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プロジェクト学習【栃木県那珂川町のDMO事例を学ぶ】

プロジェクト学習【栃木県那珂川町のDMO事例を学ぶ】

 全国的に人口減少や少子高齢化が問題化されており、地方の過疎地域はその影響を大きく受け深刻化しています。地域社会の活力の衰退が危惧され、地域力の維持・強化が求められる中、人の定住、移住、そのための雇用創生が大きな課題であり、その対策の一つに「観光の力」が期待されています。プロジェクト学習の取り組みとして、各グループから提案されたツアーの中から、その事例を学ぶべく企画されたツアーを取り上げ実施しました。

 那珂川町は、栃木県の東北部に位置する人口1万7千人あまりの町で、平成17年10月に馬頭町と小川町の合併により誕生。町の約6割を山林が占め、中央部には、関東でも有数の清流・那珂川が流れ、天然鮎の遡上が多い川として有名で、清らかな川の流れと、それを取り囲む自然豊かな里山が織りなす昔ながらの農村風景が広がる町です。新松戸キャンパスを出発し、風土記の丘博物館ではこの那珂川周辺で縄文時代の遺跡も見つかり古代の時代から集落があったほどの恵まれた土地だったとのガイダンスを受けた後、過疎化の現状、その課題と対策のセミナーを聴講しました。昼食は地元でブランド化された「獅子丸」というジビエ料理の猪鍋を食し、地産のそばで作る饅頭の手作り体験、目抜き通りの商店街を歩きながらその人通りの少なさを実感し、近くの乾徳寺で新年の参拝をした後、道の駅で地産を消費して帰路につくという行程、短時間ながら過疎化が進む地方都市の現状を垣間見ることができました。

 今回訪れた各施設の皆さんから笑顔と温かみを持って迎えて頂き、町を上げての受け入れ態勢が整備されており、DMOの成功条件である「行政・サプライヤー・DMO」の連携と目的意識の共有が出来ていることを肌で感じました。DMOではマーケティングとブランド化が重要視される中、那珂川町には観光資源もあり、また新しくブランド造成も手掛けておりモニターツアーの継続と口コミなどで広がればブランド化の成功の可能性も高いと思います。

 今回のツアーでは、DMCの「創生なかがわ(株)」さん、「(株)近畿日本ツーリスト関東宇都宮支店」さんには大変お世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。

※DMOとは、地域と協同して観光地域作りを行う法人のこと
 Destination Management Organization の頭文字の略
 DMCはDestination Management Company の略

写真大    :DMC「創生なかがわ(株)」さんのプレゼン
写真中(左上段):そば饅頭の手作り体験
写真中(右上段):乾徳寺での参拝
写真中(左下段):土曜日昼下がりでも人通りの少ない商店街
写真中(右下段):那珂川町のイメージキャラクター「なかちゃん」

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