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学術研究

「観光と情報システム」が出版されました(社会学部 中谷秀樹教授他)

本書は 21世紀のグローバルな社会において観光のプロフェッショナルを目指す学生、ビジネスマンが情報戦争を生き抜くために不可欠な書である。
 本書では日本が掲げる観光立国の目標と課題を明確にし、観光を支える交通サービスの歴史と将来を俯瞰する。また、島国である日本にとって海外との往来に必要な航空輸送事業並びに観光産業の発展を支える情報システムを解説する。
 20世紀において世界各国が保護育成した航空産業の歴史と、今日、独占禁止法の適用により保護政策が禁止され、市場原理に基づく自由競争の環境でローコストキャリア(LCC)
を中心とする新規参入企業を交えた熾烈な戦いが繰り広げられる現状を考察する。
 その最前線で情報戦略を支えるGDS(グローバル・ディストリビューション・システム)、OTA(オンライン・トラベル・エイジェンシー)の役割と将来動向を知ることは観光のプロフェッショナルとして最低限の基本的知識である。
 一方、東京オリンピックが開催される2020年までに訪日外国人、観光客数を年間4,000万人とする計画が進められ、倍増する訪日客を迎える宿泊施設が逼迫し、ホテルの建設や民泊の整備が行われている。伝統的な旅館、外資系ホテル、民泊等、宿泊の形態が多様化する中、日本における宿泊流通の仕組みをグローバルなシステムへと移行することが求められる現状を紹介する。
 観光産業の究極は人と人との交流から生まれる様々な価値の創造にあるが、本書により観光に携わるプロフェッショナルが情報システムを熟知することで顧客に細やかなおもてなしを提供するために必要な知識と技術を獲得することを希望する。

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