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ネット通販の配送(仕組みやサービス)

ネット通販の配送(仕組みやサービス)

皆さんが商品を注文すると、その情報はネット通販の会社に届きます。ネット通販会社は、注文された商品を倉庫から取り出し、注文された商品を箱に詰めて、宛名や宛先のラベルを貼ってから、商品を発送します。皆さんまでの配送は、日本の場合、ほとんどは宅配便の会社が担当します。ここからの荷物(商品)がたどる道は、基本的には皆さんが宅配便で荷物を送る場合と同じです。
ネット通販の会社から荷物(商品)を受け取った宅配便会社は、その荷物を送り先別(都道府県別や市区町村別)に仕分けます。仕分けられた荷物は、配送先に近い営業所まで運ばれ、そこから細かい配送エリア別のトラックで配送先まで運ばれます。皆さんが町中で目にするトラックはこれです。(下記参照)

速く届けるサービスが充実する一方、コンビニや宅配ロッカーでの受け取りサービスを利用する人も増えています。これは、核家族や共働き世帯などの増加で、日中に家にいる人が減少しているためです。つまり、自宅に荷物が届いても誰もいないため、再配達が社会全体で起こりやすい状況です。

再配達は宅配便の会社にも負担になりますが、私たちのような受け取る側にとっても、受け取りのための余計な手間と時間が増えることになります。ネット通販の配送の工夫だけでなく、私たちの「受け取り方」を考える必要がある時代になっていると言えるでしょう。

流通情報学部助教 宮武宏輔
消費者物流論Ⅰ・Ⅱ、情報基礎ⅠS、1~4年ゼミを担当