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法学部ってどんなところ?「私たちの暮らしと法律」

    〜私たちの暮らしと法律〜

これから数回にわたり、法学部の様々な先生にインタビューをして「法学部での学び」について紹介します。今回は、法学部で学ぶことになる「法律」とはどういうものなのかについて大塚哲也講師(法学部・ビジネス法学科)にお話を伺いました。

<教員紹介>
大塚哲也:法学部ビジネス法学科講師
慶應義塾大学卒業後同大学院法学研究科を経て本学に着任。
専門は民法、契約法。民法総則、物権法などの授業を担当。

ーーー法学部では「法律」について学ぶことになると思うのですが、法律と聞いても私たちとはあまり関係のないもののように感じてしまいます。実際のところ「法律」とはどのようなものでしょうか?
 大塚:確かに、多くの人の日常生活のなかでは特に法律の存在を気にしなくとも不自由を感じることはあまりないかもしれませんね。その意味では法律は水や空気のような存在と言えるのかもしれません。

ーーーということは法律はなくても困らないということですか?
大塚:そう考える人もいるかもしれませんが、そういう訳ではありません。水や空気がなければ私たちの生活が成り立たないように、法律がなければ私たちの平和な暮らしはたちまち崩れ去ってしまうでしょう。

ーーーそれはどうしてなのですか?
大塚:なぜかというと、法律がなければ私たちの暮らしの中でしばしば起こる事件や事故を適切に解決できなくなってしまうからです。

ーー法律によって事件や事故が解決されるということですか?
大塚:そういうことです。交通事故や離婚問題、借金トラブル…望んではいないとしても、このような紛争に巻き込まれることは長い人生の中ではあり得ないとは言い切れません。これらの事件は法律に従って解決されることになっているのです。

ーーー法律はトラブルを解決するための道具のようなものなのですね。
大塚:そのとおりです。そして、法律によって問題が解決されるとみなが信頼しているからこそ、人々は安心して生活することができるのです。

ーーでは、もし法律がなかったら世の中はどうなってしまうんでしょうか?
大塚:もし法律がなくなってしまったら、私たちの平和な暮らしはたちまち腕力のみがモノを言う野蛮な世界へと変わってしまうでしょう。そうならないようにするために、人々の間で起こる紛争やトラブルを適切に解決するために編み出された人類の知恵が「法律」なのです。

ーーー少しずつ「法律」とは何なのかが見えてきたような気がします。これが最後の質問ですが、このような「法律」を法学部で学ぶことにはどんな意味があるのでしょうか?
大塚:法学部では法律の「使い方」を専門的に勉強することになります。
これを学ぶことで、トラブルに巻き込まれた人を助けることもできますし、自分や身の回りの人が紛争に巻き込まれないよう気をつけて、より豊かで安心な世の中を作ることができるでしょう。

ーーー大塚先生、どうもありがとうございました。法律というものが今までよりも身近に感じられるようになりました。またお時間がありましたら法律についてもっと詳しくお話を聞かせてください。