流経のゼミ (全員ゼミ)

Seminar
SEMINAR DATA

経済学部
経営学科 沼ゼミ

教 員
沼 賢二 (ヌマ ケンジ)教授
専門分野
マーケティング、消費財ブランド、商品開発
所属期間
3年次〜4年次 通年
構 成
11名(うち留学生7名)
キャンパス
新松戸キャンパス

※取材時(2025年1月7日)の情報に基づく

日本人学生と留学生が
互いに切磋琢磨する学びの場

沼 賢二 教授
4年 ガーさん / 4年 チュオンさん

沼ゼミってこんなゼミ

マーケティングに関するさまざまな課題に対して、3~4名ずつのグループワークを行い、具体的な解決策を探っていきます。単に知識の習得だけでなく、問題解決能力や協働作業におけるコミュニケーションスキル、魅力的な提案をするプレゼンテーション力も磨いていきます。日本人学生と留学生がミックスしたゼミであることも特徴。日本と他国の物流システムの違いについて学んだり、ビジネス慣習に対する理解を深めたりと、異なる視点や考え方を共有し合い、国際的な視点を得ることができます。

沼ゼミに入ったきっかけを教えてください。

ガー:私はインターネット通販に興味があり、沼ゼミを選びました。日本の化粧品などをベトナムに届けるためにどのように流通させて、さらに、どのようにマーケティングしたら商品販売が成功できるのかを学びたいと考えました。

チュオン:私はもともと物流に興味があったのですが、マーケティングも関連していることから双方を学びたいと思い沼ゼミに入りました。故郷のベトナムでは経済成長とともに物流・マーケティングの重要性が増しているので、将来的に何か役立つ学びが得られると感じました。

沼先生:沼ゼミは日本人学生と留学生がミックスした混合ゼミですが、実のところ、留学生の方が学びに対して貪欲な印象があります。それは、彼らは単位の数や卒業が目的ではなく、卒業後の具体的な夢や目標を持っていることに起因すると考えます。夢や目標を達成するための学びであり、実際の生活や将来のキャリアにどう結びつけるかを常に考えているんですね。一方で、日本人学生は、一般的に単位取得や卒業を重視する傾向があります。そのため、時折、学びに対する姿勢に差が見られることがあります。実際、ゼミがスタートした当初も、留学生の方がリーダーシップを発揮し、議論をリードする姿勢が見受けられました。このような彼らの姿勢に触発されて、日本人学生たちも徐々に刺激を受けたように思います。次第に日本人学生も積極的に発言するようになり、今ではゼミ全体の学びのレベルが大きく向上していったように思います。日本人学生と留学生が相互に良い影響を与え合って、いい形になってきたところです。

ゼミの活動で印象に残っていることを教えてください。

ガー:株式会社マイナビ主催の「千葉限定キャリアインカレ」というプランニングコンテストに、チュオンさんとチームを組んで参加したことです。これは、千葉県内企業が抱える課題に対して解決策をプレゼンするコンテストで、私たちは「商店街の活性化」をテーマに発表しました。

チュオン:具体的には、閑散としてしまった商店街を再び活性化させるための施策を考えるにあたり、私たちは商店街の「時間帯」による混み具合に注目しました。たとえば、朝には通勤客をターゲットにしたイベントを、昼には主婦層を意識したセールを企画するなど、時間帯ごとに異なるアプローチが必要なのではないかと考えました。これらのアイデアを出すために、日本の商店街の特性や歴史、今行われている集客方法などを徹底的に調べ、さらに先生からのアドバイスを受けながら企画を練り上げました。この経験を通じて、日本のマーケットの仕組みの理解にもつながりましたし、たくさんの人たちに向けてプレゼンテーションをするという貴重な体験もすることができました。

沼先生の魅力はどんなところですか?

チュオンさん:沼先生は、大学に勤める前に、大企業でのサラリーマン経験があります。企業人としての実践的な学びを与えてくれるので大変参考になります。特に就職活動に対するアドバイスは助けになりました。

ガー:同じように、卒業論文についてもきめ細やかにサポートしてくださいました。私は「物流システムとマーケティングの戦略の統合」をテーマにしました。ベトナムは最近ネット通販がかなり増えてきているんですけれども、物流がまだまだ整っていないので、補うべき部分を提言した上で、さらに売れる商品にするためにはマーケティング戦略が大事になってくる。マーケティングについて細かくアドバイスをもらいつつ、日本語もしっかり添削してもらいながら完成させました。

沼先生:就職活動や卒業論文における指導は、留学生だけでなく、日本人学生に対しても同じように行なっています。言い回しとか、一貫したストーリー生も大切にして、細かく指導しております。

ガー:沼先生はいつも優しく話しかけてくれますし、その温かい人柄に触れると、こちらも心を開いてしまいます。しかし学びに対しては、時折、難しいことを求められることもありました。でもそれを乗り越えたからこそ、満足のいく論文を完成させることができ、自分自身の成長を感じることもできました。沼先生の指導を受けられて心から感謝しています。

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