流経のゼミ (全員ゼミ)

Seminar
SEMINAR DATA

スポーツ健康科学部
スポーツ健康科学研究科 小谷ゼミ

教 員
小谷 究(コタニ キワム)教授
専門分野
バスケットボール、コーチング概論、コーチング演習
所属期間
3年次〜4年次 通年
構 成
15名
キャンパス
龍ケ崎キャンパス

※取材時(2025年1月10日)の情報に基づく

「バスケットボールで日本を元気に」
バスケが秘める、あらゆる可能性を探る!

小谷 究 准教授
4年 佐川さん

小谷ゼミってこんなゼミ

「バスケットボールで日本を元気に」をテーマに掲げ、地域のスポーツイベントのサポートやバスケットボールを通じた国際交流、車椅子バスケの啓蒙、SDGsをテーマにしたバスケットボール大会の開催など、多岐にわたる活動を展開。子どもから大人まで幅広い世代の人々と交流し、バスケットボールの楽しさと健康の大切さを伝えています。また、地域や国際間でのチーム連携を強化し、バスケットボールの理解促進、スポーツ全般の振興に寄与することを目指しています。ゼミでは、バスケットボールの技術向上だけでなく、チームワークやリーダーシップ、コーチングのスキルアップにも力を入れ、個々の目標に向けた自己成長を促します。

小谷ゼミではどんな活動をしていますか?

佐川:小谷ゼミは、基本的に学生が主体。年度の初めに、みんなで企画を出し合い、年間の活動目標を決定します。企画は、ゼミのテーマである「バスケットで日本を元気にする」を実現する企画になります。そして、活動目標を達成するためのスケジュールを立て、実際に取り組んでいくというのがおもな活動です。

小谷先生:小谷ゼミは3〜4年生の通年ゼミですが、2年生から入る人も多くいて、佐川さんもその一人。2年生からのメンバーとは計3年一緒に過ごすことになります。ゼミではバスケの練習はもちろん、課外活動も多いですから、学生同士、さまざまな場面で絆を深めていきます。

佐川:私はバスケットボール部のキャプテンをしていて、ゼミでも大好きなバスケにかかわれるということから、小谷ゼミを選んだのですが、ゼミ生の中にはバスケ未経験の人もたくさんいるんですよ。

小谷先生:バスケ以外のスポーツをやっている学生もいれば、特にスポーツをしていない学生も。いろんな背景の人がいる方がいいと思っていますし、「バスケが楽しい」と感じる中に学びがあれば、それで十分だと思っています。

今年度は、どんな企画を行なってきたんですか?

佐川:今年度は、LGBTQについて理解を深めようということで、バスケットボール版のプライドマーチ「プライドマッチ」を企画しました。学内のゼミの学生を集めた、ゼミ対抗バスケ大会で、参加者全員でLGBTQの取り組みを示すレインボーカラーのアイテムを身につけてプレーをしました。

小谷先生:他ゼミとの交流にもなりましたし、みんなでLGBTQについて考えながら取り組めた、いいイベントになりましたよね。

佐川:はい。他ゼミと一緒に何かをやることがなかったので、新鮮で楽しかったです。

小谷先生:交流といえば、韓国のキョンヒ大学との合同合宿もありましたね。本学部がキョンヒ大学と提携しているので、実現しました。佐川さんはその時も、アシスタントや運営全般でとても活躍してくれましたね。

佐川:キョンヒ大学の学生たちが戸惑わないように、授業中はサポートしたり、学生同士が自然に交流できるように案内役として動いたりしました。空いた時間にはみんなでバスケを一緒に楽しんだり、ディズニーランドにも行ったんですよ。言葉の壁はあったけれど、翻訳アプリを使いながら韓国語と日本語でコミュニケーションをとりながら。キョンヒ大学側には30人近くの学生がいたので、まとめるのが大変でしたが、私にとっては初めての国際交流の経験でもあったので、とても貴重な思い出になりました。

小谷先生:みんな本当に楽しそうに交流していました。私はちょっと疲れて先に帰ってしまったんですが、そのあとも夜遅くまで盛り上がっていたみたいです。

佐川:小谷ゼミでは、外部講師の方をお招きして特別授業を行うこともあります。たとえば「バスケの姉妹スポーツ」と呼ばれる、コーフボールやネットボール、車いすバスケなどに触れる機会もあり、バスケの枠を超えた学びができました。一番印象に残っているのは、車いすバスケの体験。初めて知る競技でしたが、実際にやってみたらとても難しいんです。体の使い方も勉強になりましたし、とても視野が広がりました。

小谷先生:バスケットボールはよく知られていますが、実はその周辺にもたくさんの競技があるんです。体育の教員やトレーナーを目指す学生も多いので、教育現場や指導の場でも役立つように、視野を広げてほしいという想いで取り入れています。

佐川さん自身、ゼミ活動を通じて成長したと感じる部分はありますか?

佐川:私はずっと“プレーヤー”側だったので、大会運営はもちろん、バスケ観戦すらしたことがなかったんです。小谷ゼミに入ったことで、プライドマーチの企画や、キョンヒ大学との交流、ほかにも地域のバスケ講習会のサポートなど、バスケを通じてさまざまな立場で関わる機会をいただきました。たくさんの人との出会いもありましたし、この3年間で本当に成長させていただきました。

小谷先生:学生には、いつも「まずはやってみよう」って伝えています。失敗を恐れず、挑戦してほしい。学生時代ってそういう時間だと思うんです。小谷ゼミは、バスケをしたことがない人でも大歓迎のゼミなので、ぜひ一人でも多くの人にバスケの力を感じてもらいたいですし、「バスケを通じて日本を元気にしよう」という活動を一緒に盛り上げてほしいですね。

※世界中で開催されている、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(LGBT)の権利擁護や差別撤廃を訴える、行進やパレード形式のイベント。

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