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プロジェクト学習の新たな取組み

 流通情報学部では、グループワークによるプロジェクト学習を実施2020年度から取り組んでいます。
今年度は、JETRO千葉の佐藤所長と連携し、「千葉県産品(農林水産品、加工食品)を輸出する」をテーマとして、実施しました。
受講学生は19名でした。

■検討テーマ
 ・輸出対象商品 「農林水産品・加工食品」
 ・検討項目 商品の選定、輸出先の選定
     ※輸出までには下図のとおり、多数の段階がありますが、契約段階の最初の2つの項目を検討しました

                 
出所)JETRO千葉佐藤所長作成資料より作成

■学習の目標
  グループワーク※1により下記の力を身に付けることを目的として実施しました
   ●自主的に考え、行動する力
   ●他者と協力して課題に取り組む力
   ●自分の意見を伝える力
   ●意思決定をする力

■方法
  新型コロナウイルス感染拡大のため今年度はWebを活用したグループワーク
 (1グループ6名程度で3グループを構成)

■スケジュール
  ・4月12日から5月17日までの毎週月曜 事前講義(輸出の基礎知識)
  ・そのあと下記のスケジュールで実施


                      スケジュール
       
      ※この間に、千葉県八街市に本社を置く「株式会社グランプラス」によるチョコレート輸出の取組みに関する収録映像を提供しました。
       (https://grand-place.co.jp/company/)



                                                     ガイダンスで示した輸出対象商品の考え方
                 

 

■成果
 Webでのグループワークであった講義にもかかわらず、それぞれが主体的に既存文献資料を調べ、必要に応じて学習メンバーと情報交換するなどの取組みが見られました。また、成果を形にすることで、それぞれの意見を伝えるとともに、提案の背景となる理由を調べることにより、意思決定がより確実になるなど、所期の学習の目標を達成することができました。
 特に、アジアの留学生(中国、韓国、モンゴル、ベトナム)の参加により、現地の食生活などの情報を効率的に把握することができました。さらに、既存の商品のみならず、商品の素材の特性や効能を調べ、独自の商品を提案するなどの取組みも見られました。

 JETRO千葉 佐藤所長のコメント

 本プロジェクト学習では、2020年度より客員講師として、事前講義「千葉県産品を輸出する:輸出に関しての基礎知識」やグループワークでのアドバイスなどをさせていただきました。
 今年度は、輸出対象商品や輸出先を選定・絞り込む作業をグループで行っていただいた結果、わさび、スピルリナなどの商品につき具体的な輸出の可能性を発表いただきました。
 参加した生徒のみなさんの熱心な取り組みは、今後、さらに調査・分析いただけると幸いです。

担当教授 矢野先生のコメント

 学生の皆さんが、自ら考え、提案するのがプロジェクト学習です。
 商品選定では、既にある商品だけでなく、新たな商品についても、様々な提案が出されました。
 そして、どのように商品を売るのか、国によって市場特性には大きな違いがあり、日本人学生と留学生が意見交換することによって、大きな発見もありました。
 さらに、商品の紹介だけではなく、ストーリー付けた売り方など、学生の自由な発想は、本当にワクワクするものです。


本学習に関する問合せ先
流通情報学部 矢野裕児 yano@rku.ac.jp


※1 グループワークとは、数人ずつのグループに分かれて、討論や制作などを行う授業方法。授業だけでなく、企業の選考会などでも活用されています。