体育教師と国際協力活動。2つの夢を実現させて、世界中の子供たちにスポーツの楽しさを伝えたい。

スポーツ健康科学部 スポーツ健康科学科 3年 吉田 悠輝

世界の子どもたちにスポーツの楽しさを

体育教師を目指して入学した僕ですが、いまではそれに加えて、スポーツで世界中の子どもたちを笑顔にするという目標があります。国際協力に興味を持ったきっかけは、1年生の時に先輩の卒業論文制作の手伝いでカンボジアに行ったことです。クラウドファンディングで資金を集め、子どもたちのために運動器具を買っていったり、現地で運動会を開催したりしました。日本のように多くの娯楽があるわけではないので、ボール一つあれば本当に楽しそうに遊ぶんです。すぐにみんなが仲良くなっていくのを見て「スポーツの力はすごい」と改めて思いました。もっとこうした取り組みに携わりたいと考え、2年生以降は「スポーツと国際協力」を専門に勉強するゼミに所属しています。ここでも海外の子どもと接する機会がありました。もちろん、日本で体育教師になるという夢も捨てていません。卒業後数年間は海外で活動して自分のスキルを向上させ、それを日本の教育に還元したいと思っています。

顧問の先生に憧れて

体育教師になろうと思ったのは、中学生の時に所属していたサッカー部の顧問の先生二人に憧れたからです。一人は部員と一定の距離をとりながらも、実はみんなのことを気にかけている先生。どんな小さな変化でも真っ先に気づいてくれるので、「ちゃんと見てくれている」という安心感がありました。もう一人は積極的に話しかけてくれる先生でした。相談もしやすく、とても助かりました。タイプの違う二人でしたが、生徒のことを一番に考えているという点は同じ。どちらも目標の先生です。海外の子どもたちにスポーツを教える際、取り組む競技も教え方もある意味自由なんです。枠にとらわれない指導経験を生かして、自分ならではの指導ができる教師になりたいです。

主体性を育む“考えさせる”指導

スポーツ健康科学科では、ゼミ以外でも体育教師になるうえで大切なことをたくさん学べます。教えてくれる先生も一緒に勉強する仲間も、ほとんどが優秀なアスリート。それぞれの考え方や体の使い方は本当に参考になりますね。特に大きな気づきとなったのが、スポーツの指導において相手に「考えさせる」のが大切だということです。これまでの部活動などの経験から、指導とは言ってきかせるものだとばかり思っていました。しかし、実技の授業の中で先生が発問してプレイヤーがみんなで議論するという体験をして、この方法なら主体性が育まれると分かったんです。また、これには指導者に疑問をぶつけ、納得いくまで話し合えるというメリットもあります。指導する人とされる人が互いに信頼関係を築くためにも有効な方法だと思いました。時に厳しく叱ったとしてもお互いの信頼が揺らぐことはないでしょう。こうした大学での授業内外の様々な学習を通して、子どもたちにスポーツの楽しさを伝える力を身につけたいですね。

※掲載内容、学年は取材時のものを採用しています。

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