「CHIBA SDGs Parklet Project」に参加しました。(経済学科・長瀬ゼミ)
経済学科3年の長瀬ゼミ(金融を専攻)では、本学が所在する茨城県、千葉県に本店を置いている地方銀行・第二地方銀行等の地域金融機関が行っている地方創生・SDGs推進・地域経済課題解決に向けた取り組みを調査しています。
千葉県千葉市に本店を置く京葉銀行は、千葉駅前大通りの本店前で、「食品ロス問題への貢献」「千葉駅前大通りの賑わいづくり」を2大テーマとしたイベント「CHIBA SDGs Parklet Project」(以下、CSP)を開催しています。同プロジェクトは、2019年の房総半島台風等の風水害を契機として、市場での販売が困難な規格外農作物の販売促進を行うテストイベントを2021年10月に実施、2022年7月に本格的に開催されました。以来、規模を拡大しつつ、3か月に1回程度開催され続けており、2025年3月28日(金)に第11回目を迎えました。食品ロス削減を軸としたさまざまなSDGs活動に取り組んでいる千葉県内の事業者・生産者がコンテンツを出店しています。また、千葉市と連携した、駅前大通りの活性化を図るウォーカブル社会実験の一環としての役割も果たしています。
京葉銀行の調査を行っている学生3名が2024年11月22日(金)に第10回CSP会場を訪問し、フィールドワークを実施しました。実行委員会の京葉銀行地域振興グループの方々に取材させていただき、同プロジェクト開催の経緯や理念、実際の運営におけるさまざまなお話を聞くことができました。また、千葉県の特産品である豚肉、生姜、サツマイモ等を使った料理を提供するキッチンカーを出店した各事業者の方々にも、同プロジェクトに参加する思いなどのお話を伺いました。
この取材をきっかけとして、2025年3月28日(金)に開催される第11回CSPの実行委員の一員として、長瀬ゼミ2年生・3年生の有志10名前後がイベントに参加させていただくことになりました。有志学生諸君はいくつかのグループに分かれ、CSPを盛り上げるための出店や、CSPを広報する仕事を担当しました。
出店を担当したグループは、千葉県森林組合とコラボレーションしたグッズ制作販売を行いました。同組合は森林面積が広い千葉県内の森林資源の維持・整備事業を行っており、整備事業の際に出る間伐材や端材の有効活用を行っています。今回のCSPでは同組合の協力の下、学生諸君が端材を使った木工品の制作・販売を実施しました。
広報を担当したグループは、CSPのチラシの作成、CSPに出店予定の事業者へのインタビューとCSP公式Instagram(https://www.instagram.com/chiba_sdgs_parklet_project/)への記事の掲載を行いました。
CSP開催当日は千葉県の特産物を使ったさまざまな食品を販売するキッチンカーや、フードロスやビーチクリーニング等のSDGs活動を行う様々な団体が参加していました。我々は、当日は会場の設営・撤収のお手伝いをしつつ、11:30~20:00のイベント開催時間中は会場の模様や出店事業者の取材や食レポを行い、その模様を公式Instagramで配信する等の広報業務を行いました。あっという間に時間が過ぎてしまいましたが、多くの方が訪れてくださり、大変な盛況でした。
今回の活動を通じて、地域の課題解決に向けて、志を同じくする人々が集まり、ムーブメントを生み出していくエネルギーの熱さに触れることができました。多くの方々と触れ合えただけでなく、イベント運営の一端にも関わることを通じて、理念を形にしていくことの難しさや楽しさを体験することができました。
また、金融の学習という点においても、地域金融機関が地域の取引先や産業に関する情報を活用して地域企業のビジネスマッチングを図るだけでなく、地域づくりのプロデューサーとして地域課題の発見解決に主体的に取り組むことで、地域の事業者や自治体、地域住民の結節点として機能することの意義を肌で学ぶことができました。
長瀬ゼミでは、今後も地域金融機関や地域の事業者、自治体と連携して、地域経済の課題発見と解決への取り組みへの参加を継続していきたいと思います。