学びSCOPE 身近な1つのモノゴトから、多様な9学科をのぞこう。学びSCOPE 身近な1つのモノゴトから、多様な9学科をのぞこう。

SCOPE#1 FOOD

スポーツコミュニケーション学科

女性アスリートの食事制限。
指導者が行うべき指導とは?

自分の意見を述べ、人の意見を聞き、
コミュニケーション交わしながら
答えを導き出していく

現在、さまざまなスポーツジャンルにおいて女性アスリートの活躍は当たり前の光景となりました。一方で、女性アスリートにとってハードルとなるのが体重・体型管理です。思春期以降の女性の体は女性ホルモンに影響されるため、月経周期によっては食欲が旺盛になったり、食事制限をしているのにもかかわらず体重が増えてしまったり、むくみ、お腹の張りが出ることなどもあります。
私自身、幼い頃からダンサーとして活躍してきました。中高時代には体型維持に悩み、無理なダイエットをした経験がありますし、指導者になってからは、多くの女子学生からダイエットや体重コントロールについて相談を受けます。とくに10代〜20代の女性アスリートにとって、体重・体型管理が大きな障壁になっていることを感じます。
だからといって、無理な食事制限は、筋力の減少や持久力の低下、ケガのリスクの増加、さらには栄養失調や摂食障害、無月経など深刻な問題につながることも。では、女性アスリートから体重・体型管理について相談されたとき、指導者としてどのような指導やアドバイスを行うのが正しいのか。スポーツコーチングの知識や理論を踏まえて考えていきます。

実際の授業では、スピーチ、ディベート、プレゼンテーションなど、自己表現とコミュニケーションを大切にします。まずは自分の意見を人に伝えること。そして、人の意見を聞くこと。人の気持ちを理解すること。ディスカッションを通じて人と心を通わせること。そういったことを繰り返し行うことで、コーチングの奥深さを学んでいきます。
PROFILE

スポーツ健康科学部
大学院 スポーツ健康科学研究科 准教授
宗宮 悠子 先生

<専攻>

ダンス、コーチング

先生が担当するゼミテーマ
コーチングは自己表現から
このお話に関わりのある授業
身体表現論
専門コーチング演習Ⅳ

高校生の皆さんへ

実際の授業では、座学だけでなく、クラスを飛び出して地域の人とスポーツを通じて交流したり、スポーツイベントの企画・運営を行ったりもします。4年間を通じて「コミュニケーション能力が上がった」「自分の気持ちを素直に表現できるようになった」という学生も多いです。スポーツをしている人、していない人、コーチングの仕事に就く、就かないにかかわらず、将来に生かせるさまざまなスキルが身につくはずです。ぜひ4年間でいろいろな経験をして、自分の成長を楽しんでください。