【国際文化ツーリズム学科】2025年度海外研修第二弾:台湾研修でDEIを学習
国際文化ツーリズム学科の澤海です。本学科では今年度4つの海外研修が行われ,本記事は第二弾の台湾研修を紹介します。(第一弾はこちら)台湾は日本と地理的にも文化的にも近く,海外旅行先としても常に上位に位置します。本研修では,ベジタリアンビュッフェやLGBT+のプライドパレードを肌で感じ,DEI(多様性のダイバーシティ,公平性のエクイティ,包摂性(受け入れること)のインクルージョン)を学習してくることを目的としました。出発までに様々な変更があり,研修参加者は4名の女子学生となりましたが,4日間の研修はあっという間に過ぎ,全員無事に帰国できました。4名のうち2名は海外へ行くのが初めてということもあり,海外渡航の基本的事項(パスポート取得方法や空港でやるべきことなど),そして台湾渡航での重要事項(地下鉄では飲食禁止,悠遊カードについて,入国前にオンライン入国手続きを完了する必要性など)を事前学習しました。
台湾ではグルメ歩きやレトロ街散策,夜市といった定番の楽しみ方もエンジョイしてきましたが,本記事ではDEIに関する2つの点に絞って報告します。1つ目はベジタリアンビュッフェ,2つ目はプライドパレードです。DEIは,単に人種や性別といった目に見える違いだけでなく,多様なニーズやライフスタイルを組織や社会が受け入れ,公平に対応することを目指すということを意味しています。食事や性の選択はその重要な要素です。
1つ目に,台湾ではベジタリアンの割合が非常に高いです。ベジタリアン対応のお店では「素食」という文字が表示され,日本では見られないほどの高い割合でベジタリアン対応のお店が出店しています。今回の研修では,澤海がこれまでに何度も訪れたことのあるオススメのベジタリアンビュッフェのお店「果然匯」でベジタリアンの食事を体験してきました。ほかの観光スポットではところどころに日本語が聞こえてきたり,日本人観光客を見かけたりしていたのですが,そのお店では大半の食事客は現地人だったようで,なかなかにアウェイな空間だったかと思います。しかし,学生たちががんばって英語を使ったりして,コックさんに自分の欲しい料理を伝えている姿が印象的でした。ベジタリアンの食事というと質素なイメージがありますが,ここのお店は「本当に菜食なの?」と疑ってしまうくらい精巧に作られた食事で,学生全員,わたしも含めておなか一杯まで食べていました。
2つ目に,10月25日に開催されたTaiwan LBGT+ Prideに参加しました。台湾はアジアで初めて同性婚を法制化しました。日本でも毎年様々な都市でプライドパレードが開催されていますが(例えばTokyo Pride),台湾でのパレードは規模が非常に大きいです。パレード当日に西門町(台湾の渋谷・原宿)に行ってみたところ,午前中にも関わらず既に多くの人で賑わっていて,レインボー歩道のところでコスチュームを着たり記念撮影をしたりと,現地人・観光客ともに楽しんでいる様子でした。このレインボー歩道は,DEIを受け入れる台湾社会の象徴的な風景の一つです。

午後にはパレード出発地点の市政府広場に行き,我々の到着時間が少し遅かったこともあり,既にパレードは出発してしまったようでした。しかし,多くのブースが広場を埋め尽くしており,参加者たちの熱気に圧倒されました。
イベント参加後には台北101の89階までエレベーターで昇り,展望台から見える夜景を楽しみました。初めて海外に行く人もいる中,全員怪我や病気になることもなく,無事に帰って来れて一安心でした。
執筆 澤海崇文
























