学びSCOPE 身近な1つのモノゴトから、多様な9学科をのぞこう。学びSCOPE 身近な1つのモノゴトから、多様な9学科をのぞこう。

SCOPE#1 FOOD

経済学科

コーヒー豆生産にかかわる問題を、
経済学の視点で考える。

身近な存在であるコーヒー。
サスティナブルに味わい続けていくためには?

最近ではコンビニでも手軽に本格コーヒーが楽しめるようになり、とても身近な存在になったコーヒー。しかし、その流通経路を辿ると、さまざまな問題が浮き彫りになってきます。
たとえば、コーヒープランテーションを造るために多くの熱帯雨林が伐採されています。熱帯雨林の消失により、そこに住む生物が減少するだけでなく、地球の炭素の貯蔵庫としての機能や大気の調節機能が損なわれ、温暖化を加速させることが指摘されています。
また、コーヒーの栽培はすべて手作業で行わなければならない、大変手間のかかる仕事なのですが、農家の収入は1杯のコーヒーのたった1%程度です。仲買人や商社などが収入の多くを持っていき、生産者は貧困に陥ってしまっているという現状があります。
このように、身近でありながらも多くの社会課題があるコーヒーについて、私の授業ではSDGsの観点からどのようなことができるか?を考えていきます。
実際の授業では、まずは流通経路の調査、コーヒー豆の生産量や販売数、生豆と焙煎したものの取引価格等の統計データ分析を行います。そして、グループに分かれてディスカッションし、意見を出し合って、私たちが生活の中でどのような改善ができるか、自分たちの答えを導いていきます。

「コーヒー」はテーマの一つですが、世界にはあまたの環境問題や社会課題が存在します。経済学科では、データや数値分析を行うことでそれらの問題における事実を見出し、解決方法を見出していきます。経済の仕組みを俯瞰して観察し、理論的に考える力を身につけることができますよ。
PROFILE

経済学部 大学院
経済学研究科 准教授
大久保 和宣 先生

<専攻>

政治制度の集合的意思決定への影響、
環境問題と環境政策

先生が担当するゼミテーマ
気候変動の経済学
このお話に関わりのある授業
環境経済論
国際経済論

高校生の皆さんへ

「コーヒー」はテーマの一つですが、世界にはあまたの環境問題や社会課題が存在します。経済学科では、データや数値分析を行うことでそれらの問題における事実を見出し、解決方法を見出していきます。経済の仕組みを俯瞰して観察し、理論的に考える力を身につけることができますよ。