児玉准教授がThe 2nd International Research Workshop on Wine Tourismで研究発表を行いました
本学流通情報学部の児玉徹准教授が、2020年9月17日(木)〜18日(金)の二日間に渡って開催された国際会議「The 2nd International Research Workshop on Wine Tourism」(https://winetourism2020.sciencesconf.org/)の二日目・9月18日(金)に、「Local brand strategy for integrated and sustainable “rice wine” tourism in Japan」と題する研究発表を行いました。
本国際会議は、フランスのストラスブール大学ビジネススクール(EM Strasbourg Business School)とオーストラリアの南オーストラリア大学ビジネススクール(University of South Australia Business School)の共同主催のもとに開催されたもので、当初はギリシャのサントリーニ島での開催が予定されていましたが、コロナ禍の影響により、急遽オンラインでの開催となったものです。
児玉准教授による本発表は、発表内容をまとめた論文が同主催大学の複数の査読審査員による審査を通過して、行われました。また、児玉准教授が推進する科学研究費プロジェクト「ワインツーリズム推進策の国際比較的見地からの政策人類学的な分析」(期間:2018-2020年度)の一環としてなされました。
発表の中で、児玉准教授は、ワインづくり・ワインツーリズム と日本酒づくり・日本酒ツーリズムを対比。そして「ブドウ畑」が最も重要な意味をもつワインづくり・ワインツーリズム との比較から、日本酒づくり・日本酒ツーリズムを語る上で見落とされがちな「田んぼ」「水田」に着目。日本文化の重要な構成要素である「田んぼ」「水田」を組み込んだ上での統合的な日本酒ツーリズムと日本酒地域ブランドの重要性について示唆しました。
さらに児玉准教授は、ヨーロッパを中心としたワイン産業では、ブドウ栽培農業の持続可能性の推進とその情報発信が産地ブランドを推進する上で欠かせない要素となりつつあること、そして日本国内でも、食用米の栽培では、ネオニコチノイド農薬の使用が生態系に及ぼす悪影響などから、「田んぼ」「水田」での環境保全型の農法の重要性がたびたび話題になってきたことについてそれぞれ言及。そのため、酒米の栽培においても環境保全型の農法を導入し、その情報を発信していくことが、日本酒の地域ブランドの国際的な展開、そしてインバウンド訪日客も意識した統合型の日本酒ツーリズムの展開において、重要であることを述べました。
本国際会議の全体プログラムは、ストラスブール大学ビジネススクール(EM Strasbourg Business School)の以下のウェブサイト記事からダウンロード可能です:
https://chaires.em-strasbourg.eu/actualites/vin-et-tourisme/en-bref/international-online-workshop-in-wine-tourism-online-registration-available
(文中にある「program」というワードをクリックし、次に出てくるウェブサイト上の「Download full program」をクリックしてください)
同プログラムは、以下からもダウンロード可能です:
「Conference Programme – The 2nd International Research Workshop on Wine Tourism」 (PDF)
児玉准教授が推進する科学研究費プロジェクト「ワインツーリズム推進策の国際比較的見地からの政策人類学的な分析」(2018-2020年度)の詳細は、以下のウェブサイトにて確認できます。
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-18K11861/