学びSCOPE 身近な1つのモノゴトから、多様な9学科をのぞこう。学びSCOPE 身近な1つのモノゴトから、多様な9学科をのぞこう。

SCOPE#1 FOOD

地域人間科学科

色と味覚の不思議な関係。
~嫌いな食べ物を好きになる方法。好きな食べ物が嫌いになる理由~

「美味しい!」は色で決まる!?
かき氷の色と味の不思議な関係

夏の風物詩である「かき氷」。ピンクはいちご、緑はメロン、青はブルーハワイ…といった具合に、色によって味が分かれていますよね。では、すべて同じ色だったら、あるいは、色と味がバラバラになったら、私たちは味を見分けることができるでしょうか。
人の味覚は色に影響されることが様々な研究からわかっています。たとえば、黒=苦み、黄色=酸味、ピンク=甘みなど、その人が属する社会・文化や、過去の経験にもとづいて、それぞれの色が特定の味を喚起するようになっているのです。
地域人間科学科には、実際に食品に色をつけて、どのような味を感じるか? 色と味の関係について調査を行う授業があります。さらにその結果から明らかになった関係について、どのような「経験」をすることによって変化するのかを検討していきます。この研究は嫌いな食べ物を好きになるための対策などに発展していきます。 私が教鞭を取る授業では、実験心理学の手法を使い、行動分析学の枠組みで分析、考察します。

人がなぜそのように行動するのか?喜び、悲しむのか?考えるのか?といったことを、現在の環境、過去の環境と人間の行動との間の相互作用(行動随伴性)を通して分析・研究していきます。これらを学ぶことで、普段の自分自身や周囲の人々の行動や思考、感情、さらには社会問題がなぜ起こり、どのようにして解決することができるのか?といったことまで、深く捉えられるようになります。
PROFILE

共創社会学部 地域人間科学科 /
大学院 社会学研究科 教授
山岸 直基 先生

<専攻>

行動分析学、学習心理学
実験心理学

先生が担当するゼミテーマ
実験心理学
このお話に関わりのある授業
行動分析学
知覚心理学

高校生の皆さんへ

心理学の領域は、ゲーム感覚で楽しく進められる授業が多いです。一緒に楽しく学び、楽しく研究して、広く、深く、様々な見方ができる力を身につけましょう。