【国際文化ツーリズム学科・授業紹介7】地域表象論
※これまでの授業紹介シリーズの記事はこちら
荒川先生「English for Global Communication」
谷口先生「地域マーケティング論」
山崎先生「プロジェクト学習」
那須野先生「観光産業論」
澤海先生「社会言語学」
幸田先生「観光行動論」
「地域と映画といえば?」と聞かれて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか?
近いテーマで「観光と映画」と聞くと、多くの人は聖地巡礼(コンテンツツーリズム)など、映像作品の舞台となった地域を訪れることを挙げるのではないでしょうか?
しかし、地域表象論では、聖地巡礼のような観光形態や地域経済への影響力といった従来の観点ではなく、映像作品の表現、映画上映会、映画製作など、別の観点から地域と映画/映像の密接な関係を探ります。
地域表象論では、次の2つのテーマで考察を深めます。
①映画/映像をつくる、上映する、みることがいかに地域振興に繋がるのか
②映画/映像によってつくられた、独自の地域表象(地域イメージ)とは何か
①②の事例に、映画祭やローカルドラマ、尾道、京都の花街、ダークツーリズム、震災映画など、幅広く取り上げます。
実際に筆者が訪れたことのある花街や尾道(写真1)(写真2)などの事例を通して、どのように映画/映像をみると地域をより深く知れるのかを学ぶことができます。

今年度、共創社会学部の映画上映会でスポットを当てた『息の跡』(写真3)も震災映画として授業で扱っています。
上映会の様子はこちら
映画/映像をみて、ロケ地/舞台となった場所に訪れるだけでは、地域を知ることはできません。文化的側面から映画/映像作品がもつ地域への影響力、つまり、映像作品自体がもつ力にもっと注目してみましょう。
本授業が映画/映像の見方、地域への接し方を変えるきっかけになるように、今後も多くの地域と映画/映像に関する事例を紹介していきます。
執筆者:須川 まり(国際文化ツーリズム学科准教授)
























