経済学部
経営学科 崔ゼミ
- 教 員
- 崔 光 (チェ クアン)教授
- 専門分野
- 組織論、戦略論、Eビジネス論
- 所属期間
- 3年次〜4年次 通年
- 構 成
- 17名
- キャンパス
- 新松戸キャンパス
※取材時(2025年1月7日)の情報に基づく

厳しい環境で切磋琢磨
気づけばみんな、自己成長を遂げている

崔 光 (チェ クァン) 教授
4年 小菅さん / 4年 進藤さん
崔ゼミってこんなゼミ
3年次は、実社会で通用するビジネスプランの作成と調査方法、プレゼンテーションの技術を学びます。また、専門ツールを使用したビッグデータ分析も行います。毎回、個人で取り組む事前課題があり、ゼミの時間にその課題についての発表とグループディスカッションを実施。また、ディスカッションした結果をまとめるディスカッション課題があり、「予習」「復習」「授業中のディスカッション」の3軸から、体系的な学習ができる構成となっています。春学期には、興味のある業界を調査するフィールドリサーチ、夏季休暇にはゼミ生同士の交流を深める合宿等の課外活動も。4年次は卒業論文のリサーチと執筆に集中します。
2年間のゼミの活動で印象に残っていることを教えてください。
小菅:ゼミ活動で特に印象に残っているのは、3年生のときに行ったフィールドリサーチです。僕は牛丼店でアルバイトをしていたこともあり、「牛丼チェーン店の経営比較」をテーマにしました。アルバイト先の上司の協力を得て、本部の方々にインタビューさせていただき、業界の現状やそれぞれのチェーンにおける強み・弱みや戦略分析、食品ロスへの対策、そして業界への提言などをまとめました。関係者との日程調整や、直接会って限られた時間の中で調べたいことを聞き出すことが特に難しく、さらに資料集めにも苦労しました。1人ではなくグループで行ったので、メンバーとの予定を合わせたり、意見をまとめるのも大変で。でも、この経験を通じて、調整力やコミュニケーション力が高まったことを実感しました。

進藤:私もフィールドリサーチが印象的です。私は3人グループでブライダル業界をテーマに調べたのですが、見ず知らずのブライダル企業に電話でコンタクトを取って、実際にお会いしてインタビューを行わせていただきました。その結果をSWOT分析、PEST分析、3C分析などのフレームワークを使って分析。発表では聞く人が頭に入りやすいように、資料作りにも力を入れました。この活動を通じてリサーチ力、プレゼンテーション力がかなり高まったと思います。
崔先生:2人とも、よくリサーチして素晴らしい発表内容にまとめてましたね。私が想像していたよりもはるかにレベルの高い成果物に仕上がっていてとても感心しました。フィールドリサーチの目的の一つは、単にインターネットで検索するだけではなく、企業の現場に足を運ぶことで、具体的なイメージを持ってもらうこと。そして、自分なりの意見や仮説を立てる力を身につけてもらうことです。それによってビジネスプランを立てやすくなるだけでなく、就職活動を念頭に置きながら、さまざまな業界を調べていくことで、将来自分に合う分野を見つけることにも繋がります。
ゼミ活動を通じて、自分自身が「成長できた」と感じる点はありますか?

進藤:ゼミの仲間の発表を聞いていると、みんなとても一生懸命リサーチをしているので「私も頑張らなきゃ」と、刺激を受けました。そして、崔先生は頑張ればちゃんと評価をしてくれるので、このゼミは自分が成長できる環境だと感じています。
崔先生:崔ゼミでは、挙手で1ポイント、発表をしたら○ポイント、など、授業評価の基準を「ポイント制」で細かく定めていて、学生は自主的に授業に参加しない限り良い評価を得ることができません。しかし、面白いことに、この制度があることでゼミ生たちは自然と積極的に手を挙げて、自分の意見や考えを持って授業で発表するようになるんです。ゼミ生同士が切磋琢磨して、自然とゼミ内の士気も高まっていきます。
進藤:ポイント制と聞いたときには、正直、とても不安でした。でも、そのような環境に身を置くことで、目の前の課題に対して積極的に取り組まざるを得ない状況になりました。新しい課題やチャレンジングなタスクに対しても前向きに取り組むようになり、その結果として、自分のスキルが着実に向上していることを実感できました。他の人の意見を聞いたり、協力したりすることの重要性も学ぶことができました。初めは嫌だったポイント制ですが、振り返ってみれば、それがあったからこそ新しい自分に出会えたのだと思います。
小菅:さらに、崔ゼミでは、フィールドリサーチのような期間的な課題に加えて、毎週の課題もあります。課題の物量が多く、また複数の課題を同時に進めていかなければならないので、マルチタスクで物事を進められる力が求められます。就職活動や、就職後もマルチタスクが求められる場面は多いので、そのスキルを鍛えられたことに感謝しています。
崔先生:他のゼミに比べて圧倒的に課題が多く、評価基準も厳しいので、プレッシャーやストレスを強く感じる方にとっては、少々厳しい環境かもしれません。しかしながら、こうした環境は自らの自主性を高めたいと考えている方や、自己成長を真剣に目指している方にとっては大きなチャレンジとなり得るでしょう。みなさんの挑戦をお待ちしています。