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SCOPE#2 FASHION

スポーツ健康科学部

パフォーマンスが、
デザインをつくる
スポーツの視点で
読み解くファッション
PROFILE

スポーツ健康科学部
スポーツ健康科学科 教授
高松 潤二 先生

専攻
  • スポーツバイオメカニクス
  • パフォーマンス分析論
先生が担当するゼミテーマ
  • スポーツにおける
    身体運動のメカニズムの究明
  • スポーツパフォーマンスの
    モニタリングと分析
PROFILE

スポーツ健康科学部
スポーツコミュニケーション学科 教授
西機 真 先生

専攻
  • スポーツマネジメント
  • コーチング
先生が担当するゼミテーマ
  • 持続可能な地域スポーツ振興
    (地域スポーツ、クラブマネジメント、マーケティング、NPO)
  • 競技力向上マネジメント
    (コーチング、目標によるマネジメント、競技力向上と普及振興)

機能性の先に、
美しさが生まれる
スポーツウェアに求められる
本当の価値

高松先生 スポーツの世界においてファッションは、運動する際に身につける「道具」の一部として考えられます。開発においては“どうすれば高いパフォーマンスを発揮できるのか”という「機能性」の観点から作られることが多く、たとえば、関節の動きを妨げない素材の「伸縮性」や、汗をかいたときの「通気性」、長時間動いても疲れにくい「軽さ」など、競技中のパフォーマンスに直結する要素が最優先されます。おしゃれかどうかよりも、まずは“きちんと動けるか”“身体に無理がかからないか”が重要なんです。

西機先生 そうですね。スポーツでは「機能性が先、デザインは後」という考え方が基本にあります。ただ、その機能性を徹底的に追求した結果として、無駄のない形や洗練されたラインが生まれ、「機能美」と呼ばれる美しさにつながることも多いんですよね。最近のスポーツウェアを見ると、動きやすさや合理性を突き詰めた結果として、自然とデザイン性も高まってきていることがよくわかります。

高松先生 実際、トップアスリートが身につけているウェアやシューズは、見た目以上に細かく計算されています。縫い目の位置一つで動きやすさが変わりますし、素材の違いによってパフォーマンスに差が出ることもあります。各スポーツメーカーはプロの選手と契約し、実際に競技で使ってもらいながらフィードバックを重ね、改良を繰り返すことで性能を高めていきます。こうした研究と検証の積み重ねによって、最終的な製品が生み出されているんです。

西機先生 そうして突き詰められた製品を身につけた選手が高いパフォーマンスを発揮すると、その選手の姿そのものが人を惹きつけますよね。スポーツウェアって、競技を支える道具であると同時に、選手やチームの魅力を伝える存在でもあるんです。
そして、その姿が広く共有されることで、スポーツウェアは競技の枠を超え、ファッションとしても広がっていきます。機能性を追求した結果として生まれたデザインが社会に受け入れられていく。その流れは、スポーツとファッションの関係性をよく表していると思います。

スポーツウェアは、
伝える道具でもある
ファッションから広がる
社会とのつながり

西機先生 スポーツコミュニケーション学科では、スポーツを「競技」としてだけでなく、「人と人をつなぐもの」として捉えます。選手がどんなウェアを身につけているのか、どんな姿でプレーしているのかは、見る人の感じ方や応援の仕方にも影響しますよね。つまり、ファッションは、選手やチームの考え方、価値観を伝えるコミュニケーションの一つでもあるということ。そういった考え方を軸に、スポーツを通じた表現やブランディング、さらにはビジネスとしてどう広げていくかまで学んでいきます。

高松先生 スポーツ健康科学科では、身体の仕組みを科学的に理解し、パフォーマンスを高めるための知識を学びます。なぜ足が速い人はその記録を出せるのか、なぜその動きが効率的なのか。そうしたことをデータや理論から解き明かしていきます。ウェアやシューズも、身体の動きを支える重要な要素の一つ。感覚だけでなく、根拠をもって、スポーツファッションのあり方を考える力を養います。

西機先生 たとえば、ユニフォーム一つをとっても、そこにはチームの歴史やアイデンティティが込められています。色やデザインは、選手の気持ちを高めたり、応援する側の一体感を生んだりする力を持っていますよね。スポーツとファッションは、決して切り離されたものではないということです。

高松先生 その通りですね。しかも、スポーツの世界は、テクノロジーや企業活動とも強く結びついています。道具やウェアの進化の背景には、研究開発や多くの試行錯誤があります。スポーツ健康科学部では、競技の表舞台だけでなく、その裏側にある仕組みや支える人たちの存在まで含めて学ぶことができます。
身近な「ファッション」というテーマを入り口に、身体、表現、ビジネス、社会との関わりまで考えられる。それが、スポーツ健康科学部で学ぶ大きな魅力だと思います。

まとめ

スポーツ健康科学科では…

人の身体がどのように動き、どうすればより高いパフォーマンスを発揮できるのかを、科学的に学びます。ウェアやシューズといった用具も、身体を支える重要な要素の一つ。身体構造や運動機能、パフォーマンス向上などの視点からの視点でファッションを読み解いていきます。

このお話に関わりのある授業
  • スポーツバイオメカニクス
  • スポーツ技術・戦術論

スポーツコミュニケーション学科では…

スポーツを通じて、他者や社会とつながり、コミュニケーションを深める方法を学びます。ユニフォームやスポーツウェアも、スポーツのパフォーマンスを表現するための大切な手段。スポーツブランディングやマネジメントの視点を取り入れながら、ファッションを考えていきます。

このお話に関わりのある授業
  • スポーツマネジメント概論
  • スポーツマネジメント演習
  • スポーツマネジメント実習
  • スポーツ心理学