共創社会学部

龍ケ崎 新松戸

Collaborative
Regional Sociology

共創社会学部

国際文化ツーリズム学科

学びの特色

  • 特色1

    人との交流を
    大切に

    多様な文化を知り、尊重するために、さまざまな人との交流を大切にしています。2023・2024年度には韓国の大学生と交流し、ソウルと東京で航空ビジネスや観光スポットを現地で学ぶプログラムを実施しました。

  • 特色2

    現場を見て、
    実践的に

    地域活性化を考えるならば、現場を見ることが必要です。リアルに現場を体験するため、フィールドワークを行ったり、自治体やNPOなどが行う活動などに参加したりしています。

  • 特色3

    観光のビジネスに
    チャレンジ

    学生の学びたい、やってみたい気持ちに寄り添います。新松戸キャンパス周辺の地域について学び、その魅力を活かすビジネスについて考えました。土産品を企画立案したり、地域のPR広告の制作にも挑戦したりしています。

学びの分野

  • コミュニケーション×多様性

    #多文化共生 #多言語社会 #文化政策 #多角的思考

    異文化理解を深め、多様な文化のあり方や、文化間の交流、葛藤などの現実を学びます。「多文化社会論」などの科目を通して多文化共生を実現していく力を身につけます。
  • 地域活性化×まちづくり

    #移住 #地域経済 #観光まちづくり #地域おこし #交流人口

    まちづくりや地域活性化を視野に、「地域研究論」「地域マネジメント論」「地域表象論」などの科目を通して、地域の新たな魅力を発信・プロデュースする力を身につけます。
  • ビジネス×マーケティング

    #地域ブランド #消費者行動 #ビジネスモデル #旅行業 #宿泊業 #外食産業

    観光関連産業に加えて、「地域マーケティング論」などの科目を通して、経営、マーケティングなどを実践的に学び、文化の発信やヒトの移動などをいかにビジネスに活かすかを学びます。

国際文化ツーリズム学科の“実学”

  • 観光マーケティング論

    マーケティングの理論を学び基礎的知識を修得するとともに、実践力を磨くため土産品の企画を行います。学年や国籍が異なる多様なメンバーでディスカッションを行い、チームで働く力を身につけていきます。

  • 映画とまちづくりの可能性を探る
    (須川ゼミ)

    聖地巡礼のように背景をただ観光して終わるのではなく、もっと深く映像文化を知り地域との関わりを考えるために、映画研究と現地調査を行います。昨年度は東京駅周辺とジブリ作品を調査し学外でポスター発表をしました。

国際文化ツーリズム学科ゼミテーマ一覧(一部抜粋)

  • 消費文化研究(東ゼミ)
  • 観光者心理と観光行動(幸田ゼミ)
  • 楽しい場所とは何か? の研究(福井ゼミ)
  • 観光・交通・まちづくりに関する研究(那須野ゼミ)
  • 「旅行」の効果、効用を考え、体験する(山崎ゼミ)
  • スポーツを通して現代社会(地域社会)を理解する(田簑ゼミ)
  • 世界の文化の多様性と多文化社会での共生の課題を学ぶ(市岡ゼミ)
  • マーケティングの観点から地域活性化について考える(谷口ゼミ) など

カリキュラム

1年生

学びの分野
コミュニケーション×多様性
地域活性化×まちづくり
ビジネス×マーケティング
必修科目
基本科目
  • 1年演習
  • 情報リテラシー演習
  • データリテラシー演習
必修科目
専門共通科目
  • 社会学概論
  • 地域環境概論
  • 観光概論
必修科目
学科英語科目
  • English for Global Communication ⅠⅡ
選択必修科目
専門研究基礎科目
  • 海外地誌
  • 旅行業務総論

2年生※3年生以降も履修可能

学びの分野
コミュニケーション×多様性
地域活性化×まちづくり
ビジネス×マーケティング
必修科目
基本科目
  • 2年演習
必修科目
学科英語科目
  • English for Global Communication ⅢⅣ
選択必修科目
専門研究基礎科目
  • 社会調査法ⅠⅡ
選択必修科目
専門基礎科目
  • 観光社会学
  • ヨーロッパ文化論
  • 観光人類学
  • 文化人類学
  • 多文化社会論
  • 異文化間コミュニケーション論
  • 対人関係論
  • 社会心理学
  • 観光政策論
  • 日本文化史
  • 国際関係と地域
  • 地域表象論
  • 地域研究論
  • 地域マネジメント論
  • ツーリズムと空間
  • 観光地理学
  • 観光マーケティング論
  • 地域マーケティング論
  • 観光経営学
  • キャリアモデル・ケーススタディ
  • ホスピタリティサービス論
  • サービス教育論
  • 観光産業論
  • 観光行動論
選択必修科目
専門発展科目
  • 社会言語学
  • 国際関係論ⅠⅡ
  • グローバル化と文化
  • 国際協力・開発論
  • 観光の法と政策
  • 消費社会学
  • 地域起こし政策論
  • 観光心理学
  • テーマツーリズム特殊講義
  • 宿泊産業論ⅠⅡ
  • 旅行産業論ⅠⅡ
  • 交通ビジネス論ⅠⅡ
  • プロジェクト学習ⅠⅡⅢⅣⅤⅥ
選択科目
学科共通科目
  • 社会福祉原論ⅠⅡ
  • 地域福祉論ⅠⅡ
  • 社会保障論ⅠⅡ
  • 経済地理学ⅠⅡ
  • 交通論ⅠⅡ
  • 日本経済論ⅠⅡ
  • 情報経済論ⅠⅡ
  • 人的資源管理論ⅠⅡ
  • 会計学ⅠⅡ
  • 地方自治論ⅠⅡ
  • 国際法ⅠⅡ
  • NX(日本通運)寄付講座ⅠⅡ
  • 全国通運連盟寄付講座
  • 野村證券寄付講座
  • コンテンポラリー・アート概論ⅠⅡ
  • ソーシャリー・エンゲイジド・アート実践ⅠⅡ
  • アートプロデュース論
  • 心理学概論ⅠⅡ
  • 産業組織心理学

3年生

学びの分野
コミュニケーション×多様性
地域活性化×まちづくり
ビジネス×マーケティング
必修科目
基本科目
  • 3年演習
必修科目
学科英語科目
  • English for Global Communication Ⅴ Ⅵ
選択必修科目
専門発展科目
  • 地域経済論ⅠⅡ
  • English for Global Communication Ⅶ Ⅷ
選択科目
学科共通科目
  • 消費者行動論ⅠⅡ

4年生

学びの分野
コミュニケーション×多様性
地域活性化×まちづくり
ビジネス×マーケティング
必修科目
基本科目
  • 4年演習
  • 卒業論文

授業Pick up

多文化社会論

国際化の進展によって多様な民族、宗教、生活習慣などの文化を持つ人々がともに暮らす私たちの社会で起こるさまざまな社会現象について学びます。

授業の流れ
  • 第1回 ガイダンス
  • 第2回 国境を超える人の動き
  • 第3回 多文化化する日本
  • 第4回 日本にもとからあった多様性
  • 第5回 「ハーフ」の人たち
  • 第6回 労働力として期待される外国人
  • 第7回 日本のムスリム
  • 第8回 難民
  • 第9回 アメリカ社会の分断
  • 第10回 民族・宗教と紛争
  • 第11回 宗教と暴力
  • 第12回 東南アジアの多様性
  • 第13回 性の多様性
  • 第14回 多文化の共生
  • 第15回 まとめ ‐共生へ向けて‐

プロジェクト学習

旅行ツアー企画に加え、プレゼンから実施、添乗までの一連の業務の流れを体験します。旅行会社の一連の仕事に取り組む体験学習です。春学期は日帰り、秋学期は周遊または宿泊を伴う旅行を体験します。

地域表象論(地域のPRについて映画から考える)

地域社会では地域文化のあり方や地域外の人々との共存を再検討しています。地域文化の継承と発展のために、どのようなイメージを誰目線で発信していくべきか、地域PRについて、映画、京都、芸術祭などを事例に考察します。

STUDENT’S VOICE

南伊豆の魅力を
広く伝えたい

出身地・南伊豆を観光地として発展させるノウハウを学んでいます。2年生の夏に、旅行業の国家資格「国内旅行業務取扱管理者」を取得しました。この資格を活かして、将来は自治体の観光課や民間企業(旅行会社)で地元を応援します。

共創社会学部 国際文化ツーリズム学科 2年
大戸 翔偉さん

大戸さんの1日のスケジュール

1 9 : 0010 : 30 地域研究論 サービス教育論 観光地理学 English
Communication
初級Ⅱ
2 10 : 4512 : 15 多文化社会論 2年演習(ゼミ)
3 13 : 0514 : 35 社会調査法Ⅱ プロジェクト
学習Ⅳ
English for global
communication Ⅳ
4 14 : 5016 : 20 キャリアデザインⅡ ホスピタリティ
サービス論
5 16 : 3518 : 05 社会心理学

京浜急行電鉄株式会社 内定

今後も発展するエリアで
駅員として活躍したい

品川や羽田、横浜など今後も発展する地域を営業エリアとしていることに将来性を感じました。3年次秋学期の就活セミナーに参加し、完成度の高いエントリーシートを書けるようになったことが良かったと思います。入社後はお客さまの案内やホーム上の安全確認に力を注ぎ、将来的は車掌や運転士になることが目標です。

共創社会学部 国際文化ツーリズム学科 田村 崇さん

GRADUATES’ VOICE

観光に関する学びを活かして 多くの人を「笑顔」にしていきたい

2019年度 社会学部 国際観光学科
(現:共創社会学部 国際文化ツーリズム学科)卒業
松本 雄佑さん

大学では、観光について過去と現在、そして未来までの一連を学ぶことができたと思います。特に世界からのニーズが高い日本の観光について学び、現在にも活かせています。印象的な授業は「観光地理」「約款/業法」。特に「約款/業法」は業務の細かな取り決めの基準になるので、今でも非常に役に立っています。就活ではキャリアアドバイザーより早めの行動を提案していただき、3年次の春からインターンシップに参加するなど、前倒しを心掛けたことが功を奏しました。会社では、国内の「個人旅行商品」の企画造成を光栄にも担当しています。観光業界はお客さまの動きやトレンドが目まぐるしく変化するので、対応できるように意識して取り組んでいます。毎日さまざまな人とのコミュニケーションを通じて、お客さまに「JTBならでは」の商品提供を心掛け、多くの人を「笑顔」にしていきたいです。

英会話サークルで培った 国際感覚が 海外で活きる力になる

2019年3月 社会学部 国際観光学科
(現:共創社会学部 国際文化ツーリズム学科)卒業
山田 海斗さん

大学の4年間で海外留学やインターンシップを経験し、さまざまな人と出会うなかで、グローバルな視点を学んできました。特に貴重な経験となったのは、英会話サークル「REC」での活動です。サークルでは他学年の学生や卒業生と交流する機会もあり、コミュニケーションスキルや国際感覚を身につけることができました。このスキルは、今の仕事でも役立っています。現在は社内の海外業務研修員制度を利用し、1年間アメリカのニューヨークで国際航空貨物の営業を中心とした業務に携わりながら、グローバルビジネスを実践的に学んでいます。学生時代の異文化間でのコミュニケーションの経験を活かして、お客様のニーズを把握、適切な提案を行うことを心がけています。

目指せる進路

  • 一般企業(総合職・企画職・営業職など)
  • 流通業(マーケティング・販売など)
  • 金融業(銀行・保険など)
  • 旅行業
  • 宿泊業
  • 航空・鉄道業
  • 地域おこし、まちづくりの仕事
  • 国際的な仕事(商社)
  • 国家・地方公務員
  • 大学院進学 など

最新NEWS

2025.12.12 学科トピックス お知らせ 国際文化ツーリズム学科

【国際文化ツーリズム学科】異文化体験学習・日本で最も美しいモスクを訪問

 2025年11月24日、国際文化ツーリズム学科の学生9名が教員の山崎・市岡とともに、日本で最も美しいモスク(イスラーム教の礼拝所)と言われる「東京ジャーミー」を訪問しました。今回は、日本在住のマレーシア人ムスリム(イスラーム教徒)のご夫婦、ハズマンさん(夫)とアディラさん(妻)にナビゲーターとしてご案内をお願いしました。 
 まずは新宿のトルコ料理店「ボスポラス・ハサン」でのランチです。この店は日本で初めてのトルコ料理店で、その味には定評があります。

 学生たちは興味津々で「なぜ女性はスカーフを着けるのか」「強制されて着けるのか」などと次々に質問をし、ハズマンさんとアディラさんは丁寧に質問に答えてくれました。「着けるかどうかのは本人の自由」「ヒジャブ(スカーフ)を着けるのは楽しい」といった答えに、学生たちは意外そうな反応でした。
 昼食後、東京ジャーミーに移動します。礼拝堂内は、巨大なドーム、ステンドグラス、シャンデリア、イスラーム書道による装飾、すべてが見事で圧倒されます。
 礼拝堂内では、ハズマンさん、アディラさんが、モスクや礼拝のことについて丁寧に教えてくれます。ハズマンさんが実際に礼拝されるところも見せていただきました。
 やさしく親切なご夫婦のご案内のおかげで、あまりなじみのなかったイスラーム教という宗教について楽しく学ぶことができた一日でした。

市岡 卓
(国際文化ツーリズム学科教員)

2025.12.10 学科トピックス お知らせ 国際文化ツーリズム学科

【国際文化ツーリズム学科・授業紹介5】「社会言語学」授業内容紹介~『となりのトトロ』を題材として~

国際文化ツーリズム学科ではこれまでに授業紹介シリーズの記事を4件載せてきました。

荒川先生「English for Global Communication
谷口先生「地域マーケティング論
山崎先生「プロジェクト学習
那須野先生「観光産業論

 今回の記事では澤海が担当する「社会言語学」の授業紹介を載せます。この授業ではみなさんの使う言葉がいかに社会に影響されているかを考える授業で,例えば,男性や女性が使うことが多い言葉や,丁寧な表現などを学習しています。この授業の第9回目に,客員講師として神田外語大学専任講師の菊池祐介氏を招へいしました。菊池氏は米国でTESOL(英語教授法)修士号を取得した後,日本に帰国し,海外留学カウンセラーやオンライン英会話の教材開発などを経験し,多岐にわたって活躍中の先生です。

 この日の授業では,日本で多くの人に親しまれている『となりのトトロ』のシーンを英語で鑑賞し,日本語版と英語版の違いについてじっくりと学生たちとともに考え,そこから「翻訳する」とはどういうことかを改めて考察するものでした。例えば,「お地蔵さま」というものが日本語版のシーンで使われますが,これをどう英語に訳せばよいか,欧米諸国で同等のものがないような場合にうまく言い換える技法なども学習しました。


 その後,英語版漫画を日本人が読んでみることのメリット・デメリットについて考えました。さらに,日本語に特徴的な役割語を勉強しました。「~なんじゃよ」「オラ~だぁ」といった言葉を聞くと,日本語を使っている人ならば自然とどういう人物が話したのか想像に難くないはずです。学生たちには,実際にアニメの有名なキャラクターを演じるロールプレーをしてもらったりして,とても和やかでにぎやかな時間でした。

 そして,学生たちが実際に翻訳家になった気持ちで,有名な著書のタイトルを英訳してもらい,その意見を学生間で交換しました。最後には,日本文化の「察する文化」は果たして良いものか,悪いものか,という考えさせられるディスカッションを実施し,90分の授業はあっという間に過ぎました。学生たちは普段とは違う雰囲気の授業になり,授業後のリアクションペーパーで多くのポジティブな意見が寄せられました。



学科トピックス
2025.12.05 学科トピックス お知らせ 国際文化ツーリズム学科

【国際文化ツーリズム学科・授業紹介4】「観光産業論」授業内容紹介

国際文化ツーリズム学科ではこれまでに授業紹介シリーズの記事を3件載せてきました。

荒川先生「English for Global Communication
谷口先生「地域マーケティング論
山崎先生「プロジェクト学習

今回の記事では那須野が担当する「観光産業論」の授業内容を一部わかりやすく紹介します。


●「観光産業論」とは?
 「観光産業論」では、観光産業を構成する旅行・宿泊・運輸の各産業、テーマパークや文化施設、土産品・飲食サービスなど様々な産業について、そのビジネスモデルを考察します。各産業の概説にとどまらず、脱・旅行産業を目指すJTB、星野リゾートのサービスマネジメント、ピーチアビエーションなどLCC(Low Cost Carrier:低費用航空会社)のビジネスモデル、ハウステンボスの進化といった具体的事例を交えて理解を深めます。これにより、観光産業を論理的かつ体系的に検討します。ここでは、主な論点を紹介します。

●論点1:大手旅行会社の生き残り戦略は?
 2000年代以降、旅行商品を店舗販売してきた大手旅行会社は、経営で苦戦を強いられるようになりました。なぜなら、楽天トラベルやBooking.comなどOTA(Online Travel Agency:オンライン旅行会社)の台頭に伴い、旅行商品をインターネットで購入できるようになったためです。
このため、例えばJTBでは、①観光地の開発(ジャングリア沖縄への出資など)、②MICE(ビジネスイベント)の運営代行、③宿泊施設向けデジタル化支援、④人材育成支援、といった旅行以外の事業拡大を目指しています。10年後には、粗利益に占める「旅行以外」事業割合を50%に伸ばすという目標を立てています。大手旅行会社は、「脱・旅行代理店」を目指しているのです(図1)。

●論点2:宿泊産業は「稼げる産業」に変革できるか?
 急増する訪⽇外国⼈旅⾏客にとって、ホテルや旅館は欠かせません。しかし、宿泊産業では、生産性の低さと人材不足が大きな課題となっています。2022年、年間賃金を見ると、全産業平均は497万円ですが、宿泊産業は346万円です(図2)。簡単にいうと、年収が150万円安いのです。このため、人手不足が深刻化しており、せっかく多くの観光客が来ても、ホテルや旅館の客室を100%稼働できない状況も見受けられます。
 幸い、解決の糸口は見えつつあります。解決策の1つ目は、「泊食分離」の動きです。つまり、ホテルや旅館は「宿泊」のみに特化し、宿泊客に「食事」は外で済ませてもらう取り組みです。これにより、ホテルや旅館は「食事」に人手を割かずに済みます。宿泊客も街で地域の食事を満喫できます。解決策の2つ目は、訪日外国人旅行客の増加です。彼らは、都市にとどまらず、地方(飛騨高山や城崎温泉など)に向かうようになっています。この需要をうまく取り込めば、宿泊産業が「稼げる産業」に変革できるかもしれません。

     

    ●国際文化ツーリズム学科で「観光産業論」を学んでみませんか?
    皆さんは、観光産業というと、華々しいイメージを持つかもしれません。しかし、観光産業は多くの課題を抱えています。これらの課題をきちんと解決した上で、日本の「観光立国」政策を支えていくことが求められています。

    執筆者:那須野 育大(国際文化ツーリズム学科 准教授)

      2025.12.03 学科トピックス お知らせ 国際文化ツーリズム学科

      【国際文化ツーリズム学科】2025年度海外研修第二弾:台湾研修でDEIを学習

       国際文化ツーリズム学科の澤海です。本学科では今年度4つの海外研修が行われ,本記事は第二弾の台湾研修を紹介します。(第一弾はこちら)台湾は日本と地理的にも文化的にも近く,海外旅行先としても常に上位に位置します。本研修では,ベジタリアンビュッフェやLGBT+のプライドパレードを肌で感じ,DEI(多様性のダイバーシティ,公平性のエクイティ,包摂性(受け入れること)のインクルージョン)を学習してくることを目的としました。出発までに様々な変更があり,研修参加者は4名の女子学生となりましたが,4日間の研修はあっという間に過ぎ,全員無事に帰国できました。4名のうち2名は海外へ行くのが初めてということもあり,海外渡航の基本的事項(パスポート取得方法や空港でやるべきことなど),そして台湾渡航での重要事項(地下鉄では飲食禁止,悠遊カードについて,入国前にオンライン入国手続きを完了する必要性など)を事前学習しました。

       台湾ではグルメ歩きやレトロ街散策,夜市といった定番の楽しみ方もエンジョイしてきましたが,本記事ではDEIに関する2つの点に絞って報告します。1つ目はベジタリアンビュッフェ,2つ目はプライドパレードです。DEIは,単に人種や性別といった目に見える違いだけでなく,多様なニーズやライフスタイルを組織や社会が受け入れ,公平に対応することを目指すということを意味しています。食事や性の選択はその重要な要素です。

       1つ目に,台湾ではベジタリアンの割合が非常に高いです。ベジタリアン対応のお店では「素食」という文字が表示され,日本では見られないほどの高い割合でベジタリアン対応のお店が出店しています。今回の研修では,澤海がこれまでに何度も訪れたことのあるオススメのベジタリアンビュッフェのお店「果然匯」でベジタリアンの食事を体験してきました。ほかの観光スポットではところどころに日本語が聞こえてきたり,日本人観光客を見かけたりしていたのですが,そのお店では大半の食事客は現地人だったようで,なかなかにアウェイな空間だったかと思います。しかし,学生たちががんばって英語を使ったりして,コックさんに自分の欲しい料理を伝えている姿が印象的でした。ベジタリアンの食事というと質素なイメージがありますが,ここのお店は「本当に菜食なの?」と疑ってしまうくらい精巧に作られた食事で,学生全員,わたしも含めておなか一杯まで食べていました。

       2つ目に,10月25日に開催されたTaiwan LBGT+ Prideに参加しました。台湾はアジアで初めて同性婚を法制化しました。日本でも毎年様々な都市でプライドパレードが開催されていますが(例えばTokyo Pride),台湾でのパレードは規模が非常に大きいです。パレード当日に西門町(台湾の渋谷・原宿)に行ってみたところ,午前中にも関わらず既に多くの人で賑わっていて,レインボー歩道のところでコスチュームを着たり記念撮影をしたりと,現地人・観光客ともに楽しんでいる様子でした。このレインボー歩道は,DEIを受け入れる台湾社会の象徴的な風景の一つです。

       午後にはパレード出発地点の市政府広場に行き,我々の到着時間が少し遅かったこともあり,既にパレードは出発してしまったようでした。しかし,多くのブースが広場を埋め尽くしており,参加者たちの熱気に圧倒されました。

       イベント参加後には台北101の89階までエレベーターで昇り,展望台から見える夜景を楽しみました。初めて海外に行く人もいる中,全員怪我や病気になることもなく,無事に帰って来れて一安心でした。


                                                          執筆 澤海崇文

      2025.11.28 学科トピックス お知らせ 国際文化ツーリズム学科

      【国際文化ツーリズム学科・授業紹介3】プロジェクト学習Ⅲ・Ⅳについて

      「学び」と「観光」を組み入れたツアーの企画、プレゼン、コンペ、実施と体験型プログラムの同授業は、初期はコロナ禍であり学外活動が困難であったが、2021年秋から授業が完結できるようになって今回の春学期で8回目を数える。
      真剣に取り組むチームほど苦労し、限られた期間、時間内でメンバーが納得いくまで練り上げていく過程が面白い。プレゼンの手応え、コンペの投票の結果、即時に評価が判明するのも平等で公正、緊張感もあり、結果の達成感、悔しさも感じられるところが醍醐味でもある。今回の達成感を感じたチームも、最後の最後まで納得いくまで練り上げた結果、圧倒的支持数で採択された。かけた努力と苦労には結果が付いてくる、改めて感じられた事例であった。
                                                        【担当教員:山崎良夫】

      ―――以下は学生からの感想を紹介する―――

      「やった、、、!」自然に出たガッツポーズ。プレゼン当日の直前ギリギリまで発表資料に手を加え、頭の中でリハーサルも繰り返して臨んだ結果だったので単純に嬉しかった。
      達成感、充実感が沸いてきたと同時に、ここまでやったのだからという安堵感もあった。自分は事情があり当日参加出来なかったが、メンバーたちが自分の代わりに役割分担して無事終了。参加者アンケート結果は高評価、労いのコメントもあり、改めて充実感が込み上げてきた。                               
                                                  【チームリーダー:岡田和海(3年)】

      私たちのグループが企画した「いただきます!山梨の知恵とごちそうツアー」が採択され、山梨県に行ってきました。当日は、サントリー登美の丘ワイナリーを訪れ、ワイン熟成庫の見学や試飲を通して、世界に誇る山梨ワインの奥深さを体感しました。また、日本遺産の昇仙峡では、地域観光の多様な魅力やその活かし方について学びを深めることができました。
      企画から当日の幹事まで、大変なことも多く、何度も挫けそうになりましたが、ツアーの最後にみんなの笑顔と拍手に包まれた瞬間、これまでにない達成感を味わいました。この貴重な経験を通して、仲間と支え合いながら一つのものを創り上げる楽しさと喜びを学ぶことができました。このような学びの機会を与えてくださった山崎先生をはじめ、共に楽しんでくれた学生の皆さんに心から感謝しています。多くの学びと感動が詰まった忘れられないツアーとなりました。                                  
                                                 【ツアーリーダー:林田いずみ(3年)】




      2025.11.26 学科トピックス お知らせ 国際文化ツーリズム学科

      【国際文化ツーリズム学科・授業紹介2】「地域マーケティング論」インタビュー調査の練習

       地域マーケティング論では、地域活性化や地域のブランド化などを学びます。授業の前半では理論や事例を中心に、後半ではグループに分かれて、特定の地域の問題点を探し出し、その解決策を考えていきます。

       今回は、ペアワークで、マーケティング・リサーチの一つであるインタビュー調査の練習をした様子を紹介します。円滑なコミュニケーションの方法を確認した後、①大学での空き時間の使い方や大学での自分の居場所(お気に入りの場所)と②大学生活を楽しむために必要なこと、これからRKUで学生生活を送る新入生におすすめしたいことというテーマで行いました。

      学生からの回答を一部紹介します。

      <空き時間の使い方>
      ・友達と話す
      ・課題をする
      ・ゲーム、アニメ、音楽、映画、ドラマ、漫画など
      ・大学の近くのラーメン屋さんへ行く
      ・家が近いので一時帰宅

      <大学でお気に入りの場所>
      ・2号館のソファとテーブルがある場所
      ・2号館1階
      ・食堂
      ・図書館

      <大学生活を楽しむために必要なこと>
      ・友達を作る(グループワークが多いから必要)
      ・自分に合った分野を学ぶ
      ・遊びすぎないこと(程よく遊ぶ)

      <新入生におすすめしたいこと>
      ・サークルに入って友達を作る
      ・青春祭(大学祭)に参加する
      ・文化交流活動に参加する
      ・海外研修に参加する
      ・留学をする
      ・資格を取る
      ・アルバイトをする
      ・貯金

      1号館の図書館と食堂も人気の場所でした。本学科の学生は2号館での授業が多いため、2号館の居心地のよいところで過ごす学生が多いようです。
       授業はグループワークが多いようで、サークルや大学のイベントへの参加で友達を作ることを勧めるコメントが多くありました。

      皆、笑顔で上手に聴き取っていたので、後半の課題への取り組みも楽しみです。

      執筆者:谷口佳菜子(国際文化ツーリズム学科准教授)

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