【法学部】波田永実教授・定年退職記念懇談会を開催しました。
法学部の波田永実教授(日本政治論担当)が今年度をもって定年退職されます。2024年3月7日にその記念懇談会を開催し、法学部だけでなく他学部も合わせて20名ほどの教員が、波田先生と楽しいひとときをともにしました。
波田先生からはまず、長い研究生活を振り返ってお話しがあり、ことに恩師の方々のエピソードには、日本の戦後政治・政治学が残したものの大きさが感じられました。
波田先生の研究テーマは政治史と思想史の関係、コミュニティ研究、日本遺族会・戦没者慰霊・祈念碑研究、「自由主義」と「民主主義」の理論的位相と多岐に渡り、参加者一同、それらのつながりを興味深く伺いました。今後は「近代とは何だったのか」という本質的問題群への思索を深めたい、と語っておられたのが印象的でした。
また、流通経済大学法学部での教員生活を振り返ってのお話では、何よりも「先輩・同僚に恵まれたこと」を強調しておられました。
後半の座談会では、参加した教員から数多くの感謝の言葉と質問が寄せられました。大学の仕事への向き合い方、多忙な中での論文執筆のコツなどにも話は及び、同僚・後輩教員への細やかな心配りを感じました。
波田先生の気さくなお人柄そのままに、趣味である音楽鑑賞の話題や、お得意の料理の話も飛び出して、食材とレシピをめぐって盛り上がるなど話題は尽きず、盛会のうちに終了しました。
今後も波田永実先生のご健康とご活躍を、心より願っております。