「観光」の奥深さが見えてきた
      本気で打ち込めるものを追い求めていた。国内外で学び、気づいたこと。知れば知るほど「観光」は面白い。

社会学部 国際観光学科 3年 輿水 友晴

オープンキャンパスで固まった意志

「これからが勝負だから、しっかりと我が道を進んでいけ」。これは、高校を卒業する際に、担任の先生からかけてもらった言葉です。勉強も部活も中途半端だった高校生活を反省し、「悔いのない大学生活を送る」と心に誓いました。何を学びたいのか自分に問いかけてみて、浮かび上がってきたのが「観光」。宿泊研修で気仙沼を訪れた際に、テレビや新聞では表現しきれない被災地の現状を目の当たりにしたことが強く影響しています。添乗員の方にいろいろな話をしてもらい、「観光業は地域の真の姿を伝えられる仕事」だと実感しました。そうした経緯もあり、国際観光学科を持つ流経大のオープンキャンパスに参加してみたんです。親身になって相談に乗ってくれる先輩に出会ったり、模擬授業で観光業のやりがいや学びの楽しさを知ったりして「この大学で学びたい」と思いました。自主性を重んじる校風も、進学を目指した大きな理由の一つです。

肌で感じて学ぶ体験型の授業

流経大に入学して2年以上が経ちましたが、観光を中心に幅広い学びを得られています。観光の分野では、体験型の授業が多いのが特長です。昨年度は北京に赴き、現地の学生と交流しながら様々なエリアを見学。文化や観光についての知識を深めました。今年度からは、海外の学生を招いて日本の観光地をガイドするための「プロジェクト学習」がスタートしました。また、別の「プロジェクト学習」では、松戸市の観光振興にも携わっていて、近々、観光地として地域振興が成功している横須賀市へ研修に行く予定です。どの授業も、リアルな情報を通じ、実感を伴って学べるのが魅力だと感じます。観光のジャンル以外で印象に残っている授業は「社会倫理学」。哲学者で思想家のハンナ・アーレントが唱えた「悪の凡庸さ」を考察し、「『考えないこと』が悪につながる」という主張にドキリとさせられました。いまでは、どんな小さな物事に対しても、自分なりの意見を持つように心がけています。

授業・課外講座・委員…大学をフル活用

課外での活動も、とても充実しています。課外講座「テーブルマナー講習」では、高級ホテルでフランス料理のフルコースを初体験。サービスを受ける立場からホスピタリティの重要性を再確認できました。新入生歓迎交流パーティーの実行委員長も務め、ビュッフェスタイルの立食パーティーを企画しました。大学生活は“人生の夏休み"といわれることがありますが、重要なのは捉え方ではないでしょうか。「楽しい夏休みだなぁ」という気持ちで過ごすと、何もできない4年間になってしまう気がします。将来振り返った時に「まるで夏休みのようにたくさんの経験ができた」と言えればいい。自由だからこそ、目的を持って自主的に行動したいものです。私も、これまで通り大学をフル活用して有意義な時間を過ごします!

※掲載内容、学年は取材時のものを採用しています。

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