スポーツ健康科学部
スポーツ健康科学研究科 宗宮ゼミ
- 教 員
- 宗宮 悠子(ソウミヤ ユウコ)教授
- 専門分野
- 身体表現、コーチング論
- 所属期間
- 3年次〜4年次 通年
- 構 成
- 15名
- キャンパス
- 龍ケ崎キャンパス
※取材時(2025年1月10日)の情報に基づく

イベント運営を通じて磨く、
自己表現とコーチング力

宗宮 悠子 准教授
3年 野村さん / 3年 山本さん
宗宮ゼミってこんなゼミ
宗宮ゼミは、さまざまなイベントの企画・運営を通じて、「身体表現」と「コーチング」を実践的に学びます。自分の意見を発信し、仲間の意見も尊重しながら、共にプロジェクトを形にしていく中で、主体性やコミュニケーション力を育んでいきます。座学中心の学びではなく、実践の場で試行錯誤を重ねることにより、他者と協働する力や、リーダーシップを発揮する力も自然と身についていきます。さらに、上級生が下級生をサポートする「ゼミサポート制度」も導入されており、学年を越えた関わりの中で多様な学びを得られるのも特徴です。
宗宮ゼミは「身体表現」と「コーチング」をテーマに掲げているそうですが、
どのような活動をされているのですか?
宗宮先生:テーマは「コーチングは自己表現」。自分の意見をきちんと伝え、他人の意見も受け入れながら企画や運営を進める力を育てています。スタッフとして参加するだけでなく、人を動かす側も経験してもらいたくて、さまざまな取り組みをしています。座学はほとんどなく、雑談を交えながら「何をやりたいか」を話し合い、イベントがあればその運営を考える、というスタイルです。今年からは「ゼミサポート」制度を導入し、3・4年生が1・2年生の活動を支える仕組みも取り入れました。学生同士の関わりを通じた成長を重視しています。

おふたりはどうして宗宮ゼミを選んだんですか?
山本:僕は1年生の時から宗宮ゼミなのですが、宗宮先生の人柄に惹かれて2年、3年と継続して選びました。宗宮先生は学生と対等に接してくれるので、なんでも相談しやすいんです。宗宮ゼミでは自分たちで活動を決める「自主性」が重視されます。年間を通じてさまざまなイベントの企画・運営を行いますが、すべて学生が中心となって進めていきます。いろいろな挑戦ができるところがとても魅力的ですね。
野村:僕も、自分たちの「やりたい」を形にできるところに魅力を感じて選びました。実際のゼミ活動では、春には新入生向けの運動会を企画したり、秋のつくばね祭では模擬店を出店したり、また、地域の障がい児向けデイキャンプをサポートするなど、いろいろな経験ができて、とても楽しいです。
ゼミ活動を通じて、成長を感じたことはありますか?
野村:僕は、学祭で焼きそばの模擬店を出店した際にいろいろな学びを得られたと感じています。1日目が雨で売上が伸びず、材料が大量に余ってしまったんです。結果的に、全体を通しての売上は悪くなかったのですが、そういったことも予測して仕入れ量をもう少し計算できていればさらに良い結果になったと思い、いい勉強になりました。また、みんなでアイデアを出し合って、一つのイベントを成功させていくプロセスは、大変なこともありますが、その分、達成感も大きく、一人では得られない多くの学びと成長を実感できました
山本:新入生向けの運動会の企画・運営を行ったことです。100人以上の新入生が参加するイベントで、種目もルールも運営の流れも、すべて自分たちで考えます。僕は2年生の時から運営に関わっていたのですが、2年生の時には、ルールがきちんと参加者に伝わっていなかったり、タイムを正確に測れなかったりと、トラブルも多かったんです。その経験を踏まえ、翌年はルール説明をより丁寧に行い、トラブルを見越して人員配置を工夫するなど改善を図りました。おかげさまで運動会を成功に導くことができ、手応えも実感しました。また、僕は今年ゼミ長を務めたのですが、みんなの前で話す機会が多くあったので、その中で話をまとめる力や場面に応じた空気づくり、そして、ゼミのテーマであるコーチングのスキルも着実に身につけることができたと感じています。
宗宮先生::野村さんは、つくばね祭の企画などを協調性を持って進めてくれましたし、山本さんはゼミ長として最後までまとめ役として、よく頑張ってくれました。終わってみると、みんなそれぞれ成長して、仲も深まったなと感じます。
ゼミ活動を通じて、成長を感じたことはありますか?
宗宮先生:大学生活は受け身だと得られるものが少なく、自分から動いてこそ、思い出も成長も手に入ります。だから、このゼミでは「動いたから楽しかった」「頑張ったから得られた」と感じてほしい。私はいつでも相談できる窓口でありたいし、上下関係ではなくフラットな関係でいたいと思っています。卒論や就活の指導もそのスタンス。これまでの卒業生の進路は、プロスポーツ選手としての道に進む学生もいれば、一般就職する学生、教員や警察官を目指す人や、移住して起業するなど自由な選択をする人など、本当にさまざま。自分のやりたいことを相談してもらえたら、その人に合った挑戦や成長ができるフィールドを提供したいと思っています。
宗宮ゼミのおすすめポイントを教えてください。

野村:自分のやりたいことを自分で見つけ、挑戦できる環境です。将来の夢がまだ明確でない人でも、ここで選択肢が広がると思います。また、男女関係なく、すごく仲がいいですね。現状は運動部の学生が多いですが、運動部出身でなくても、協調性やリーダーシップを身に付けたい人、またいろいろな挑戦がしたい人におすすめしたいです。
山本:宗宮ゼミでは、イベント企画を行う中で、自分の意見を発信する力が求められます。形式的なプレゼンや発表とは少し違いますが、実際の運営の中で周囲の状況を見ながら、自分の考えを活かして行動していく力が身に付いていきます。挑戦を恐れず、自分自身を大きく成長させたい人にとって、いい環境がここにはあると感じています。