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授業で新しい観光メニューを作ってしまう取り組み(プロジェクト学習Ⅴ-1)

 学生が授業で本当に新しい観光メニューを作る、そんなことをしているのがプロジェクト学習Ⅴ-1です。観光メニューを作るとなると舞台となる町と、その町の人の協力が必要です。ですから、この授業は龍ケ崎キャンパスのある龍ケ崎市を舞台に、龍ケ崎市さんの支援を受けて行っています。
 また、新しい観光メニューを作ることは、一朝一夕にはできません。というわけで、この授業は3年計画なのです(もちろんメンバーは入れ替わります)。
3年計画の最初の年度は2016年度です。龍ケ崎市さんとの事前の話合いの結果、龍ケ崎市は米どころだからとうことで、大雑把に米を材料としたお菓子をテーマにすることになりました。2016年度は米のお菓子をテーマにした場合に観光資源となるものを発掘することを、授業で行ってきました。龍ケ崎市内の和菓子屋さん、団子屋さん、煎餅屋さん、ケーキ屋さん(米粉も洋菓子の材料になっています)を巡り、どんなお店なのか、どんなお菓子を置いているのか、レポートしてもらいました。また、龍ケ崎市はあまり観光のイメージがない町です。観光のイメージがない場所で、新たに観光メニューを作ることができるのか、当然、みんな自信が持てません。そこで、大分県豊後高田市の昭和の町(すっかり寂れ果てた商店街を観光地として再生させたところです)、茨城県大洗の商店街(大洗自体は観光地ですが、観光客が商店街を歩くことはあまりありませんでした。アニメのガールズ&パンツァーを利用した町おこしで若い人が歩き回る商店街になりました)、川越(蔵の町は関東では有数の観光商店街です)を訪問し、話を聞き、見学をして、観光町づくりの勉強をしました。
2017年度のテーマは、2016年度のメンバーが掘り起こしてくれた観光資源(和菓子屋さんなど)を利用して、実際に観光メニューを作ることです。そこで、モニターツアー(観光商品を作る過程で、うまくいくかどうかを検証する実験として行うツアー)を実施することを目標にしました。まず、5月に龍ケ崎の街歩きを行い、先輩から新メンバーに自分たちが発掘してきた観光資源の案内をしてもらいました。その上で、龍ケ崎市さんから「体験型」というお題を頂いていましたので、「体験型」観光の勉強として、「体験型」の観光メニューとして栃木市で和菓子作り体験、飯田市で五平餅作り体験をしてきました。また、ガイドツアーによる街歩きすることを念頭に、栃木市、飯田市でガイドツアーに参加し、どうすればうまくガイドツアーができるかの勉強をしました。秋学期、観光メニュー作りとその実践です。ツアーの計画づくり、ルート作り(実際に歩いて時間を測るなども必要です)、案内シナリオ作り(同じ場所でも、目的や誰を連れていくかで説明する内容が変わります。今回の対象は留学生でした)、地元の人たちとの打ち合わせなどを行い、ようやく12月15日にモニターツアーを実施しました。
2018年度は最終年度です。今まで作ってきた観光メニューを中心にした旅行ガイド作りなど、情報発信がテーマになりそうです。