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「法学部ってどんなところ」vol.16

〜「金融」って難しそう?金融取引法の世界〜

 みなさんこんにちは!今回の「法学部ってどんなところ?」では、流通経済大学の法学部で特徴的な「金融取引法」という授業をご紹介します。「金融」という言葉を聞くと少し難しそうだと感じる人も少なくないかもしれません。そこで今回は、この授業を担当されている法学部ビジネス法学科の隅谷史人先生に、「金融」とはいったいどういうことなのかというところから噛み砕いてお話をしていただきました。

<教員紹介>
隅谷 史人:法学部ビジネス法学科准教授
慶應義塾大学大学院法学研究科、帝京大学法学部助教を経て本学に着任。
博士(法学)(慶應義塾大学、2016年)
専門は商法、金融法。

 
―――「金融」と聞くとなんだか難しそうなイメージなのですが…。
隅谷:確かに言葉だけ聞くとそうかもしれませんね。ですが、金融はみなさんにとってもそれほど無縁なものではないんですよ。例えば、みなさんはブランドものの服が欲しいのに、買うお金が足りないとき、どうしますか?

―――…バイトするか、親に借ります。
隅谷:それ、すでに「金融」をやっています。

―――えっ!?どういうことなんですか?
隅谷:広く定義すると「金融」とは「お金の調達」のことなんです。ですから、欲しいものを買うためにお金を稼いだり、借りたりする行為は、広い意味で「金融」そのものなのです。

―――そうなのですね。「金融」と聞くと、漠然と一ドル何円とか株の取引とかをイメージしていました。
隅谷:それももちろん金融の一部ですね。ですが金融の世界は意外と広くて、そして実は身近なものでもあるのです。

―――では、先生が担当されている金融取引法では、そういった広い金融と法律のかかわりを勉強できるのですね?
隅谷:残念ながら違います。

―――えっ!??
隅谷:先ほどもお話ししたように、金融というのはとても幅広い意味のある言葉です。そのため、金融と法律の関り全部を説明するとなると、さすがに時間がいくらあっても足りなくなってしまいます。

―――では「金融取引法」ではどういったことを学ぶことができるのでしょうか?
隅谷:金融取引法では金融機関が行う種々の法的取引を扱います。個人間でのお金の貸し借りのような個人レベルでの金融は、民法という法律の授業の中で勉強することになります。

―――金融機関というのは銀行などでしょうか?
隅谷:その通りです。金融機関には保険会社や証券会社なども含まれますが、金融取引法では、銀行が行う預金、貸付け、為替を中心に勉強します。

―――やっぱり難しそうじゃないですか…。
隅谷:いえいえ、皆さん預金口座は作っているでしょうし、為替取引で説明の中心となるのは振込みですので、今もこれからも皆さんにとって身近な取引だと思います。みなさんがアルバイトをしたときの給料なども、みなさんの預金口座に振り込まれてくるのではないですか?

―――そう言われれば確かにそうですね。そうか、それで金融は身近だという話につながるわけですね。
隅谷:そういうことです。実はこのような金融取引に関する授業が設置されている大学は全国的にかなり珍しいです。ですのでこの授業は流通経済大学法学部の特徴の一つとも言えるんですよ。

―――よくわかりました。隅谷先生、ありがとうございました。
隅谷:こちらこそありがとうございました。