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国際観光学科での英語教育について

  国際観光学科の澤海です。20234月より本学科は国際文化ツーリズム学科として生まれ変わります(申請済)。そこでこれを機に,本学科での英語教育について触れておきたいと思います。

 本学科では(1)ビジネス,マーケティング (2)コミュニケーション,多様性 (3)地域活性化,まちづくりの三つを中心とした学びの機会が提供されており,今回は特に(2)に大きく関わる英語教育について説明します。「本学科に入学するとどれくらい英語が学べるの?」「英語の授業はどのようなかんじで行われているの?」という疑問に答えていければと考えています。

全体図

学年

授業

その他

1年生

一般教養
Comprehensive English 初級III
Introduction to TOEIC III
専門科目
観光英語III

ICP

留学

課外講座

2年生

一般教養
English Communication 初級III
選択科目(メディア英語,資格英語など)
専門科目
観光英語IIIIV
2年演習(英語ゼミ)

3年生

一般教養
選択科目(メディア英語,資格英語など)
専門科目
観光英語VVI
観光英語VIIVIII(選択)

4年生

一般教養
選択科目(メディア英語,資格英語など)
専門科目
観光英語VIIVIII(選択)

 本学科の学生が学べる英語の様子を表にまとめました。

 ・一般教養の英語授業:他の学科に所属する学生も受講しており,基本的には本学科以外の学生とともに授業に臨みます。

・専門科目の英語授業:本学科の学生のみ受講しており,観光英語IVIIIと名前がついているように,観光場面で使える英語を学びます。

※ただ,注意していただきたいのは,1年生では観光場面や旅行業界でよく使われる表現やフレーズを中心に練習していきますが,2年生以上となると観光業界にとどまりません。例えば2年生の授業では,世界中のお祭りや食べ物や音楽について英語で学んだり,英語でプレゼンテーションを行ったりしています。観光英語という名前の授業ですが,実際には観光業界ではない他の業界で,英語でやり取りする場面も想定しています。それから,原則として授業はすべて英語で行われます。日本人の講師であっても,すべてやり取りは英語です。

 

英語が話せないと授業についていけない?

 こうなると,「教室で全く日本語が使えない環境は怖い・・・」「ついていけるか不安・・・」といった声が聞こえるのではないかと考えられます。実際,1年生からもそのような意見を耳にしたことがあります。しかし,講師はそのようなみなさんの事情をくみ取ってくれるので,安心してください。

 講師は黒板に書いたり,ゆっくり話したり,言い換えたり,また,学生同士でペア・グループワークをしてもらうといった工夫をしています。気づいたら「あ,自分は英語だけで90分の授業をこなせた!」と自信につながるはずです。そのような必修科目の観光英語が3年生まで続くので,みなさんは3年生にもなればある程度英語のみで意思疎通ができるようになります。


専門科目「観光英語」の特徴

 観光英語の授業で特徴的なのは,ロールプレーやプレゼンテーションを通じて英語を練習するという点です。高校での英語学習と特に異なる点は,英語運用能力を重視しているということです。おそらく高校での英語学習では,空欄に当てはまる正しい英単語を選んだり,文法的に正しい表現をしたりすることが重要視されていたことでしょう。しかし,私たちの授業では,相手に通じるかどうか,を重視しています。日本人は英語を読んだり聞いたりするのは得意だけど,話すことは圧倒的に苦手だと言われています。文法的に間違っていたとしても,あまり細かいことは気にせずに,言いたいことを伝える練習をするべきでしょう。海外に行く飛行機に乗っていてドリンクサービスが提供されるときに「Can I have water?」でも通じますし,「Water」だけでも客室乗務員は理解してくれます。コミュニケーションの相手は,こちらが何を言いたいかに興味を持っており,特に英語が第一言語ではない人が英語を話すときには真剣に耳を傾けてくれるものです。

 2年生以降の観光英語では英語運用能力に応じて,クラスが上級,中級,基礎クラスとレベル分けされます。英語に自信のない学生は自分のペースで基礎クラスで学ぶことになるでしょうし,英語が得意でさらに磨きをかけたい学生は上級クラスで英語を上達させることでしょう。また,2年時には英語ゼミが設置されており,さらに集中的に英語を伸ばしたい学生はそのゼミを受講すると良いでしょう。

 

その他の英語学習

 どの学年でもICP,留学,課外講座を利用することができます。ICPInternational Community Plazaの略で,新松戸キャンパスには無料で外国語を学べるICPというスペースがあります。授業の入っていない空き時間には,無料で英語レッスンが受講できるという素晴らしい制度が用意されています。また,本学科所属の学生は比較的多くの学生が留学に行き,外国語能力を伸ばすこともさることながら異文化を実際に体験してきます。人生観が180度変わったと報告してくれる学生もいました。そして,TOEIC対策のための課外講座も用意されているので,TOEICの得点を上昇させたい学生は課外講座を受けることができます。私の過去の日本人ゼミ生でTOEIC L& R990点満点)で860点を取得した学生や,留学生で900点を取得した学生もいます。

 

受験生に向けてひとこと

 本学科の英語科目を担当する教員は,ネイティブスピーカーもいれば,私のような準・純ジャパ(最長は北京での2か月滞在)もいます。母国語でなければみんな最初は英語を話せないことは講師陣も身をもって体験しています。英語に自信がない人も卒業時には自信を持って英語を使えるようになってほしいと誠心誠意に願っています。