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法学部ってどんなところ?「会社法をみんなで議論しよう-ビジネス法学科・王ゼミの紹介-」

会社法をみんなで議論しよう-ビジネス法学科・王ゼミの紹介-

みなさん、こんにちは!今日の「法学部ってどんなところ」では、商法を担当している王偉杰先生のゼミを紹介したいと思います。王先生のゼミは、商法の中でも特に「会社法」をテーマとしており、具体的には株式会社などについての法的ルールを学んでいます。また、法律の問題だけでなく、いま話題になっている時事問題もテーマとして取り上げ、毎週ゼミ生同士で活発な議論が行われているそうです。それでは、王先生のゼミでは、具体的にどのような活動を行っているのか、王先生に直接お話を伺いたいと思います。

ゼミ紹介:法学部 王ゼミ(研究テーマ:現代社会における会社法制と時事問題)

―――王先生のゼミでは何について勉強しているのでしょうか。
王:私のゼミでの学習内容は、「現代社会における会社法制」「時事問題」という2部構成となっており、2部ともに「報告と討論」をベースとして学習しています。

―――2部構成という点についてもう少し詳しく教えていただけますか。
王:わかりました。まず第1部の「現代社会における会社法制」の方ですが、ここでは、経済社会で生活している私たちが嫌でも付き合わなければならない「会社」、とりわけ「株式会社」という存在を対象として、これに関する法的ルールを勉強するとともに現代会社の仕組み、組織構造、運営方法等についても検討します。

―――ありがとうございます。ではもう一つの「時事問題」の方についても教えてください。
王:はい。第2部の「時事問題」の部分では、私たちの生活や国際社会に重大な影響を及ぼす出来事に関するニュースを取り上げ、みんなで討論し、理解を深めます。

―――このような構成でゼミを進めている狙いはどういった点にあるのでしょうか。
王:まずは、社会人になるために必要とされる基本知識と素養を身に付けてもらいたいということです。将来、民間企業への就職を考えている学生はもちろん、公務員やプロのスポーツ選手になることを目標としている学生にとっても、会社に関する知識は不可欠です。

―――公務員やプロスポーツ選手にとっても「会社」の知識が必要というのは、どういうことでしょうか。
王:地方公務員の場合、町おこしのための企業誘致や地元産業の育成を行うには「会社」との付き合いを避けられません。また、サッカークラブやプロ野球球団等の実体はほかならぬ「会社」であり、プロのスポーツ選手とはいえ、組織人間であることに変わりがありません。そのため、これらを目指す学生にとっても、在学中に積極的に会社について様々な側面から検討し、理解することは非常に有益だと考えています

―――なるほど、ありがとうございます。では、ゼミで時事問題を議論する狙いは何でしょうか。
王:ゼミで時事問題を取り上げるのは、社会に対する関心を持つよう促すためです。また、将来社会人として順調な滑り出しを実現するには、情報を収集・分析する力が必要ですので、その訓練も兼ねています。ゼミをこのような内容で運営しているのは、少し就活対策を意識したところもあったりします。

―――会社法制と時事問題ということですが、毎回のテーマは先生が指定するのでしょうか。
王:ゼミの授業は学生が主役です。教員が決めたテーマばかりを扱うと士気も下がってしまうでしょう。会社法制については、理解を深めやすくするために、私が事前に、ある程度検討範囲を絞るように指示を出しますが、時事問題については、テーマの選定は各回の担当者に任せており、実際に様々なジャンルのものが取り上げられています。国際情勢、日本の国政に関する問題、深刻化した社会問題といったやや堅いものもあれば、アニメ発展史、ファッション事情、クルマ関係といったほっとするものもあります。

―――毎回、様々なテーマを取り上げて議論するんですね。
王:自分の好きなテーマや得意とする分野の話をするときには、普段無口な人でも特別なオーラを放ち、輝いてくるんだと何回も感心したことがあります。報告後は、質疑応答を兼ねてみんなで討論します。それぞれに異なった属性を持つ人が、一つのテーマについて意見を交わし合うことで、参加者は、普段なかなか得られない多面的なフィードバックを得ることができます。私自身も、毎回しっかり勉強させてもらっています。

―――報告者になれば、準備は大変そうですね。
王:ゼミ生全員に報告の順番が回ってきます。もちろん、報告者になればしっかりと資料収集・分析する等の準備をしてもらわなければなりません。ただし、報告者だけが大変だというわけではなく、他のゼミ生もそれなりの事前準備をする必要があります。そうでないと討論についていけなくなりますからね。

―――勉強以外に、ゼミの行事、イベントといったものがあるのしょうか。
王:コロナ禍以前では、ゼミ内の親睦を深めるために、年2回のコンパを実施していました。現在はコロナ禍ため自粛しています(苦笑)。教室以外にも学びの場はあちこちにあり、コロナ情勢が好転すれば、夏合宿、日銀や東証などの見学等をも実施したいと思います。また、ゼミはみんなでつくるものです。「ゼミでこんなことをしてみたい」、「こんなイベントはいかがですか」というゼミ生からの提案は大歓迎です。ゼミ生が企画力・実行力を発揮してくれることを大いに期待しています。

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