人と関わり、生きてゆく 引っ込み思案な性格を変えたかった。人の心理と社会の仕組みを深く理解したら、見違えるような自分がそこにいた。

社会学部 社会学科 3年 長田 彩音

心理と社会を学び「人」を知る

中学・高校時代の私は、仲のいい子と話すのは好きだけど、大勢を引っ張っていくのは苦手なタイプで、人と関わるのが得意な性格になることを夢見ていました。また、高校の時には、大きな挫折を経験しています。毎日勉強に追われる中高一貫校のカリキュラムが肌に合わず、体調を崩して転校することを余儀なくされてしまったんです。 「変わりたい」、そう強く思って進学先に選んだのは、流経大の社会学部社会学科。この学科には、心理学・保育学・社会福祉学・社会学という4つの学問を学習できる環境が用意されています。その中の心理学と社会学を同時に学ぶことで「人」について深く理解できれば、自分の課題であるコミュニケーション能力が磨かれていくと考えました。オープンキャンパスで、社会学科に所属する素敵な先輩と出会えたことも、進学を決めた大きな理由です。親身になって高校生の相談に乗る姿は、まさに私が目指すものでした。実際に心理学と社会学を学んでみると、驚きの連続。「人」と「社会」にまつわる知識を得ていくにつれ、それを実生活で活かせるシーンがどんどん増えていきました。

育まれたのは「生きる力」

例えば「社会心理学」の授業では「集団で作業をする際には、必ず一定数が手を抜く」という社会の法則が実証されていることを知りました。アルバイト先でも、ゼミでも、絶対にそういう人がいると分かっていたら、「しょうがないな」って思える(笑)。今では、どのようにコミュニケーションを取れば周りが前向きに取り組んでくれるか、気楽に考えられるようになりました。「カウンセリング」は、ユングやフロイトをはじめとする心理学者による心理療法について研究する授業。これは友人の悩み相談に使えましたね。さまざまな療法をヒントに、話す環境・順番・態度などを考え、最終的には「私が一番辛い時期に助けてくれてありがとう」と言ってもらえました。心理学は私たちが行うすべての行為と関係しており、その背景にあるのが社会学。心理学と社会学をセットで学ぶことで、多様な人間関係の中で生きる力が間違いなく育まれています。

大学は「変われる場所」だと伝えたい

大学に入学するにあたって、自分に課したテーマがあります。それは「迷ったらやる」ということです。「心理学研究法」の授業では、100人以上に心理分析のアンケートを取り、オープンキャンパスのスタッフにも立候補。規定の単位を取得して初めて試験に臨める「ピアヘルパー」認定試験においては、成績優秀者として大学から表彰されました。ボランティアでセブ島の地域開発に参加したことも、大切な思い出です。まともな生活環境が整っていないエリアでの活動は、かなり過酷。ただ、3週間の滞在を経て、現地のコーディネーターや寮長に「あなたは周りの人を巻き込めるほど強くなった」と言われた時には、思わず涙が溢れました。こんなに積極的なった私を見て、親もびっくりしています。 これまでの大学生活を振り返ってみると、充実した環境を生かすも殺すも自分次第だったと実感しています。とにかく「絶対に成長したい」という気持ちが大事。かつての私のように悩みを抱える高校生たちには、大学が「変わりたいと思った人が本当に変われる場所」だと伝えたいですね。

※掲載内容、学年は取材時のものを採用しています。

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