流経のゼミ (全員ゼミ)

Seminar
SEMINAR DATA

共創社会学部
国際文化ツーリズム学科 須川ゼミ

教 員
須川 まり(スガワ マリ)准教授
専門分野
観光表象研究、日本映画研究
所属期間
3年次〜4年次 通年
構 成
7名(うち留学生2名)
キャンパス
新松戸キャンパス

※取材時(2025年1月14日)の情報に基づく

「映画」×「観光」をテーマに
自由な発想で学びを深める

須川 まり 准教授
3年 石森さん / 3年 渡邉さん

須川ゼミってこんなゼミ

須川ゼミでは、「観光」と「映画」をテーマに学びを深めます。映画に描かれた街並みや文化を考察し、フィールドワークやグループワークを通じて実践的に理解を促します。ゼミ活動の根底として、自由な発想を重視します。卒業論文のテーマも各自の興味・関心に合わせて設定し、幅広い視点からリサーチを行い、観光との結びつきを探究します。自ら考え、表現する力を育みながら、専門性と柔軟な思考力を身につけていきます。

須川ゼミではどんな活動をしていますか?

須川先生:須川ゼミでは、「映画とまちづくり」をテーマに学んでいます。3年生の前半では座学によるレクチャーを行いつつ、グループワークで仲を深めたり、フィールドワークも行っています。3年生の後半からは、卒論の準備としてテーマを決めるところからスタート。4年生では、本格的に卒論を仕上げていきます。

フィールドワークではどんなことを行いますか?

石森:今年は東京駅から銀座エリアを歩いて調査しました。このエリアは、じつは『千と千尋の神隠し』の舞台になったと言われているんです。2チームに分かれて、街を歩きながら映画のモチーフを探したり、作品分析を進めました。

渡邉:その後、チームごとにフィールドワークのリサーチ結果をまとめて、ポスターを制作。そのポスターは、「ツーリズムEXPOジャパン」の学科紹介のブースにて展示し、その場で来場者の方々に説明をするなどしました。ツーリズムEXPOジャパンの後には、キャンパスにも展示されていたんですよ。

ゼミを通して成長を感じたことはありますか?

石森:調べる力がだいぶ向上しました。文献や資料をもとにリサーチを進め、自分の興味関心に沿った形で情報収集できるようになりました。また、自分で「実際に足を運んで体感する」フィールドワーク的な姿勢も育ちました。須川ゼミは自由度が高いので、自分で考える力がついたし、視野も広がったと思います。

渡邉:私は、レポートの作り方が変わりました。「主観」と「客観」を分けて、考えて、書けるようになりました。これは須川先生からアドバイスいただいたことなのですが、調査結果をまとめるときに、自分の感じたことや意見だけでなく、別の人の意見をもきちんと引用し、それらを区別してわかりやすくまとめるスキルが身につきました。このスキルは、卒論はもちろん、今後の社会生活にも役立つ力だと思います。

卒論はどんなテーマにしましたか?

渡邉:私は「キャラクター」をテーマに選びました。もともと「ちいかわ」が好きだったこともあり、好きなものから卒論をつくりたいと思ったのがきっかけです。ちいかわ人気の背景には、ビジネス的な影響もあるのではないかと考え、その視点から研究を進めることにしました。最初は「卒論で何を書けばいいのか」とかなり悩んだのですが、須川先生から「好きなコト(モノ)をテーマにしなさい」とアドバイスをいただきました。旅行も好きだったので、マインドマップというツールを使いながら、自分の興味の広がりを整理していったところ、ふと思い出したのが、都道府県ごとに販売されているちいかわのキーホルダーを集めていたことでした。この経験が、卒論のテーマを定める大きなヒントになりました。

石森:僕はもともとアパレルが好きなので「ファッション」をテーマにしました。須川ゼミに入ってから、映画の登場人物のファッションに着目して見るようになりました。たとえば、日本映画を見ると、昔ながらの着物文化を垣間見ることができる。映画とファッションって、意外と親和性が高いんだな、という発見もありました。そんなことから、卒論では、海外ファッションとの関わりとか、日本文化との結びつきを絡めています。古着が好きなので、将来はアパレル系の仕事にも活かせたらいいなと思っています。

須川先生がゼミで大事にしていることは何ですか?

須川先生:一人一人の学生が「自分で考えて、自分で決めること」ですね。学生の興味や好きなものを尊重し、それを活かしながら卒論テーマを一緒に考えていくスタイルをとっています。映画に限らず、ファッションやキャラクターなど、多様な視点から研究に取り組めるようサポートしています。ぜひ、学生時代ならではの柔軟な思考を楽しみながら、興味・関心を深めていただきたいですね。

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