしたか。
フィンランドとニュージーランドは私自身も訪れたことがあるので、そこで話が盛り上がりました!
本記事で谷口先生のことを紹介しましたが、Zoomでのインタビューだけでは聞けなかったことも多かったです。まだ話したことのない学生のみなさんも、今後、先生に会えることを楽しみにしてください!