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経済活動の空間的特性について考える(経済地理学 野澤一博教授)

世界には豊かな地域と貧しい地域があり、地域間において経済格差が見られます。また、グローバル化による企業活動の再編などにより、現在の地域は大きな影響を受けています。経済活動において、ローカルとグローバルは密接に結びついており、相互に影響を与え合いながら経済空間を形成しているのです。このような地域間格差の究明や経済活動における空間的特性について考察するのが「経済地理学」という学問です。

現在の地域は東京一極集中や人口減少などの様々な課題を抱えており、それらの課題に対しては地域のブランド化や観光振興などの施策が行われています。しかし、他の地域で有効だった取組みが自分の地域にとっても有効であるとは限りません。地域経済の課題を解決する方法を検討するためには、ローカルとグローバルの関係を踏まえ、地域の置かれている状況を的確に把握する必要があります。つまり、地域の活性化のためには、地域の様々な状況を現象として表層的に捉えるのではなく、「経済地理学」を通して経済と空間の関係性を考察することが有用だと言えます。