本学の持つ強みと地域・社会のニーズを踏まえ、
教育・研究、知的資源、および産学連携による成果を
地域・社会・企業へ提供します。
センター長メッセージ

リカレント(recurrent)とは、「繰り返す」「循環する」といった意味合いを持つことばです。そして、リカレント教育とは、いったん大学を卒業し、社会で活躍する人々が、実務の中で必要性を認識したうえで大学等の教育機関で「学び直し」を図ることを指すことばです。
リカレント教育には、受講者の皆様と、そして大学の双方にとって大きなメリットがあります。すなわち、受講者の皆様にとっては、実務に裏打ちされた主体的な問題意識のうえに、大学の最先端の知見を身につけることで、自らの実務を省察し、さらなるスキルアップを図ることができるメリットがありましょう。一方大学にとっては、受講される方々の「現在進行形の」問題意識をダイレクトに受け止め、さらなる研究・教育の高度化を図るきっかけを得る機会となります。高度な知識社会たる現代において、こうした循環=リカレントは、社会にとってまさに必須のものだと考えます。
このたび、流通経済大学は、現代におけるリカレント教育の必要性を踏まえて、2025年4月にリカレント教育センターを立ち上げました。そして、6月に文部科学省「リカレント教育エコシステム構築支援事業」の支援を受け、本学の建学以来の特色・強みともいうべき物流科学の知見を最大限に活かしたリカレント教育プログラム「SCMプロフェッショナル人材教育プログラム」を構築し、実施する運びとなりました。
日本通運株式会社(現在のNIPPON EXPRESSホールディングス株式会社)の実質的な出捐によって設立された本学は、産学協働の先駆的存在であると自負しており、かつ、物流科学の研究において日本を代表するといっても過言ではない実績を積み重ね、内外から高い評価を頂戴してきました。その高度な知見をもって、ロジスティクスを支える社会人の皆様のさらなる活躍のために、そして社会のロジスティクスのさらなる高度化のために、リカレント教育を推進して参ります。
リカレント教育センター長 前田 聡