保育を通じて社会を見つめ、手に入れたのは確かな想い。「誰かを支える人になりたい」

社会学部 社会学科 3年 神田 萌果

相手を想うと距離は縮まっていく

小学生の頃から「保育士になりたい」という夢を持っていた私は、保育士資格を取得するために流経大の社会学科へ進学しました。大学では保育学や、広く社会学の勉強をしています。これまでに受けた授業で特に印象深いのは、生徒同士で人間関係を築くことを目的とした「保育内容演習」ですね。参加者の中には顔を見たことがあるだけの人もいたので、まずはみんなの名前を覚えることから始め、少しずつ打ち解けていきました。その過程で、人と上手くコミュニケーションをとるためには「相手に気持ち良く話してもらうことが大切だと気づいたんです。この授業で学んだことは、様々な場面で活きています。例えば、障害のある子どもたちとキャンプをするボランティア活動。相手のことを考えたコミュニケーションをとることで、最初は緊張して警戒心を抱いていた子どもたちとの距離が少しずつ縮まっていくのを体感できました。「お手伝い、なにしたらいい?」と話しかけてもらえたときは、本当に嬉しかったですね。

学びを通して見える世界が広がった

流経大での学びによって視野が広がり、将来やりたいことも増えています。2年生のときのゼミでは、「母親の気持ちについて知ることが、保育士になった際に役に立つ」と考え、「女性問題」について調べました。そこで中高生の妊娠や出産の問題、育児と仕事の両立、家事の負担の重さなど、女性に関する多くの課題を見つけたんです。さらに、課題の背景を探ろうと多様な社会問題に目を向けてみると、子どもや苦しんでいる女性のほかにも、誰かの支援を必要としている人がたくさんいると分かりました。そんな困っている人たちに対してできることを探しているうちに、近頃では保育士以外にも魅力的に思える道が見えてきたんです。とはいえ、やはり保育士にはなりたいし…、海外にある日本人の子ども専用の幼稚園や保育園にも興味があるし…と葛藤しています。どんな職業に就くのかは、いま一番の悩みですね。まだ具体的には決まっていないのですが、「人の役に立ちたい」という想いが強いです。「ありがとう」と言ってもらえるような仕事ができればと考えています。

大学生活で手に入れた「自立した私」

大学生は本当に楽しいです。興味のある分野をとことん深く勉強することもできるし、広くいろいろな分野を勉強して新しい選択肢も見つけることもできる。空いた時間を活用して、好きなことに打ち込むこともできる。この自由度の高さが高校生との違いだと思います。もちろん自由度が高い反面、自己管理をしっかりとしなければ充実した大学生活は送れません。私は課外授業を活用して「秘書検定2級」を取ったり、留学に行って英語を学んだりと、保育学や社会学以外にも興味があることを積極的に勉強していますし、その中でスケジュール管理を徹底するようになりました。学習面だけでなく、生活面でも成長し自立できたことは大きな変化です。

※掲載内容、学年は取材時のものを採用しています。

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