自分を育ててくれた故郷・沖縄に恩返しを。次の目標は、証券会社で活躍し、故郷の発展に貢献すること。

法学部 自治行政学科 4年 與那覇 大輝

プロ選手になるために島を出た

私は東京で生まれ、小学2年生からは沖縄の石垣島で育ちました。幼稚園の時以来、一貫して打ち込んできたのがサッカーです。高校時代には全国高校サッカー選手権大会の県予選で、準決勝まで進出しました。部活に熱中していたため、大学入学までは沖縄を出たことがほとんどありませんでした。ただ、「将来はプロサッカー選手として成功したい」と考えていたので、高校卒業後はレベルの高い環境がある関東の大学に行くことを決めていました。そして、その中でも強豪校である流経大を志望したんです。家族も「思い切り頑張ってこい」と背中を押してくれましたし、これから始まる挑戦にワクワクしたことを覚えています。

自分を成長させた「予期せぬケガ」

大学でもサッカーに打ち込みましたが、その道程は苦難の連続でした。がむしゃらに練習して2年目のシーズンに入る頃、腰に重いケガを負ってしまい、リハビリで1年間を棒に振ってしまいました。そして、3年目も体の調子が元の状態に戻ることはありませんでした。思うようにいかずに落ち込んでしまい、退部届をもらいに大学を訪れたことも。でも、それに気づいたコーチから「辛いかもしれないけど、いま頑張れば必ず報われるから」と声をかけられ、救われました。振り返ってみれば、試合には出られなかったものの、チームは、夏の全国大会である総理大臣杯で2連覇を達成することができましたし、一つのことに情熱を注いだ日々は一生の財産です。学業では、法学部の自治行政学科に所属し、ゼミで「中央銀行と金融政策」をテーマに研究しています。勉強も疎かにしないよう取り組んできたおかげで、「金融の仕事を通じて地元・沖縄に貢献する」という新しい目標も見つかりました。

仕事とスポーツで地元を盛り上げたい

就職活動では、沖縄に支店を持つ銀行や証券会社などを志望していくつかの内定をいただき、大手の証券会社に入社することになりました。営業担当として、地域のお客様に金融サービスを提案します。人とコミュニケーションを取るのは得意なので、いまは基本的な知識を身につけておくために日々勉強中です。まずは本島の那覇での勤務ですが、いずれは自分を育ててくれた石垣島に戻ることも視野に入れています。サッカーも続けていくつもりで、指導者になることもひそかな夢。沖縄、そして石垣島のスポーツにスポットライトが当たって、観光などほかの産業も盛り上がればうれしいですね。仕事でもサッカーでも、何ごとにも本気で取り組み、私を育ててくれた街や人に恩返しをしていきます。

進学について考える高校生の皆さんへ

学問でもスポーツでも、まず「自分が何をしたいか」を明確にすることが大切。それをもとに進路を選べば、きっと充実した毎日を送れるはずです。

※掲載内容、学年は取材時のものを採用しています。

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