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法学部の実学「法律実務研究――2022年度法廷傍聴」

 20221122日から127日にかけて、千葉地方裁判所松戸支部で法廷傍聴を実施しました。法律実務研究という授業の一環で、受講生は数週間事前学習を受けてから、実際に裁判所に行って刑事事件の公判を見学します。そして自分が傍聴した事件のレポートを提出します。

以下、レポートの一部を紹介します。

 ・大学に入り法を学んでから裁判を傍聴してみて、何罪なのか、その罪に対して第何条が適用されるのかなど今まで講義で勉強したことがでてきて、高校の時に傍聴した時より面白くて勉強になった。

 ・検察官が淡々と被告を追い詰めている様子が怖いまでに感じた。判決が出る裁判を傍聴したが、一瞬で人の人生が決められるのを目の当たりにして衝撃を受けた。傍聴をしてよかったと思う。良い経験になったし後輩にも来年度授業を履修することを勧めました。

 ・私が裁判所に行く前に想像していたよりも、実際の裁判は内容が濃く、とても勉強になりました。こんな機会は滅多にないと思い、皆で傍聴したものとは違う裁判も傍聴することができました。実際に判決を言い渡される瞬間を見ることが出来、興味深く学ぶ事が出来ました。

 ・コーヒーを顔にかけようとしたのか、胸にかけようとしたのか。また、犯行に使われたものが液体の為、顔にかかってしまう事が予見できのではないかなど、犯行結果に意思があったのかなどを詳しく確認、言及していたのでとても面白かったです。

 ・服役前のメンタルケアや出所後の仕事探しのサポートなど、自力で普通の生活が出来るような支援をすれば、同じ罪を繰り返すことなく、真っ当な人生を送れるのではないかと思った。ストーカー事件の講義でもあったように、犯人の心のケアがいかに必要なものかを感じる裁判内容であったので、とても貴重な経験になったと感じた。

 ・被告人が本当にいい人そうで、事故後の対応も真摯で裁判に立っていることとのギャップが大きく感じました。私の知っているドラマの世界とは全然違うのだと思いました。

悪い人だけが罪を犯すのでは無い。これを胸にこれからの生活を心掛けたいと思います。

 ・私が思っていた以上に裁判官は固い喋り方をしていなかった。私は、本や論文などのような言葉遣いでずっとしゃべるものだと思っていた。しかし、実際には、日常会話のような言葉遣いで喋ることも多々あり、意外だった。

 ・被告人が再犯しないようにすることも目的になっているように感じた。検察官は被告人に再犯しない為にどうするか?と質問していて、それに対して被告人は「一旦頭の中で10秒ほど考えてから行動する」と回答していた。しかし、前回の暴行を犯した際にも同じことを言っていたようで、検察官はその点を非常に心配して徹底的に質問を繰り返していた。

 ・裁判長や警察官などが時間の限りその事件について真剣に向き合っていて裁判の凄さを実感しました。被告人が質疑応答をする場面があり、その時にすごく細かなところまで聞いているところが、この事件を解決するために必要なことであるんだなと思いました。