新年の御挨拶
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
昨年は新型コロナに加えて、ロシアによるウクライナ侵攻や記録的な円安など、世界のみならず日本にも暗い影を落とした年でした。
しかし、新型コロナ禍ではあるものの、感染状況を踏まえながら感染防止策を講じて、ほぼすべての授業を通常授業として実施でき、高等教育機関としての責務を果たすことができたことは良かったと思います。また、サッカーワールドカップでは、本学卒業生の守田選手が活躍し、大いに日本代表を盛り上げてくれました。
他方、埼玉県戸田市、山梨県富士吉田市、長野県上田市の自治体と包括連携協定を結びつつ、海外の大学(フランスのリヨン第一大学、韓国の漢陽大学、漢陽女子大学)とも新たに協定を結ぶことができました。
これは、すべての学部学科の学生が本学の掲げる「実学主義」を「現場」で学ぶことができるとともに、世界に目を向け、ポストコロナ時代に日本だけでなく、世界で活躍できる人材を育てるために行ったものです。
また、本年4月からは社会学部国際観光学科を国際文化ツーリズム学科へ、法学部ビジネス法学科を法律学科へ名称変更し、新しい教育が始まります。
国際文化ツーリズム学科では、海外の大学との協定を最大限活用し、多くの学生に世界に出てほしいと思っています。法律学科では幅広い法律の知識を身につけ、多くの学生が社会で活躍できることを願っています。
2021年に掲げた「Reborn RKU Vision」を今年も推進し、「誰一人取り残さない」ためにできることを愚直に取り組んで参ります。
本学は2年後に創立60周年を迎えますが、これまでに刻んできた歴史に満足するのではなく、常にチャレンジの精神を忘れず、これまでの歩みを今後より一層加速させるために、時代社会のニーズをいち早くキャッチし、時代に対応するだけでなく、自ら世界を切り開くことの出来る「新しい流通経済大学」を目指します。そして、地域社会に必要とされる大学であり、グローバルな大学として世界で活躍いたします。
まだまだ困難な社会状況は続きますが、皆様のご理解を賜ると同時にご指導ご鞭撻を頂きながら大学の発展のために誠心誠意取り組んで参りますので、今年も何卒よろしくお願いいたします。
最後になりましたが、本年が皆様にとって良い年となりますことを心からご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。
令和5年 元旦
流通経済大学
学長 上野 裕一